キューブリック作品に登場した場所・地名

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 『博士…』に登場するペンタゴンの最高作戦室(ウォールーム)ですが、もちろん当時、米軍からは何の協力も得られなかったので、キューブリックとデザイナーのケン・アダムが想像でデザインしたものです。

 で、何かに似てると思いませんか?そう、これはカジノなんかによくあるボーカーのテーブルを模しています。まあ、今考えれば割とベタなネタですが、公開当時(冷戦の最中で、キューバ危機の数年後)の世界情勢じゃ、全然洒落になってませんよね。


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 ルイ王朝風だ、いやロココ調だとなにかと問題になる『2001年…』の白い部屋ですが、そのインテリアがいつの時代のものかはさして問題ではなく、重要なのはここが「ホテルの部屋」(もしくはホテルの部屋を模したもの)であるということです。ここがホテルの部屋である事はその調度品やバスルームを見れば理解できるし、撮影現場の写真にははっきりと「HOTEL Room」との記述がります。では、なぜ「ホテル」なのでしょうか?

hotel roomスタッフがかざすシートには「HOTEL Room」という書き込みと1966年7月7日の日付が見える。

 それは、動物園を想像してみれば良いでしょう。人間は動物園の檻に動物を入れますが、動物にとって檻はどのように認識されているのでしょう?食事と寝床とトイレが用意され、しかも常に清潔に保たれている。外敵が襲ってくる心配もない。それはまさしく動物にとって「ホテル」と言えるのではないでしょうか?

 クラークの小説版には「ホテルの部屋を模したもの」である事が明解に説明されています。それによると、月面のモノリスが地球のTV番組をモニターして地球人の生活環境や習慣を熟知。その知識を元にこのホテルの部屋を作り、ボーマンを迎え入れたと説明されています。(ボーマンが部屋を調べた際、引き出しが開かなかったり、本は背表紙だけの見せ掛けなのを発見するくだりは結構スリリング)。ボーマンは部屋に備え付けの天井TVに映し出されたドラマのワンシーンに、自分が今いる部屋と同じデザインのホテルの部屋が登場しているのを発見し、その真実を知ることになりました。

 しかし、キューブリックはインタビューで「人間動物園のような環境」「彼自身の夢と想像から作られた」と説明し、「ホテル」とは説明していません。それは、ホテルにしては広すぎる部屋(カメラを自由に動かしたいキューブリックが、わざと大きめなスイートルームを作らせたのかもしれない)であること、ネタばらしである「ホテルの部屋」と言いたくなかったなどの理由が考えられます。

 いずれにしても、この部屋がホテルの部屋であることは間違いありません。異星人(もしくは「科学的に定義された神」)よって作られたこの(偽物の)ホテルの部屋に招待されたボーマンは、加速度的に老いてゆき、死に、そしてスターチャイルドとして再生します。

 ちなみにダグラス・トランブルによると、この部屋にはモデルがあり、それはロンドンの最高級ホテル「ザ・ドーチェスター」だそうです。

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 『シャイニング』の舞台となる、アメリカのコロラド山中にある眺望が売り物のホテル。ネイティヴ・アメリカンの墓地の上に建てられ、またマフィアの抗争など数々の惨劇の舞台になったため、悪霊が住み着くようになったという設定だが、キューブリック版ではセリフと内装にその一端が伺えるだけ。

 モデルになった実在のホテルは3つあり、キングが小説版を執筆した際に宿泊していた「スタンリー・ホテル」。ここはキング版でも舞台になっている。キューブリック版は、外観は「ティンバーライン・ロッジ」を使用し、内装は「アワニーホテル」を参考にしている。特にアワニーホテルは映画の雰囲気そのままで、ロビー左手奥のエレベーターもそっくり。くれぐれもここに泊まって壁にテニスボールを投げつけて遊びたいと思ってはいけません。

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 『時計じかけ…』に登場するサイケなバー。店内にある裸の女性の像が麻薬入りのミルクの自動販売機になっていて、お金を入れてペニス型のレバーを倒せば、胸の先からミルクが出る仕掛けになっている。また、裸の女性のテーブルを製作したのは、『2001年…』でスターチャイルドを製作したリズ・ムーア。

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