キューブリックの三女、ヴィヴィアンが『シャイニング』のメイキングを製作し、それは現在DVDやBDの特典映像として容易に観る事ができますが、そのアウトテイクが1980年にフランスのTVで紹介されていたのが発見されたそうです。

 内容は扉を斧で打ち破るシーンの撮影風景、そのラッシュをビデオで確認するキューブリックと俳優やスタッフたち、食糧倉庫でウェンディにドアを開けてくれと懇願するシーンの撮影風景、キッチンのテーブルでセリフの打ち合わせをするキューブリックとニコルソンとデュバル、となっています。

 斧の動きを横パンで追いかける操作はキューブリック自らしていたんですね。ラッシュを観るシーンはウェンディが「殺さないで!」と叫んでいますのでどうやらボツテイクのようです。真下から撮影している食糧倉庫のシーンも興味深い。カチンコを持ち、自ら手を叩いてキューを出すニコルソンと、ライトの強さを手で調節するキューブリック。緻密と言われるキューブリックの映像美からはとても想像できない手作り感に溢れています。最後のセリフの打ち合わせシーンは「医者が必要だ」と言っている事から先ほどの食糧倉庫のシーンですね。

 ヴィヴィアンが撮影した映像は全部で80時間以上あり、それはロンドンのスタンリー・キューブリック・アーカイブに収蔵されているそうです。しかし残念ながら非公開。是非とも2時間程度にまとめて公開して欲しいのですが、ヴィヴィアンの現在の状況を考えると難しいでしょうね。


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