2022年05月

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THE_SHINING_DANNY_DOLL

 ダニーは年間40日間しか制作に携わることができず、労働時間にも制約があり、午後四時半にはセットから出ることが厳しく定められていた。事実上、キューブリックはカメラの前におけるダニー・ロイド分の時間に関することを高度に効率化しなければならなかった。規定にはリハーサル時間は含まれなかったので、キューブリックはダニーのリハーサルの日を作り、撮影は別の日に設けた。また、キューブリックは、ウェンディが少年を抱きかかえるシーンのために少年のダミー人形を作らせた。
(引用:『映画監督スタンリー・キューブリック』




 よく見なければ気がつきませんが、確かに上記のシーンのダニーは人形みたいですね。引用にはダニー・ロイドの撮影時の制約が理由に挙がっていますが、キューブリックはテイクを繰り返すので、シェリーの体力軽減に配慮した面もあるかと思います。また、ダニーの代役も何人かいたようです。このように映画制作にはありとあらゆる視覚的、効率的テクニックが使用されていて、「映画で描かれていること=その通りの現実を撮影したもの」ではないのです。ところが映像制作における「そうと感じさせる手法(映像の魔法)」を真に受ける傾向は、昨今顕著になってきているような気がします。原因は理解力や読解力の欠如など色々と考えられますが、現在のCG映像の氾濫により、その反動で実写撮影されたものが本物だと短絡的に思い込んでしまう、というのがあるのかも知れません。つまりCGは嘘とわかりやすいばかりに、実写で撮影されたものは全て本物と思ってしまう、ということです。特に若い世代にその傾向を感じますが、「ウブだね〜笑」と笑ってしまえばいいこととはいえ、根本的な原因は「信じやすい」「影響されやすい」そして「洗脳されやすい」ということですから、非常に危険な兆候です。くれぐれも本質を見抜く力、すなわち「洞察力」をもっと磨いてほしいと思いますね。もちろん、それにはキューブリック作品はうってつけですので(ファン心理丸出しで。笑)オススメします。
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 ・・・最初見たときはコラかと思いましたよ(笑。実はこれ、『ルパン三世』TVシリーズ(セカンドシーズン)のLD BOXセットのインナースリーブになります。ボックスセットのジャケ写は以下の通り。

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 で、このインナースリーブ、見ての通り古今東西の名作映画のパロディになっているんですね。アイデアは面白いと思いますが、イラストのクオリティがイマイチでちょっと残念。

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画像引用:オークファン

 ところでこのセカンドシーズン、結構長い間OAされていましたし、映画のパロディもふんだんに散りばめられていたので、どこかでキューブリック・パロもあるかもしれません。ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひご一報を。
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画像引用:IMDb - A Clockwork Orange

 『時計じかけのオレンジ』アマゾンプライム無料配信が2020年6月1日で終了するというアナウンスがありました。無料で視聴するなら今週末あたりがラストチャンスになりそうです。ちなみに『2001年宇宙の旅』は引き続き無料で視聴できます。まあ、でもけっこう長く無料期間を続けていますので、そろそろ終わりそうな気もするのですが。アマゾンプライム会員の方はこのチャンスを逃さないようにしてください。ただし、『時計…』は視聴場所に注意。間違っても通勤の車内などという公共の場所はおやめください。人格を疑われますので(笑。

【2022年6月1日にプライム会員向け無料配信終了】

『時計じかけのオレンジ』

【引き続きプライム会員向け無料配信】

『2001年宇宙の旅』
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Canterbury House

 『シャイニング』が撮影されていたエルスツリー・スタジオのすぐ近くにある「カンタベリー・ハウス」という高層マンション。その駐車場に迷路の中央部のみのセットが組まれました。そこをシェリーとダニーが歩き、それをマンションの上層階から撮影、その映像を中央部をくり抜いた模型の映像と合成し、あの摩訶不思議なシーンが作られたそうです。確かによく見ると、実写と模型と合成部分がなんとなくわかりますね。でもパースを正確に合わせなければ違和感が出てしまいますので、かなり微調整を繰り返したのではないかと思います。

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 このシーンは小説にはない映画オリジナルですが、キューブリックが特撮や特殊メイクに頼らず、「映像の違和感」で恐怖を演出しようとしたのは、ルック社のカメラマン時代から「ストレートな表現」を好んだことにルーツがあると思います。確かに『2001年宇宙の旅』では特撮を多用しましたが、どれも特撮の技術水準を極限まで高めたもので、特撮による技巧には走りませんでした。キューブリックは「技術」には頼るが「技巧」には頼らないのです。それは『シャイニング』でも同様であるし、そのことはスティーブン・キングのTVドラマ版『シャイニング』と比較すればよく理解できます。キングの『シャイニング』は安易に「技巧」に走ってしまった失敗例と言えるでしょう。

 ・・・まあ、それなら北米版にある、あの「骸骨パーティー」はなんだったんだ?という話なんですが(笑。あのシーンはギャレット・ブラウンも批判していましたね。

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 『2001年マリファナオデッセイ』というタイトルからも想像できますが、歌詞を読む限り多分に「外側世界(outernational)」を意識した楽曲のようです。

 アーティストのThievery Corporation(シーヴェリー・コーポレーション)は、

 ワシントンDCの二人組、Rob Garza (ロブ・ガーザ)と Eric Hilton (エリック・ヒルトン)により1995年に結成されたベテラン・エレクトロニカデュオ・・・ Thievery Corporation (シーベリー・コーポレーション)。単に「エレクトロニカ」というよりも、レゲエ、ダブ、アシッドジャズ、インディア、ブラジリアン、フレンチ、ボッサ、ヒップホップが混在した、特に90年代中盤〜2000年代に盛り上がりを見せていたPortishead、Massive Attack、Tricky、Unkle、DJ Shadowと共通するトリップホップやエレクトロ・ラウンジといったところ。

(引用元:Sakura Taps Music


という、いわゆるクラブ系ミュージックです。デビッド・ボウイの『スペース・オディティ』を例に出すまでもなく、海外では『2001年…』をドラッグに結びつけて引用される場合が多いようです。日本では幸いなことにドラッグ文化があまり盛んではありまでんので、カウンター・カルチャーとしての位置付けが主です。今日のアニメや漫画などサブカルへの影響もそこに端緒があります。つまり当時の第一線のクリエーターやアーティストたちがこぞってハマってしまったわけです(あえて名前は挙げませんが。汗)。

 まあ、影響云々は受ける側の問題であって、発信した側はそれを意図していたわけではありません。キューブリックは「正しい判断ができなくなるなんて恐ろしい」と語っていますし、クラークはプレゼントとして渡された薬物をトイレに捨ててしまいました。『2001年…』を作ったこの両巨匠がどちらもドラッグに否定的だったのは、ファンなら知っておきたい事実ですね。

情報提供:鬼太郎さま
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