スペシャルレポート

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「レッドラム」と「ジャック・ダニエル」と「ジャック・ニコルソン」でとっても『シャイニング』。

 新宿区荒木町にあるロックバー『テキサスフラッド』に「レッドラム」というラム酒が置いてあります。もちろん元ネタは『シャイニング』でダニーがつぶやく謎の言葉。スペルをひっくり返せば・・・という、ファンなら誰もが知るトリックです。そのトリックもボトルに再現されていて、なかなか凝っていますね。

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「レッドラム」のボトルのアップ。ボトル裏側に印刷された「REDRUM」を正面から読むと・・・。

 味はかなり甘めのラム酒なので、基本的にはカクテルベースで使うお酒だと思いますが、ショットバーでもなかなか置いていませんし、普通のバーならなおさらです。ですので「自分で買うほどじゃないけど、ちょっと試しに飲んでみたい」と思われたなら、『テキサスフラッド』ならストレートでもロックでもソーダ割りでも好きな飲み方で楽しめます。もちろんロックバーですので、BGMはロック(1960〜1970年代がメイン)ばかり。店名を聞いてピンと来る方もいるかと思いますが(詳しくはこちら)、大音量でロックとお酒に酔ってみたいという方にはうってつけです。

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レイヴォーンオンリーというわけでなく、BGMはロック全般。こんなレアチケットがなにげなく飾ってありました。

 実はこのお店、マスターとは個人的に長い付き合いがありました。残念ながらコロナ休業中の一昨年初め、急病により他界されてしまいました。現在は奥様がマスターの遺志を継いで営業を継続中です。場所は東京メトロ四谷三丁目駅と都営地下鉄曙橋駅が最寄の新宿区荒木町。狭くて細い路地「柳新道通り」の中ほどの建物の2階です。行かれる方はGoogleマップ必須です。かなり迷いやすい場所ですが、ストラトを飾った電飾看板が路地にありますので、それを目印にお越しください。

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こじんまりとした店内と、居心地の良いカウンターと椅子。

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柳新道通り中ほど、入口階段前にある電飾看板にはストラトがくっついています。

ロックバー『テキサスフラッド 』
【OPEN】火・水・金・土曜日 午後6:00〜10:00
【住所】東京都新宿区荒木町7-2
【電話】03-3351-2969
【MAP】Google Map
【HP & Blog】https://www2.odn.ne.jp/~texasflood
【Facebook】https://www.facebook.com/master.tekifura
【Twitter】https://twitter.com/BARTEXASFLOOD
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトやまとめサイトの作成、デマや陰謀論をSNSで拡散する等を意図する方の当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。





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写真撮影は入口のコーナー(第1章)のみ可。

●概要
会場:国立映画アーカイブ 展示室(7階)
会期:2022年12月13日(火)−2023年3月26日(日)
開室時間:11:00am-6:30pm(入室は6:00pmまで)
*1月27日と2月24日の金曜日は11:00am-8:00pm(入室は7:30pmまで)
休室日:月曜日および12月27日(火)〜1月3日(火)は休室です。
観覧料:一般250円(200円)/大学生130円(60円)/65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*国立映画アーカイブが主催する上映会の観覧券(オンラインチケット「購入確認メール」またはQRコードのプリントアウト)をご提示いただくと、1回に限り団体料金が適用されます。
主催:国立映画アーカイブ

・マスク着用のない方の入館をお断りします。
・来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。

 誕生から120年以上のあいだ、映画は見る人にさまざまな感情を呼び起こしてきました。中でも、「恐怖」は人々を抗いがたく引きつけてきました。スクリーンに現れる異形の怪物、人間の心の闇を暴くサイコホラー、あるいは鮮烈な映像表現で綴られる超常現象と、映画は幅広い形で観客に恐怖を提供してきたのです。日本においても、無声映画の時代から怪談文化と結びついた時代劇映画が数多く作られてきただけでなく、1990年代以降は「Jホラー」と呼ばれる作品群が生み出されるなど、恐怖映画は今なお大きな存在感を放ち続けています。

 シリーズ「ポスターでみる映画史」の第4回となる「恐怖映画の世界」は、国立映画アーカイブのコレクションを中心に、映画草創期から連綿と作り続けられてきた恐怖映画のポスターを取り上げる展覧会です。『カリガリ博士』といった古典から、ダリオ・アルジェントらのイタリアン・ホラー、『ジョーズ』などのパニック映画、そして日本の怪談映画やJホラーの最新作まで、観客を怖がらせ楽しませてきた諸作品の系譜をたどります。工夫の凝らされたポスターヴィジュアルや惹句をお楽しみいただき、身も凍る恐怖の世界にどっぷりとお浸かりください。

(引用:国立映画アーカイブ公式サイト




 東京・京橋にある国立映画アーカイブにて『ポスターでみる映画史 Part 4 恐怖映画の世界』が開催されていますので、訪問してきました。キューブリック作品では例のジャック・ニコルソンがニタっと笑う『シャイニング』が展示されていました。展示は洋画はメジャーな作品が多かったですが、邦画は観たことのない古い「恐怖・怪奇映画」が展示されていて、どちらかというとそちら方面のファンにおすすめです。

 展示室にはホラー映画のサントラが一作品一曲づつ流されていました。作品の展示リストはこちら。会期は3月26日まで。興味のある方はぜひ。
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上映会場入口で当時のポスターがお出迎え。

 2023年1月15日、12時から東京・京橋の国立映画アーカイブ小ホールで上映された、35mm版『バリー・リンドン』を鑑賞してきました。

 アスペクト比はキューブリック指定のヨーロッパビスタで、もちろんワーナーロゴもソウル・バスがデザインした当時のものです。フィルムの状態は傷や汚れが目立つ箇所もあり、色彩の退色もありました。もちろんこれらは「公開当時のフィルムで鑑賞しているという価値」を感じさせるもので、むしろメリットと言えます。そんなことを感じながらフィルムで見続けていると、映像ソフトやTVオンエア、配信時の不自然なまでの「彩度上げ」に猛烈な違和感を感じるようになってきました。特に、画面自体が発光する液晶テレビでの視聴は、『バリー・リンドン』の古色蒼然とした空気感を台無しにしているように思えます。

 もちろん、作品は作品自体を視聴していただかない限りは価値がないものなので、お手軽に過去の名作を視聴できる現在の環境は喜ぶべきことではあります。ですが、薄型フルHDテレビ普及時(2010年代)にあった「過度な鮮明映像競争」は映像ソフト、特にBDに悪い影響を与え、元ネガの色調を過度に「彩度上げ」に補正してしまい、その作品の本来の価値を損ねているように感じます。この『バリー・リンドン』でもそれは同じで、本作のBDは色調の不自然さはもちろん、アスペクト比がキューブリックの意図したヨーロッパビスタではなく16:9でトリミング(詳細はこちら)、オープニングロゴも雰囲気をぶち壊すメタリックデザインと(詳細はこちら)とても「作品愛」を感じさせる商品ではありません。

 その「過度な鮮明映像競争」の反省からか、現在は元ネガの色調を尊重するという方向にシフトしています。それは日本未発売のクライテリオン版『バリー・リンドン』の評判の良さからも伺えます。ただ、このクライテリオン版は日本語字幕未収録なので、マニアな方以外にはなかなかオススメづらい商品ではあります(詳細はこちら)。であれば、まだブラウン管テレビでの視聴を想定していた頃のDVDの方がお勧めできるでしょう。解像度は720ピクセルですが、フルサイズのネガサイズで収録されていて(詳細はこちら)、色調もBDほど極端な「彩度上げ」ではありません。DVD版にはデジタルリマスター前と後のバージョンがありますが、もちろんお勧めはデジタルリマスター版です(詳細はこちら)。中古市場で安価に入手出来ますので、今回の「35mm版『バリー・リンドン』を観たかった!」と悔しい思いをしている方がいらっしゃいましたら、少なくともBDやネット配信、TVオンエアよりは全然マシですので、ぜひデジタルリマスターDVD版のご購入をご検討ください。

 今後、4K版『バリー・リンドン』がリリースされると予想されますが、ワーナーには悪評だらけのBD版の反省を生かし、当時のフィルムの質感を限りなく再現した、素晴らしい4K版のリリースを期待しております。
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 以前、開催初期に告知を記事にしました(詳細はこちら)が色々ありまして、結局最終日の午後という時間帯に東京・京橋にある国立映画アーカイブの7階展示室へ駆け込みで鑑賞してきました。

 MONDOは2004年に映画館「アラモ・ドラフトハウス」系列のTシャツ店として誕生、以降系列映画館の上映作品のポスターアートを手がけるようになり、今回展示されているのはそのポスターになります。現在はTシャツやポスターだけに止まらず、アナログレコードの復刻やフィギュア、マグなどを販売しています(公式ショップはこちら)。簡単に言えばファンアート、つまり二次創作なのですが、それぞれのアーティストが独自に解釈したその作品世界は、公式ポスターとはまた違った魅力を放っています。以下は展示されていたキューブリック作品のポスターの解説を管理人が勝手に(公式見解ではありません)させて頂いたものです。

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『博士の異常な愛情』ジェイソン・マン作
米ソのホットラインの赤い電話を爆弾が落ちる地球へ図案化。

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『時計じかけのオレンジ』ロリー・カーツ作
コロバ・ミルクバーに置かれていた女体の自動販売機がミルク・プラスによってできている。

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『シャイニング』ローラン・デュリュー作
ジャックの斧がタイプライターの上部と合体。キーは「REDRUM」とタイプしている。

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『フルメタル・ジャケット』オリヴァー・パレット作
爆炎と化した兵士の姿が人格や個性を抹殺された戦争の真実を表している。

 他にもたくさんの名作映画のポスターの展示があり、どれも「なるほどな〜」というアイデアがあります。東京での開催は終わってしまいましたが、2022年5月19日(木)〜7月18日(月・祝)の期間、京都国立近代美術館の4階コレクション・ギャラリーで開催されますので、関西の映画ファンの方はぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。
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アニメ専門誌『アニメージュ』が創刊。それまではムック本が多かった。

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『スクリーン』誌がずらっと。『バイオニック・ジェミー』の局長は、『突撃』のサンオーバン少佐を演じたリチャード・アンダーソン。

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ソフビとシングルレコード。ニューミュージックとアイドルが共存。

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DJブースには当時のおもちゃが陳列。「テレビまんが」が「アニメ」と言われるようになったのもこの頃。

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SFが市民権を得たのはこの年と言えるかも。『宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜』と『スター・ウォーズ』が大ヒット。

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ピンクレディーの全盛期。キャンディーズはこの年に解散。

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ブルース・リーの遺作『死亡遊戯』と特撮もの。『ウルトラマンシリーズ』は少し下火だった記憶が。

 昨年中野にて『ミニギャラリー1980年の世界』を開催されたMacleod(マクラウド)さんが、原宿のギャラリーさくらにて『あの頃ギャラリー 1978年の世界』を開催中です。昨年同様に当時の雑誌とグッズと音楽で、「あの頃」を再現しています。

 テーマになっている1978年(昭和53年)は『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』の日本公開年。そして何よりも切望された『2001年宇宙の旅』がリバイバル公開されています。アニメ映画では、日本全国の純真な少年少女を絶望の淵に叩き込んだ(笑『さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜』、『カリオストロの城』に隠れがちですが名作の『ルパン三世(ルパンVS複製人間)』が公開。雑誌で言えば『アニメージュ』が5月に、『スターログ日本版』が8月に創刊。以前記事にしました『映画宝庫 SF少年の夢』『豆たぬきの本 SFワンダーランド』もこの年に出版されています。そう考えると、当時のSF少年・少女にとってエポックメイキングな年であったことがわかります。

 展示はそれらSF、特撮、アニメ、アイドル、歌謡曲関係の雑誌や書籍やマンガ、ポスターやグッズ、レコードなどがところ狭しと並べられ、さしずめここだけ「昭和のオタク部屋」状態(当時「オタク」という言葉はなく、アニメファンなど「〜ファン」と呼ばれていた。同人誌は「ファンジン(ファンマガジン)」)。いわゆる初代オタク世代(昭和30年代生まれ)から特撮・アニメ全盛期世代(昭和40年代生まれ)にとってはリアルタイムで摂取したものばかり。もちろんオタク後追い世代や、オタク二世世代にとっても、当時のリアルな「空気感」を感じられる貴重な資料ばかりです。

 会期は明日26日までですが、クリスマスのお出かけついでにお気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。概要は以下の通りです。

「あの頃ギャラリー 1978年の世界」
会期:12/24(金)、25(土)、26(日)
時間:11:00〜19:00
入場料:500円(前売り、当日共) 小学生まで無料
場所:渋谷区千駄ヶ谷3-54-8 原宿 さくらビルBF ギャラリーさくら
原宿駅 徒歩5分、北参道駅 徒歩6分、明治神宮前〈原宿〉駅 徒歩8分

詳細はこちらをどうぞ。
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