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 英国、リバプールには”最も呪われたホテル”の異名を持つブリタニア・アデルフィ・ホテルがある。このホテルの通路で、2人並んだ子供の幽霊が ライブストリーミング映像にとらえられた。

 まるでそれは、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』(1980年)に出てくる“グレイディ・ツインズ”という双子そっくりだと話題となっている。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:カラパイア/2021年7月2日




 いちおう閲覧注意ということで、動画や画像は貼りませんが、気になる方はリンク先をご覧ください。

 個人的には、幽霊や怪談話はあまり本気にしないか、いてもまあおかしくないかな?程度の興味しかありませんが、スティーブン・キングは幽霊ホテルとして有名なスタンリー・ホテルの217号室(この部屋は小説と同じく、女性の幽霊が出ると噂がある部屋だった)に投宿し、小説『シャイニング』を執筆しました。つまり、キングの頭の中に描いていた「オーバールック・ホテル」は、そっくりそのまま「スタンリー・ホテル」だったわけです。ですので、自身が監修したTVドラマ版『シャイニング』では当然のようにスタンリー・ホテルがロケ地に選ばれたわけですし、本家本元の『シャイニング』の映像化とは、キューブリックの映画版ではなく、キングのTVドラマ版『シャイニング』であった、というのはキングファンのみならず、キューブリックファンが知っておかなければならない「事実」です。(舞台になった3つのホテルについての考察はこちら。)

 しかし、ここで間違って欲しくないのは、必ずしも「本家」であることがその作品の良し悪しを保証するものではない、ということです。TVドラマ版『シャイニング』を擁護する論調に、「こちらが本家」「キングの意図の正しい映像化」という点が持ち出されることがありますが、それは的外れだし、擁護にも自説の補強にもなっていません。もしキューブリックの映画版が存在せず、キングのTVドラマ版だけが存在しているとするならば、『シャイニング』が現在もなお、語り継がれる作品とはなっていないでしょう。それほどTVドラマ版は印象が「弱い」作品です。

 その、小説とTVドラマ版の舞台になったスタンリー・ホテルは、当初なかった生垣迷路を作ってしまい、とってもおかしなことになってしまっています。キングの息がかかった小説とTVドラマ版には生垣迷路は登場せず、キューブリックの映画版の外観モデルになったティンバーライン・ロッジにも、内装のモデルになったアワニー・ホテルにも生垣迷路は存在しないからです。加えて、続編である『ドクター・スリープ』の映画化では、本来踏襲すべきであるTVドラマ版を「なかったこと」にし、映画版のオーバールック・ホテルを登場させるというありさま。ここまでぞんざいに扱われると、かえってTVドラマ版がかわいそうになってきますね。