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2018年にイオンで販売されたキューブリックTシャツ。

〈前略〉

 着ているTシャツのプリントは「A clockwork orange(時計じかけのオレンジ)」。1971年に鬼才スタンリー・キューブリック監督が手がけたカルト映画のアートワークをプリントしたヴィンテージTシャツ。

 キューブリックファンなら思わず「あっ、『時計じかけのオレンジ』ですね!」「この映画好きです!」なんて話しかけたくなっちゃうようなTシャツ。こんな風にTシャツは時として見ず知らずの人たちとコミュニケーションが始まったりする手段になるんです。これをテクニックとして使わない手はない!

〈以下略〉

(Tシャツ画像と全文はリンク先へ:朝日新聞デジタルマガジン/2021年7月21日




 昨今のキューブリック人気に、この「キューブリック作品のアパレル化」があるのは間違いのない事実だと思います。上記画像は2018年にイオンで一枚980円(セールで2点以上750円)という破格値でリリースされたキューブリックTシャツ(詳細はこちら)ですが、これが話題になり、後のGUの『シャイニング』双子の少女Tシャツの大ヒット(詳細はこちら)につながりました。この頃になると「キューブリックも作品も知らないけどデザインで着ている」という人も多くなり、記事の言う「円滑なコミュニケーション」どころか「コミュニケーションで事故る」という事例も聞かれるようになりました。まあ、ファンからすれば「観てないのに着るなんて」という批判もあるかと思いますが、そういった恥ずかしい思いをしたくないがために作品を視聴する、ということもありうるので、個人的には「あまり突っ込まないであげて」と思っています。

 そういえば一時期話題になった「ファスト映画」って、「映画コラボグッズを身につけたいのだけど、未視聴(未履修)で恥をかきたくないので手っ取り早く内容を知る」というニーズもあったかもですね。ここまでインスタントに済まされてしまうとさすがに批判は免れませんが、どういうきっかけであれ、キューブリック作品に(正しい視聴方法で)触れて頂けるなら、ネット黎明期からその片隅で「キューブリック!」と騒ぎ続けているいちファンからすれば、昨今のキューブリック作品がメディアに取り上げられる頻度の高さについて、非常に嬉しく感じている次第です。