『ブレードランナー』でラストシーンで流用された『シャイニング』の空撮部分の動画が上がっていましたのでご紹介。キューブリックがリドリー・スコットに『シャイニング』で使用した部分以外を使うという条件でフィルムを送ったというのは有名な話ですが、その長さはなんと3万フィート(約9,100m)!リドリーもさぞかしびっくりしたでしょうね。

 このブレラン、バージョンがいくつかあって、それぞれどこがどう違うかはまでは、そこまでファンじゃないので詳細は知らないのですが、このシーンは鮮明に覚えています。悪い意味で・・・(笑。当時、あの『エイリアン』のリドリー・スコット監督作品ということで大きな期待と共に映画館に観に行ったのですが、それまでのダークでデカダンな世界観を真っ向から否定するこのラストシーンに大いに落胆。それからしばらくはブレランを酷評しまくってました。(その反動で『エイリアン』は大絶賛してました)

 まあ、製作時にいろいろとあったというのは後で知った話ですが、今観返すとこっちの方がいいんじゃない?と思うのは年をとったからでしょうか?(苦笑。そうそう、キューブリックファン的に解説すると、最初のカットは『シャイニング』の空撮が始まる前のカットで、霧の山並みから現れる湖はグレイシャー国立公園のセントメリー湖です。次の谷を飛んでいる2カットは、眼下を走るゴーイング・トゥ・ザ・サン・ロードが映っていない部分を使用したのだと思います。ブレランは『シャイニング』と公開時期が近かったので、道路が映り込めば流用とバレちゃいますから。

 因みにこのブレラン、上記の有名なエピソードの他にSFXを担当したのが『2001年…』でその名を上げたダグラス・トランブル、脚本を担当したのが『ロリータ』を演じたスー・リオンの初婚の相手、ハンプトン・ファンチャーという小ネタもあります。まあ、そんなことより当のリドリーこそキューブリック・フォロワーの代表格ですけどね。

 『シャイニング』で使用された空撮のカットの全てをストリート・ビューで特定した記事はこちらにありますので、興味のある方は是非どうぞ。