2021年02月

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 『シャイニング』のパロディはこんなところまでも。タイトルの『The Shedding』は抜け殻」でいいんでしょうか。最後のカットを見ればそんな感じですね。

 この動画、どうやら2014年のハロウィンに合わせて制作されたパロディ動画のようです。この年からチーム名がフェニックス・コヨーテズからアリゾナ・コヨーテズに変更になったので、プロモーションにも力が入ったんでしょうね・・・力の入れ方の方向性が若干違う気がしないでもないですが(笑。
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同社は、2025年に人工重力を利用したプライベート用の「ボイジャー・ステーション」の建設を開始する予定です。

 建設会社によると、「ボイジャー・ステーション」は400人のゲストを収容することができるそうです。

 Orbital Assembly Corporation(OAC)社は最近、その野心的な「ボイジャー・ステーション」に関する新しい詳細を発表しました。これは人工重力が実現する最初の商用宇宙ステーションになると予測されています。

 スペースコロニー計画を中心とした建設会社であるOAC社は、先月末の動画記者発表で「ボイジャー・ステーション」について公表しました。1月29日に開催された『First Assembly』バーチャルイベントでは、回転するボイジャー・ステーションに部屋を予約したいと考えている関心の高い投資家、マーケティングパートナー、熱心な旅行客に向けた最新情報として有益なものでした。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:SPACE.COM/2020年2月26日



 上記の動画を観ると、リング状に配置された客室や室内、中央部にはドッキングベイと、まるっきり『2001年宇宙の旅』に登場した宇宙ステーションVと同じです。キューブリックはNASAや専門家の協力を得て宇宙ステーションVをデザインさせましたが、理にかなったものは行き着くところは同じだったようです。

 ただ、映画と違ってフレームと客室モジュールを組みあわせただけの簡素な作りのようです。確かにこれなら実現性は高いかもしれませんが、これを建設するだけの大量のペイロードをどうやって衛星軌道上に持ち上げるのかという問題があります。個人的には低コストで効率的な宇宙輸送手段が確立するまで建設は無理だと思います。最低でも10年はかかるでしょう。

 まあ、2025年には実際に建設は始まらないとは思いますが、最近のSPACE X社の活躍を見る限り、その実現は意外と近い未来なのかもしれませんね。
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mp4ファイル(9.1MB)をダウンロードしてご視聴ください。

この映画には2つの改変が存在することが知られています。

(1)高速3P

(2)ルドヴィコのレイプ映画

 『時計じかけのオレンジ』は、米国では元々X指定で上映されました。キューブリックが映画を回収して編集し、R指定を獲得するまで何ヶ月も劇場で上映されました。もともとホームビデオとケーブルテレビにリリースされたのはR指定版でした。元のカットが復元され、家庭で視聴できるようにリリースされたのは、それから数年後のことでした。

 ここをクリックしてX指定版とR指定版のカットの比較動画をご覧ください。R指定版は20年以上前にVHSで最初にリリースされたものです。X指定版はリマスターされたDVDから収録しました。一部の人はコンテンツ(シミュレートされたセックスとレイプ)が好ましくないと感じるかもしれないので、自己責任でご覧ください。

訳者註:引用元から比較動画(wmvファイル)がダウンロードできます

(引用元:Kubrick Film Ratings Comparisons/A Clockwork Orange: X and R




 ここで言う「R指定版」と「X指定版」とは、公開当時にレイティングされた、キューブリックが編集したバージョンという意味です。現在ではX指定は廃止されていますのでその点はご注意(理由は後述)ください。

 管理人が作成した上記比較動画(mp4ファイル)や、引用元からダウンロードできるwmvファイルを観ると、「R指定版」と「X指定版」の違いを確認できます。(1)の『高速3P』はR指定版ではマーティー(ショートヘアの娘)の着衣シーンがカットされています。確かに全裸から下着を付ける姿が刺激的ではありますが、そのシーンはダメなのに、なぜソニエッタ(金髪の娘)の着衣シーンやベッド上での全裸の乱交シーンがOKなのかはよくわかりません。(2)の『ルドヴィコのレイプ映画』はトリミング変更や別カットにすることによって、主に下半身を見せないようにしています。不足分は女医のカットで補っています。この程度の変更でレイティングがXからRに変更になったと言うのはいささか驚きですが、当時のレイティングの判断基準としてはそうだったのでしょう(R指定版公開時のTVスポットはこちら)。

 キューブリックは『時計じかけのオレンジ』を「X指定」(つまりポルノ映画と同義)とレイティングされないように努力していました。X指定されてしまえば上映館も広報活動も限定されてしまい、興行収入的には大打撃を受けるからです。キューブリックが『2001年宇宙の旅』で湯水のごとく製作資金を使ったのに、『時計じかけのオレンジ』では一転ケチケチで映画製作を行ったのは、厳しいレイティングで上映館が限られるのが予想されるので、興収減で資金回収が難しくなるのを懸念したためだと思います。そのためにもX指定だけは何とか避けたかったのですが、結局Xに分類されていまいました。1971年12月19日のプレミア公開、1972年2月の限定公開、6月の一般公開時はX指定版で公開されましたが、8月25日にR指定版の制作を決定。10月31日から上映を一旦中止、上記の変更を行ってR指定の認定を受け、1973年1月1日からの再公開でやっとより多くの映画館で上映することが可能になったのです(R指定版の公開はアメリカのみ)。

 時は流れて1980年、アメリカで初めて『時計…』のビデオソフトが発売になりました。これはケーブルテレビでのオンエアにも配慮されたため、より穏健なR指定版でした。1986年になると元のX指定版に戻された(キューブリックはX指定版こそが決定版と考えていた?)VHSやLD、のちにDVDが発売になりました。ですが新しいレイティングの基準によってそれは「R」の表記がなされました。つまり、パッケージやラベルに「R」と書かれていても、実はそれは「R指定版」ではなく「X指定版」であるということです。以降はX指定版のみとなり、リマスターDVDやBD、将来発売が予想される4K版でもX指定版になると思われます。日本でのVHSの発売は1991年10月4日です。日本ではモザイクやボカシ処理の入った修正入りでリリースされたのですが、ソース自体は「X指定版」でした。1997年にモザイクやボカシ処理のない無修正版が発売になり、以降は海外と同内容のX指定版になりました。

 もしR指定版を視聴したいと考えるなら、1986年より前にアメリカで発売されたVHSかLDを入手するしかありません。それは以下の通りです。

●VHS
1980年発売のWCI版(ベータ版あり)
1983年発売の緑ジャケ版※管理人により確認済み

●LD
1983年発売の緑ジャケ版 ※尾崎一男様により確認済み

●CED
1983年発売版

 公開当時は「X」とレイティングされた「X指定版」ですが、現在では家庭内視聴でR15+です。2019年の『午前十時の映画祭10-FINAL』で劇場上映された際はR18+指定になりました。一方、管理人が2015年に『ムービーマスターズ』で観たときには何の制限もかかっていませんでした。名画座などの独立系映画館は自主規制なのでしょうか。昔でいうロードショー館、現在のシネコンではより厳しい上映基準が適応されているのだと思いますが、今後『時計…』が上映される際、『午前十時の映画祭』での判断が基準とされる可能性がありますので、それは承知しておかなければならないかも知れません。

 なお、R指定版ではアレックスが牛乳瓶で殴られるシーンがスローモションではないなど微細な違いもあるという指摘もありますが、管理人が所有のVHSで確認したところ、そういった事実はありませんでした。また、以前こちらで記事にした「レイプファンタジー」における修正はX指定版と同じで、アレックスが女の子を追いかけるシーンはなかったことを明記しておきます。

▼この記事の執筆に当たり、以下の記事を参考にいたしました。
IMDb:A Clockwork Orange/Alternate Versions
CLOCKWORK ORANGE THE X-RATING
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会場エントランスに鎮座する「モノリス」。

 『2001年宇宙の旅』がいかに世界中のアーティストにインスパイアを与え続けているか、などというのは今更語るようなことでもないかもしれません。2017年には「白い部屋」のインスタレーションが展示されたこともありました。今回の企画展も、はっきりと言ってしまえば『2001年宇宙の旅』という作品がなければ存在し得なかった作品ばかりで、言うなれば「キューブリック先生とクラーク先生から出された宿題に生徒(各アーティスト)が提出した回答用紙」だと思って鑑賞すれば、さほど難解ではないのではないか、と感じました。

 展示は3つの部屋に分かれており、第1展示室は「時空の歪み」、第2展示室は「月面とポストトゥルース」、第3展示室は「隠喩としてのスターチャイルド」と題されています。これだけでも『2001年…』を鑑賞済みなら「ああ、あのことね」とピンと来るものばかりです。キューブリックは「人間が知覚できない人智を超えた存在や世界」を「人間が知覚できる映像」として描き出そうとして挑戦し、絶望的な戦いを強いられましたが、最終的には「想像できないものは想像できない」と諦めてしまいました。それから約半世紀以上、世界中のあらゆるアーティストがそれに挑戦し、そしてあいもかわらず玉砕を続けています。厳密に言えば今回の展示もその「玉砕の記録」です。しかし「玉砕と知りながらも立ち向かう人間の姿」はとても素晴らしく、感動を呼ぶものです。『2001年…』をはじめとするキューブリック作品にはその「どうしようもなく愚かで、その愚かさゆえに愛おしい人間の姿」が描かれています。キューブリック作品に「(とってもひねくれてはいるが)人間愛・人類愛」を感じ取れる感性を持っている方なら、この企画展も楽しめるのではないでしょうか。ぜひ『2001年宇宙の旅』における「自分の回答」と「各アーティストの作品」とを比べ、感じてみてください。

 会場は表参道の「GYRE GALLERY」です。MoMAのストアが入っているビルの3階と言えばわかりやすいでしょう。ラルフローレンの向かいのビルです。入場無料ですので、お気軽に立ち寄ってはいかがでしょうか。



 『2001年…』が、あなたの感情を刺激し、潜在意識に訴えかけ、神話的なものへの興味をかき立てたのなら、この映画は成功したと言える。
−スタンリー・キューブリック

 昨日、私はこの会場で、あるファンレターを見つけました。「親愛なるスタンリー、あなたはこの映画において、私たちにどのように感じ、どのように考えればよいのかということについての説明をしませんでした。あなたは責任を持ってこの映画の製作を担当しました。私の担当は、責任を持ってこの映画の意味を解釈することです」──これは正に、50年以上の時を越えた今でも生まれる、フィルムメーカーと観客の完璧な組み合わせ以外の何物でもない、そう思います。
−カタリーナ・キューブリック

(引用:『【スペシャルレポート】ニューヨーク映像博物館(Museum of the Moving Image)で開催された『エンビジョニング2001』(Envisioning 2001: Stanley Kubrick's Space Odyssey)特別イベントのレポート[その1]』




2021年宇宙の旅 モノリス
_ウイルスとしての記憶、そしてニュー・ダーク・エイジの彼方へ


主催:GYRE / スクールデレック芸術社会学研究所
会期:2021年2月19日(金)- 4月25日(日)
会場:GYRE GALLERY 東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE3F Tel.03-3498-6990
出展作家:赤瀬川原平(日本、1934〜2014)、アニッシュ・カプーア(イギリス、1954年〜)、ピエール・ユイグ(フランス、1962〜)、オノデラユキ(日本、1962〜) 、森万里子(日本、1967〜)、 ダレン・アーモンド(イギリス、1971〜) ネリ・オックスマン(アメリカ、1976〜)、ジェームズ・ブライドル(アメリカ、1980〜)、プロトエイリアン・プロジェクト(Proto-A)

(詳細は公式サイトへ)
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 スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』で使用されたアレックス(マルコム・マクダウェル)のロングコート。この服が登場したのはアレックスがレコード店を訪れ、2人の女性と出会うシーンです。

 ダブルのコートで、ラペルやポケットの襟、袖口、ジャケットのボタンなどに蛇皮柄が使われ、紫に染められたスエードのレザーを使用しています。細身のロング丈のコートは、キューブリック監督作品の衣装デザインを担当したミレーナ・カノネロがデザインし、アレックス役のマクダウェルのために特注で制作したものです。このヴィンテージ・コートは、背面の裾付近に軽い傷みがありますが、それ以外は非常に良好な状態で、それ以外は作られ、使用された頃の非常に良い状態のままです。寸法は脇の下から脇の下まで52cm(20.189インチ)です。落札価格は8,000〜10,000ポンドと予想されています。




 2015年9月23日に開催されたプロップストアのオークションに出品された『時計じかけのオレンジ』のアレックスのコートの紹介動画がありましたのでご紹介。

 このコート、最終的にいくらで落札されたのか情報がなく、残念ながら調べきれませんでした。こちらには詳細な画像がいくつかありますので、上記の動画と合わせれば、コピーして制作することは不可能ではないと思います。どなたかアレックス(レコードショップナンパバージョン)でコスプレしてみてはいかがでしょうか。
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