2022年02月

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honoria

 『バリー・リンドン』のフォントは既製の同一フォントはなく、おそらくキューブリックがオリジナルで作らせたものだと思います。ですので雰囲気が似たフォント(例えばSouvenir Light)で我慢するしかなかったのですが、フリーフォントとしてついに「HONORIA」が登場しました!ただし大文字しかなく、数字も用意されていません。また、装飾系のアルファベットは異字体として収録されていますので、異字体に対応していないアプリケーションだと表示できないかもしれません。

 まあでも組んでみると割とそれっぽいので遊べますね。ただ、著作権的には限りなく黒に近いですので、公式な書類などには使わない方が賢明だと思います。あくまで私的使用の範囲内でお楽しみください。このフォントで自分の名前を組んでみると、まるで自分が高貴な方ような気がしてきますよ(笑。

 ダウンロードはこちらからどうぞ。そのほかのキューブリック作品使用フォントはこちら
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 MSGロゴやフライングVでおなじみのマイケル・シェンカー・グループのファーストアルバム、『神(帰ってきたフライング・アロウ)』からのシングルヒット曲『アームド・アンド・レディ』のMVが、とっても『時計じかけのオレンジ』だったのでご紹介。これを『時計…』からのインスパイアと言っていいのか微妙な気がしますが、単にアルコールやドラッグのリハビリの苦しみから復活したという意味のような気がしないでもありません。アルバムタイトルもそういう意味でしょう。

 1980年代はマイケル・シェンカーを始めギター・ヒーローが多く登場した時代でした。エディ・ヴァン・ヘイレン、アンガス・ヤング、スティーヴ・ヴァイ、そしてイングヴェイ・マルムスティーン・・・。特にHR/HMに興味のない管理人でもこれくらいの名前は思い浮かぶので、好きな方に言わせればもっといると思います。

 以前ガンズの『ウェルカム…』や、モトリー・クルーの『フーリガンズ・ホリデー』などを採り上げましたが、パンクだけでなくHR/HMも『時計…』の引用が目立ちますね。
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moscino

 ファッションブランド「MOSCHINO」が2022年秋冬のファッションショーで『2001年宇宙の旅』を大々的にフューチャーしていますのでご紹介。

 『ツァラトゥストラはかく語りき』が流れ、セット自体が「白い部屋」そのまんまですが、モデルの出口が完全にモノリスを意識していますね。で、最後にはボーマン船長の姿でジェレミー・スコット氏が登場!ここまでやってくれるともう何もいえません。

 公式サイトでもどーんとお披露目。でもなぜ2022年なのに『2001年…』なのかは・・・よくわかりませんでした(笑。

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映画で使用された「カラヤン指揮版」。

オリジナルMGM盤サントラに収録された「ベーム指揮版」。

 1968年に公開された『2001年宇宙の旅』で実質的にテーマ曲扱いだったリヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』。映画で使用されたのはカラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、サントラに収録されたのはカラヤン版の権利を持つデッカが拒否したため、カール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が収録された、というのはファンなら常識レベルの知識です。

 ところが1996年にやっとカラヤン指揮版が収録され、決定版としてリリースされたターナー盤サントラCD(詳細はこちら)のボーナストラックとして収録されている『ツァラ』のクレジットを見ると、表記は「エルネスト・ブール指揮、南西ドイツ放送交響楽団」となっていて、ご丁寧に「オリジナルMGM盤サントラに収録。映画では使用されていない」という注意書きまで添えられています。えっ?オリジナルMGM盤はブール指揮じゃなくてベーム指揮じゃないの? そもそもブール指揮版ってどこから湧いて出てきたの??

 なんでこんなややこしいことになってしまったのか。客観的に検証するために演奏の聴き比べだけではなく、波形で比較することにしました。その結果は以下の通り。

01_Zarathrustra
「Karl Bohm Conducting the Berlin Philharmonic Orchestra」とクレジットされたCD音源。

10_Zarathrustra
「Ernest Bour Conducting The Sudwesfunk Orchestra」とクレジットされたターナー盤CD音源。

 波形の大きさは多少違いますが、全体的な形は同じ。すなわち「同じ音源」です。結論は「ターナー盤CDのクレジットは誤植で、10曲目のボーナストラックとして収録されている『ツァラトゥストラはかく語りき』は正しくはカール・ベーム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」ということで落ち着きました。長年モヤモヤしていた方、これでスッキリしたでしょうか?私はスッキリしました(笑。

 ベーム版とカラヤン版で大きく違うのはフェードアウトの仕方。ベーム版はパイプオルガンの音が長く残ります。ほぼ似たような演奏なのですが、迫力はカラヤン指揮版の方が感じます。キューブリックもそう判断したのかも知れませんね。
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the_shining_making
最近のインタビューでシェリーはキューブリックについて「彼はとても温かくて親切でした」とも応えている。(画像引用:IMDb - The Shining

 ラジーの共同設立者は、「過大評価」されたキューブリックが映画の撮影でデュバルを「粉砕」したため、彼女のノミネートは正当ではないと述べています。

 1980年の第1回ラジー賞で『シャイニング』が最低主演女優賞と最低監督賞に選ばれてから40年以上が経ちましたが、ゴールデンラズベリー賞の創設者たちは、ある例外を除き、今でもその立場を貫いています。

〈中略〉

 「初年度の投票メンバーは、モーリーンと私が映画広告会社で一緒に働いていた人たちが中心でした」とウィルソン氏は言います。「スティーブン・キングの小説を読んでいた私たちのグループは、チャイニーズ・シアターでの公開初日の夜に『シャイニング』を見に行ったのですが、キューブリックが小説に対して行ったことには興味がなかったんです。小説の方が視覚的に素晴らしく、はるかに恐ろしく、説得力がありました。なぜ、あれだけの視覚的機会を備えた小説を買っておきながら、トピアリーやカーペットのヘビ、子供たちの幻影をやらないのか、理解できなかったんです。もしそれが『シャイニング』だと言うのなら、そこにはそうではなかった特定の重要なものがなければなりません」

 ウィルソンは次のように付け加えました。「そして私が理解しているように、キューブリックは小説から何をカットするかを決定する人でした。 ですから、スタンリー・キューブリックについてはそれほど悪いとは思っていません」

 マーフィーも「その通り」と同意した。「彼は1本だけいい映画を作ったが、それっきりだ。あいつは過大評価されていると思う」

 一方、マーフィーは「シャイニング」の主演女優シェリー・デュバルの最低主演女優賞ノミネートを取り消したことについても振り返っている。

「スタンリー・キューブリックが彼女を粉砕した裏話を知れば、取り消したいと思う」とマーフィーは語った。私たちは、「ああ、これはノミネートされるべきではなかったかもしれない」と言うことを厭いません。誰にでも間違いはある。それが人間というものだ」(スタンリーの娘ヴィヴィアンのドキュメンタリー『メイキング・ザ・シャイニング』には、この映画がデュバルに与えた精神的負担がよく描かれている)

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:IndieWire/2022年2月22日





 ラジー賞の共同設立者であるジョン・ウィルソンとモーリーン・マーフィーによる『シャイニング』ノミネートに関するインタビューがありましたのでご紹介。

 『シャイニング』の公開当時、第1回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)にワースト監督賞でキューブリック、ワースト主演女優賞でシェリー・デュバルがノミネート(どちらとも受賞はしなかった)された、という事実を知っている人は今ではそんなに多くないかも知れません。そもそもこの「ラジー賞」もアカデミー賞の権威主義に当てつけるように冗談で始まった賞(発表がアカデミー賞授賞式の前夜)なので、何かものすごいしっかりした組織がその選定に当たっているように思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、このように選者の「好み」でどうにでもなってしまう賞なのです。

 まあ、賞自体がネタ扱いなので、真面目に論ずるべきものではないとは重々承知で訂正いたしますと、インタビューでは「シェリーは(キューブリックのせいで)狂ってしまった」と語っていますがそれは事実ではありません(それについてはこちら)。そもそもシェリーは2002年頃まで映画界で元気に活躍しており、その間キューブリックの「悪しき影響」をうかがわせる事実はありません。中には「精神疾患は時間を経て顕在化する事例もあるのでは?」という専門家顔負けの妄想を働かす人もいらっしゃいますが、何の事実をもってそんなことが言える(公にネットに書き込む)のか、理解に苦しみますね。

 この記事ではっきりしていることは、設立者の両者はキューブリックを評価していないということです。それはそれで全く構わないのですが、公開時、あまり評判のよろしくなかった『アイズ ワイド シャット』をノミネートしないだけの分別はあったようです(個人的にはノミネートされるのでは?と思っていた)。まあ、『シャイニング』のこの一件で懲りていた(そうとうやかましく言われたらしい)ので、「キューブリック作品はアンタッチャブルで」というコンセンサスが会員の間であったのかも知れません。ですが、彼らが何を言おうと『シャイニング』の評価はすでに彼らの手の届かないところまで昇り詰めています。個人の好悪の表明はおおいにすべきだと思いますが、設立者の「人となり(選定の価値観)」を窺い知るには良いインタビューだと思いますので、機会があればリンク先全文をお読みください。
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