losk
右に歩いて行ってフレームアウトする人影がはっきり映っている(赤で囲った部分)。これがキューブリックだそうだ。

 こんなことがあったんですね。『ロリータ』のタイトルシークエンスが終わってすぐ、屋敷に向かうハンバート車のカットと、ドアを開けて屋敷に入ってくるハンバートのカットはディゾルブで繋がれていますが、そのディゾルブが始まる部分でハンバートが屋敷の内部に入ってくる方のカットに、キューブリックが映り込んでしまっているそうです(ソースはこちら)。上記の画像の右側、赤い線で囲っているのがキューブリックです。画像で見るより映像で見る方がよくわかりますのでDVDやBDで確認してみてください。

 しかしキューブリックらしからぬミスですね。ディゾルブは使いたいシーン(この場合ハンバートがドアを開けて入ってくるシーン)より早くそのシーンが始まってないと映像が溶け合っている状態を作れませんので、キューブリックはここはディゾルブにする予定ではなかったのかも知れません。しかし編集の段階になってディゾルブで繋ぎたくなり、止むを得ず自分が映っている部分を使用したのでしょう。映画館で映画を見る時代には気づかれずに済みましたが、その後のDVDやBDで大画面で高画質に何度も鑑賞する時代になるとは、この頃のキューブリックは想像だにしてなかったでしょうね。