画像引用:IMDb - 2001: A Space Odyssey
「ローマの休日」から「ローズマリーの赤ちゃん」まで。ヒッチコックにトリフォーに小津安二郎の誰もが聞いたことのあるタイトル、実はまだちゃんと観たことないってことありませんか? そこで、Netflixで観られるそんな作品をピックアップ。おうち時間中にそんな“今更未見”作をすかさずチェック!
〈中略〉
2001年宇宙の旅(1968)
SF映画の原点と言われる、名匠スタンリー・キューブリック監督の不朽の名作。内容は難解ながら、時代をまるで感じさせない映像美は必見の価値あり。猿が骨を武器として使う最初のシーンから、かなりのインパクトで、「ツァラトゥストラはかく語りき」「美しく青きドナウ」といったクラシック音楽の使い方も強烈。400万年前、人猿が石の板(モノリス)と遭遇、知能を授かる。月のクレーターの地中から謎の石碑が発掘された18か月後、最新型人工知能「HAL9000型コンピュータ」を搭載した宇宙船ディスカバリー号が木星探査に向かう。やがて意志を持ったHALが反乱を起こす。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:ELLE/2021年5月25日)
女性ファッション誌の「ELLE」のWEB版が、50-60年代の名作映画で『2001年宇宙の旅』を採り上げていたのでご紹介。ピックアップされた作品を見てみると、「名作」と呼ぶにはなかなかアクの強い作品も混ざっていて、ELLEの読者層にそぐわないと思わないでもないですが、「50-60年代」「Netflixで配信中」という縛りがあったせいなのかもしれませんね。
ともあれ、こういったメジャーな雑誌がキューブリック作品を採り上げていただけるのは喜ばしいことです。キューブリックアパレルの普及もあって、女性ファンも増えてきている実感もあります。それは2013年から始めたこのアンケートにも表れていて、開始当初は女性はほんの1割程度でしたが、現在は1/4ぐらいに割合が増えています。確かにキューブリック作品には、女性が視聴するには不都合な表現がありますが、そんな表層では語れない、性別や年齢を超えた魅力があるのも事実です。先入観や巷の噂などに惑わされず、「キューブリック作品を初見できる」という「特権」と、それに伴う「感動」を、(老若男女問わず)存分に楽しんでほしいと思っています。