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 現在世界中の話題をさらっている「パナマ文書」ですが、それにはキューブリックの名前も記載されてるようです。

 キューブリックはお金にうるさい監督だったことはよく知られています。また、なぜお金に執着したかはここで記事にしました。さらにキューブリックは「コントロール主義者」だったわけですから、資産管理を会計士や弁護士に一任することはせず、自身も深くその運用に関与していたであろうことは、ほぼ確実かと思われます。事実仕事中でさえ株の売買をしていたことは周囲の関係者の証言で明らかになっています。

 その資金が合法的なものなのか、もしくは非常に後ろ暗いものだったのかは現在のところ分かりませんが、キューブリックにとってお金とはすなわち映画の制作資金だと思って間違いありません。もちろん多少の贅沢や生活費もあったかもしれませんが、旅行も贅沢品も服装も興味のなかったキューブリックにとって日々の生活のランニングコストなど雀の涙ほどです。

 パナマ文章は1970年代から始まっているそうですが、この時代のキューブリックといえば『ナポレオン』の企画の実現に必死になっていた頃です。ワーナーからの資金提供を受けられなくなったキューブリックが、当時の映画のトレンドとはとても思えない壮大な歴史時代劇『ナポレオン』を映画化するには自己資金に頼るほかありません。もしこのパナマ文書よって「キューブリックには巨額の隠し資金があり、それを[ナポレオン資金]と隠語で呼んでいた」なんて情報が暴露されたりすればファンは大喜びだと思います。謎に包まれていたキューブリックの「仕事ぶり」の一端が覗けるわけですからね。

 このパナマ文書は5月には順次公開になるそうですが、キューブリックは既に故人ですし、大物現役政治家などと比べたら重要度は低いのでもっと時間はかかりそうではあります。でもその成り行きを今後も注視していきたいと思っています。