キューブリック作品に登場したセット・プロップ・衣装

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 スタンリー・キューブリック監督作品『2001年宇宙の旅』制作時に残された、貴重な模型をチェック。修復後は、手作業でカットされたパターンラインや、デザイナーが形状やデザインを改良した鉛筆の跡など、その構造や使用方法の詳細が明らかになります。映画製作の歴史に残る素晴らしい作品です。

(動画説明文より)




 ファンにはよく知られている通り、『2001年宇宙の旅』で制作、使用されたモデルやプロップのほとんどがMGM倒産時に廃棄処分になってしまいました。ただ、最近になって宇宙服や猿人のコスチューム、スターチャイルドの模型などはキューブリックの自宅に、アリエス1B宇宙船(詳細はこちら)や宇宙ステーションのドッキングベイ部分(詳細はこちら)は譲渡や倉庫に放置したものが現存していることが判明しています。今回はスペースポッドですが、これは美術部門が作った木製の試作品だそうです。

 字幕を読むと、『2001年…』の製作に参加した音響技師にキューブリックが贈ったもので、40年以上もの間その人の冷蔵庫の上に置かれていたそうです。それでも現存するモデルとしては貴重で、マニア垂涎のアイテムであることは間違いありません。

 リポートしているのはそのスジでは有名なアダム・サヴェッジ。アダムは『シャイニング』の生垣迷路のレプリカを制作(詳細はこちら)し、それは現在世界を巡回中の『スタンリー・キューブリック展』に展示されています。『スタンリー・キューブリック展』は今後日本にやってくる可能性がありますが、このように展示品の全てが「本物」(撮影に使用されたもの)だと思うと肩透かしを食らうので(特に『2001年…』関係)、あらかじめ十分な予備知識を持っておくことをおすすめいたします。
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 画像は全て『フルメタル・ジャケット』25周年記念BDにパッケージされていたドキュメンタリー、『STANLEY KUBRICK'S BOXES』からのキャプチャになります。

 キューブリックはアレン・ジョーンズにデザインを断られた後(詳細はこちら)、リズ・ムーアにこのヌードマネキンの制作を託すのですが、当初はかなりリアル寄りだったことがこれでわかります。ポーズも採用されたものと異なりますね。キューブリックはここまで完成していても「ボツ」にしてしまったのですが、その理由は想像ですがやはり厳しいレイティングを嫌ってのことだったと思います。是が非でもX指定を免れたかったキューブリックは、より穏当な、マネキンに近いデザインを目指したのではないでしょうか。

 それは、ヌード自動販売機のスイッチに採用された「陰茎型スイッチ」にも見て取れます。当初のデザインはこれこれでした(リアルなので閲覧注意)。まあ、ここまで気を使っても結局はX指定だったわけですが、公開をいったん中断してまで再編集し、後に念願のR指定を勝ち取るわけですから(詳細はここで)、キューブリックってやっぱり執念深いと言うか諦めが悪いと言うか(笑。でもその「諦めの悪さ」が今に語り継がれる数々の名作を遺した一因でもあるので、ファンは文句言っちゃいけませんよね。

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『時計じかけのオレンジ』に登場した「コロバ・ミルクバー」。

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コロバ・ミルクバーに置かれていた麻薬入りミルク自動販売機「ルーシー」。
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た、楽しいぞ!ぜひ日本語吹き替えで円盤化もしくは配信を!!

 日本でもTV放映された『地底の原始人・キングゴリラ』(原題:TROG)という1970年制作のイギリス映画で、『2001年宇宙の旅』の猿人のマスクが流用されているのでご紹介。あらすじと概要は以下の通り。

 地下洞穴で発見された穴居人(トログダイト)を研究する女人類学者。人類進化の謎ミッシング・リンク解明という大仰なテーマは中盤でどこかに行ってしまい、後半は街に出現したトロッグによる騒動を描き単なるモンスター映画に終わる。往年の名女優J・クロフォードの遺作。この作品に感銘(?)を受けたジョン・ランディスが、パロディとして撮り上げたのが「シュロック」。
(引用元:allcinema『地底の原始人・キングゴリラ』


 キューブリック・フォロワーでもあるジョン・ランディスの名前が出てくるのも「類は友を呼ぶ」となんとも微笑ましいのですが、それはともかくもこのマスク、イタリアの著名なキューブリックマニアであるFilippo Ulivieri氏に問い合わせてみたところ、「『2001年…』制作中に猿人のマスクと両手が盗まれたことがあったので、それが本作に流用された可能性がある」とのことでした。情報をご提供いただきました元・空想科学少年様は「もしかしたら『2001年…』の猿人のマスクが運よく手に入った。これで1本映画が作れる。毛皮のスーツ? いらん! 腰に布でも巻いとけ!みたいな感じだったのでは?」と推察されています。盗まれたものということであれば、この映画制作自体が「猿人のマスクありき」だとしても全く不自然ではありません。その可能性も大いにありうると思います。

 この『地底の原始人・キングゴリラ』、上記で紹介されている通りとっても駄作でZ級な作品ですが、当時日本のTV局がほしい洋画の放映権を買い付ける際、それと抱き合わせで引き取り手のない駄作を無理やり買わされたことがあったそうです。現在では一般的に知られた映画であれば大抵はVHSなりDVD化されていますが、こういった埋もれた駄(傑)作はなかなかそうならないので、現時点で本作を視聴する方法はありません。海外ではDVDが流通しているそうですが、好事家たちのマニアックな需要(笑)はあると思うので、できればTV放映時の日本語吹き替え版で観てみたいですね。

情報提供:元・空想科学少年様
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 スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』で使用されたアレックス(マルコム・マクダウェル)のロングコート。この服が登場したのはアレックスがレコード店を訪れ、2人の女性と出会うシーンです。

 ダブルのコートで、ラペルやポケットの襟、袖口、ジャケットのボタンなどに蛇皮柄が使われ、紫に染められたスエードのレザーを使用しています。細身のロング丈のコートは、キューブリック監督作品の衣装デザインを担当したミレーナ・カノネロがデザインし、アレックス役のマクダウェルのために特注で制作したものです。このヴィンテージ・コートは、背面の裾付近に軽い傷みがありますが、それ以外は非常に良好な状態で、それ以外は作られ、使用された頃の非常に良い状態のままです。寸法は脇の下から脇の下まで52cm(20.189インチ)です。落札価格は8,000〜10,000ポンドと予想されています。




 2015年9月23日に開催されたプロップストアのオークションに出品された『時計じかけのオレンジ』のアレックスのコートの紹介動画がありましたのでご紹介。

 このコート、最終的にいくらで落札されたのか情報がなく、残念ながら調べきれませんでした。こちらには詳細な画像がいくつかありますので、上記の動画と合わせれば、コピーして制作することは不可能ではないと思います。どなたかアレックス(レコードショップナンパバージョン)でコスプレしてみてはいかがでしょうか。
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Blakes7
通路の上部に何やら見慣れたオレンジ色の機械が・・・。

該当のシーンは39:59から。

 『ブレイクス7』とはイギリスBBCが制作したSFテレビドラマで、1978年から1981年の間に4シーズン13話でオンエアされました。そのシーズン1・第2話の『Space Fall』に『2001年宇宙の旅』の宇宙服のバックパックのプロップが流用されているという話があるのですが、その動画がYouTubeにありましたのでご紹介。

 もうね・・・なんて勿体無いことを!としか言いようがないですが、オンエアが開始された1978年といえば『スター・ウォーズ』が世界的に大ヒットしてSFブームが巻き起こり、SFものが巷に溢れた頃です。アメリカでは『宇宙空母ギャラクティカ』、日本では『Xボンバー』なんてありました。でもお金がかけられる?アメリカとは違い、『Xボンバー』は人形劇ですし、『ブレイクス7』は見ての通りショボショボな絵面です。よりによって『2001年…』のプロップを流用しなくても、と思わなくもないですが、現在ほどその価値が知られていたわけではないので、予算がなく忙しい現場ではそれどころではなかったかも知れません。倉庫に転がっていた何やらそれらしいプロップを、そのまま使っただけ、なんて経緯が想像できます。

 ちなみに『2001年…』のプロップといえば、宇宙ステーションVのドッキングベイのモデルが見つかっています。その記事はこちら
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