スタンリー・キューブリック:FILMMAKERS/名監督ドキュメンタリー<映画製作の舞台裏>「ライフ・イン・ピクチャー」

 謎に包まれた巨匠スタンリー・キューブリックの生涯とキャリアを探求する貴重なドキュメンタリー映画。ナレーションはトム・クルーズ。数々の写真や映像作品、ホームビデオなどの資料や、キューブリックの作品に携わったスタッフやキャストの証言によって、如何にして彼が歴史に残る偉大な名作を残したか、その作家性や独自の視点に迫る。『2001年宇宙の旅』の原作者アーサー・C・クラークをはじめ、ニコール・キッドマン、ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、マルコム・マクダウェル、マシュー・モディーン他キューブリック作品出演者、スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ウッディ・アレン、シドニー・ポラックら名監督など、豪華メンバーのインタビューによって明かされるキューブリックの知られざる真実がここにある。
※2001年2月にベルリン国際映画祭で初上映。その後DVD発売やTV放送が各国でされた作品。

監督/製作:ヤン・ハーラン
製作:2001年
本編:約142分
出演:スティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ウッディ・アレン、シドニー・ポラック、アーサー・C・クラーク、トム・クルーズ、ニコール・キッドマン、ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル、マルコム・マクダウェル、マシュー・モディーン 他
ナレーション:トム・クルーズ




 2001年のDVDボックスに特典として初収録されて以来、BDボックスやBS、CSなどでオンエアされてきた名作ドキュメンタリー『ライフ・イン・ピクチャー(A Life in Pictures)』が現在YouTubeで無料公開中です。長さは2時間22分と長尺ですが、キューブリック全作品を網羅し、映画に捧げたその生涯を紹介し、数多くの関係者のインタビューを収録したのですから、どんなに長くても観る価値はあります。というか、これを観ずして「キューブリック」を語ってはいけないレベルだと思います。

 『恐怖と欲望』から『アイズ ワイド シャット』までのキューブリック全13作品、『ライフ・イン・ピクチャー(A Life in Pictures)』『キューブリックの素顔(Kubrick Remembered)』の長尺ドキュメンタリー2本、『映画監督スタンリー・キューブリック』『キューブリック全書』『アイズ ワイド オープン』の分厚い関連書籍3冊。他にもキューブリック関連資料はいくつもありますが、キューブリックを「解説」するなら最低限これくらいは観て、読んでおかなければならないでしょう。それだけ人様に「解説」するというのは「知識の裏付け」という「責任」が伴うのです。ですが現実は、単にアクセスを集めたいがためにアップされた浅慮な記事や動画の数々が、ネット上や巷に溢れています。それらがいかに「知識不足」かは、これらをクリアしているファンのみなさんは気づいています(いちいち指摘はされないので、ご本人は気づかれていることにさえ気づいていない)。それを「稚拙で恥ずかしい」と思う良心が少しでもあるのなら、ただちにその無責任な行為を止めるべきです。

 私は感想や評価、好悪といったものは公表しても構わないし、大いに語り合うべきものだと思っています。しかし「解説」は違います。人様に解説するに値しない浅い知識しか持ち合わせていない(自称)ライターや解説動画制作者たちは、このドキュメンタリーを隅々まで観て、「恥を知って」欲しいものだと思っています。