キューブリック関連動画

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 微妙なナレ声があいかわらずのWatchMojo Japanの『これどうやって撮ったの?!な映画シーン ランキングTop20 前編』で、キューブリック作品が採り上げられていたのでご紹介。

 18位に『2001年宇宙の旅』の遠心機、12位に『シャイニング』の血のエレベーターが登場しています。ですが、ナレーションでは遠心分離機となっています・・・笑。一体何を分離するのかわかりませんが、おそらく直訳したらそうなったのでしょうね。この原稿を書いた方は「遠心分離機」が何かご存知なかったみたいです。そんなに特別な装置でしょうか?割と一般的な装置だと思いますが。

 ちなみに後編はこちら。あいかわらずチョイスが偏っているような気がしますが、それがWatchMojoだと言われれば返す言葉もありません。まあ、その作品を視聴するきっかけになればいいと思いますね。

 
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。


KUBRICK.Blog.jp おすすめ記事





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 キューブリックの長女カタリーナの三男、ジャック・ホッブスはキューブリック邸内にスタジオを設け、音楽制作や動画撮影を請け負っているのですが、そのジャックが撮影した動画にはたびたびキューブリック邸が登場しています。このMVもそのひとつ。

 曲はクイーンの名曲『Love of my Life』のカバーでピアノの弾き語りなのですが、MVの撮影場所はキューブリック邸のビリヤード室です。アーティストのホープ・ウィンターがどこまで有名なのかわかりませんが、YouTubeのチャンネル登録者数を見る限り、YouTube界隈ではそこそこ知られていると判断して良さそうです。

 そのジャックのサイトはこちら。そんなに儲かってはなさそうですが(失礼!)、必死で売上を上げなくてもキューブリックの遺産で食いつなげますからね。以前は自身もミュージシャンをしていましたがプロデュース業に転身、そこから動画撮影まで手を広げたようです。悠々自適でまったく羨ましい限りですが、お祖父ちゃんの才能は受け継いでいないようです・・・というか、母親のカタリーナがクリスティアーヌの連れ子なので(カタリーナはクリスティアーヌの前夫の子)、遺伝子的にはキューブリックとの繋がりは全くありません。ついでに言えば、ジャック・ホッブスのホッブスとはカタリーナの前夫、フィリップ・ホッブスの姓です。ややこしいのでキューブリックの家族については以前こちらの記事にまとめておりますので参考までどうぞ。家系図もその記事にあります。家系図の範囲の家族はキューブリック作品に参加していたり、キューブリックのドキュメンタリーに登場していたりするので、把握しておくことをお勧めいたします。
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


第44回アカデミー賞監督賞ノミネート

ウィリアム・フリードキン:『フレンチ・コネクション』
ピーター・ボグダノヴィッチ:『ラスト・ショー』
ノーマン・ジュイソン :『屋根の上のバイオリン弾き』
スタンリー・キューブリック:『時計じかけのオレンジ』
ジョン・シュレシンジャー:『日曜日は別れの時』

監督賞受賞

ウィリアム・フリードキン:『フレンチ・コネクション』

(引用:wikipedia/第44回アカデミー賞




 おそらく、キューブリックが最もアカデミー賞監督賞に近づいた瞬間がこの瞬間だったと思います。第41回アカデミー賞での『2001年宇宙の旅』は、評価がまだ確定しなかった時期なので仕方ないかもしれません。第48回アカデミー賞での『バリー・リンドン』は、対抗馬の『カッコーの巣の上で』が強過ぎてちょっと難しいでしょう。この第44回アカデミー賞で監督賞(作品賞も)を受賞したウィリアム・フリードキンの『フレンチ・コネクション』ですが、もちろんアカデミー賞を受賞するにふさわしい「良作」ではあると思います。ですが、『フレンチ・コネクション』と『時計じかけのオレンジ』では、後者の方がアカデミー賞にふさわしいと思う人は多いと思います。個人的には監督賞、作品賞のどちらかを(できれば監督賞)をキューブリックに贈って欲しかったですね。

 ちなみにそのフリードキン、受賞後に映画記者に対して「今年の最優秀映画監督はスタンリー・キューブリックだと思う。実際は、今年だけでなく常に最優秀だ。以上」と応えたそうです。そのキューブリックはアカデミー賞授賞式には一度も参加していません。パーティー嫌いで飛行機嫌いのキューブリックが、式典のためにわざわざロスへ飛ぶなど考えられませんが、その「不参加」がアカデミー会員の心象を悪くした可能性はあります。まあ・・・この点については弁護のしようがないですね(苦笑。
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 ユニバーサル・オーランド・リゾートといえば2017年の『ハロウィン・ホラー・ナイト 27』で『シャイニング』のアトラクション(お化け屋敷)を期間限定オープン(詳細はこちらこちら)し、話題になったのですが、今度は『時計じかけのオレンジ』ですか。PVを見る限りだと数あるホラー映画の中の一つとして採り上げているみたいですが、『時計…』ってホラーじゃないような・・・。まあそんなこと言ったら、ユニバーサルなのになんでワーナー作品?ってことになるので、ここは広い心で「映画」というくくりで納得すべきなんでしょう。

 ところでリンク先の『シャイニング』のアトラクションですが、これはぜひ日本のUSJでも実現してほしい!ここでも映画会社の壁があるのでしたら、なんとかそれを乗り越えてほしいですね。
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
2068161
ツインテのナスターシャ・キンスキー。本編シーンか宣材写真なのかは不明。萌える人は萌えるか…も?

〈前略〉

 『ロリータ』の製作が終了して間もなく、キューブリックとハリスは、全寮制女子校の中にある売春宿を描いたロザリンド・アースキンのコミカルな小説『パッション・フラワー・ホテル』の映画化を企画した。この小説は、後にジョン・バリーの音楽で舞台ミュージカルになり、さらに後にナスターシャ・キンスキー主演で映画化された。

「当時、映画を公開するために必要なプロダクション・コードに縛られていたので、性的表現のある映画を撮ろうと真剣に話し合ったんです」とジェームズ・B・ハリスは振り返る。「念のために言っておきますが、すべては仮定の域を出ませんでした。スタンリーの考えは、才能のある俳優を使って、正直で自由なものを撮れば、美しく、真実味があり、さらにはストーリーを語ることができるというものでした」

〈中略〉

「スタンリーが考えていたのはポルノではなく、検閲を超えた何かだった。1950年代半ばの問題はそうだった。そんな映画をどこで見せられるのか。検閲を通らなければ、新聞に広告を出すこともできないし、映画館で合法的に上映することもできない」

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:FADE IN/2012年12月26日




 この小説『パッション・フラワー・ホテル』は1978年に『レッスンC』(原題『Passion Flower Hotel』)として映画化されました。主演はナスターシャ・キンスキーです。1974年に官能映画『エマニエル夫人』が世界的に大ヒットして以降、ソフトポルノ映画が制作されるようになり、1970年代後半から1980年代前半にかけて十代の若者の性を描くいわゆる「青春エロ映画」「性のめざめ映画」(『青い珊瑚礁』『初体験/リッジモント・ハイ』『グローイング・アップ』『ポーキーズ』『超能力学園Z』などなど)とうジャンルが大流行しましたので、その流れでこの小説も映画化されたのだと思います。1978年というのはソフトポルノから青春エロ映画への転換点くらいの時期になるでしょう。

 キューブリックがこの小説の映画化を検討していたのは1962年ごろだと思いますので、それよりもずいぶんと早い時期です。「性の解放」といわれる時代は1970年代に入ってからですので、約10年以上は早いですね。『ロリータ』はまだまだ保守的な価値観が支配していた時代に制作されましたので、かなり厳しい制約がありました。キューブリックも「こんなに制限が厳しいとは思わなかった。知っていたら映画化しなかった」という趣旨の発言をしています。ハリスも上記記事で「検閲を超えた何か」と発言しています。このことからもキューブリックにとってポルノとは「どこまで何を見せられるか」への挑戦だったことが伺えます。

 キューブリックは自主制作だった『恐怖と欲望』『非情の罠』、思い通りにコントロールできなかった『スパルタカス』についてはかなり辛辣に批判していますが、それ以外の作品については概ね満足している旨の発言ばかりです。しかし『ロリータ』については「当時の様々な圧力団体の干渉を受け、ハンバートとロリータのエロティックな関係を充分脚色できなかった」「もし映画を撮り直すことができたら、私はナボコフと同じウェイトをかけて、エロティックな要素を強調するだろう」と語り、かなり悔しい思いが残ったようで、それはこの『パッション・フラワー・ホテル』を『ロリータ』に続けて映画化しようとしたことからも伺えます。キューブリックにとってこの『パッション…』とは、『ロリータ』でやり残したことへの再挑戦、リベンジの意図があったのではないでしょうか。

 結局この企画は実現しませんでしたが、キューブリックは1970年代始めには官能小説『ブルー・ムービー』や『夢小説』の映画化を企画、後者は1999年に『アイズ ワイド シャット』として実現しました。その執念たるやなかなかすごいものがありますが、「エロおやじキューブリック」「エロ大好きキューブリック」とファンに言われるほどキューブリック作品にエロ要素が多い理由は、ひょっとしたら『ロリータ』における「不完全燃焼感」にあるのかも知れません。

 ところで「性のめざめ映画」といえば以前、「【考察・検証】『シャイニング』北米版で、ダニーがTVで映画『思い出の夏(Summer of '42)』を観ているシーンの意味を考察する」という記事を書いたのですが、この『思い出の夏』(1971年公開)も同ジャンルの映画です。このことからもキューブリックはポルノ映画挑戦への関心が高かったことが伺えますし、そのリベンジのチャンスを執念深く、虎視眈々と狙っていたんでしょうね。『アイズ…』で当時14歳(ちなみに『ロリータ』のスー・リオンも撮影時14歳)のリーリー・ソビエスキーを下着姿にさせるくらいには(笑。(注:ロリコンって意味ではないので念のため)
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

このページのトップヘ