2020年04月

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ザ・ストロークス/ユー・オンリー・リヴ・ワンス
(The Strokes - You Only Live Once (Alternate Video))


 ザ・ストロークスは2000年代に登場した、いわゆる「ロックンロール・リバイバル」系のバンドで、初期の頃はガレージロックやNYパンク系のサウンドでオールドファンを喜ばせました。以前ご紹介したザ・ホワイト・ストライプスもそれ系のバンドですね。

 この『You Only Live Once』のMVは説明不要・一目瞭然のオマージュとなっていますが、サウンド的には1970年代要素を多く感じさせるな、と思ったら、このMVのオフィシャル版はストーンズの『イッツ・オンリー・ロックンロール』のオマージュでした。



ザ・ストロークス/ジ・エンド・ハズ・ノー・エンド
The Strokes - The End Has No End (Official Music Video)


 『The End Has No End』は偶然発見したのですが、最後にアレが登場します。タイトルが「終わりは終わりじゃない」なので、輪廻転成的なメッセージを込めて登場させたのでしょう(多分)。曲調は1980年代のニュー・ウェーブっぽいですね。



ザ・ストロークス/アンダー・カバー・オブ・ダークネス
The Strokes - Under Cover of Darkness (Official Music Video)


 『Under Cover of Darkness』は全編『時計じかけのオレンジ』っぽいというか『シャイニング』っぽいというか『アイズ ワイド シャット』っぽいというか。しかしこのボーカル、Aメロの部分はトム・ヴァーラインにとっても似ています。

 ところでこのストロークス、管理人は2003年のサマソニで観ています。そこまで熱心なファンではなかったので、取り立てて強烈な印象があったわけではありませんが、この時はあのバンドがアンコールにあの曲を演ったものだから、全世界のロックファンがひっくり返ってしまうと言う大事件がありましたので、それに全部持っていかれちゃった感がありますね。ただ、今こうして改めて聴くと様々な年代の様々なロックを取り入れつつも、やっぱりベースはNYパンクだな、と思いました。

情報提供:Love cinemaさま
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。


KUBRICK.Blog.jp おすすめ記事





    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


BiSHアユニ・DのPEDROが全国ツアー開催を発表、無観客ライブ配信の実施も

 BiSHのアユニ・DによるソロバンドプロジェクトPEDROが、全国9都市を回る全国ツアー「LIFE IS HARD TOUR」の開催をトレイラー映像で発表した。

「LIFE IS HARD TOUR」は9月3日の愛知・DIAMOND HALL公演を皮切りに、ファイナルは9月24日に東京・Zepp Tokyoで開催される予定。併せて本日、全国10都市すべてキャンセルになった全国ツアー「GO TO BED TOUR」の無観客ライブ配信の実施も発表された。配信の日時は追って発表される。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:音楽ナタリー/2020年4月17日




 記事にある「BiSH」ですが、ガールズパンクバンドかと思ったらアイドルグループで、「楽器を持たないパンクバンド」がコンセプトだそう。そのBiSHのメンバーであるアユニ・Dによるソロプロジェクトのバンド「PEDRO」が全国ツアーをスタートさせるにあたりPVを発表し、そのPVが『時計じかけのオレンジ』のパロディだった、ということらしいです(合ってます?)。

 過去にもいくつかのアイドルグループが『時計じかけのオレンジ』をオマージュしたMVを発表していますが、その代表格は欅坂46の『Student Dance』でしょうね。もうアイドルがキューブリック・オマージュを発表しても驚かなくなりましたが、予告編というのはちょっと珍しい。

 その元ネタの予告編は以下をどうぞ。よく勘違いされるのですが、この予告編を制作(編集)したのはキューブリックではなくパブロ・フェロというアーティストで、その経緯はこちらで記事にしております。興味のある方はぜひどうぞ。

【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
niko_2001

 「セール中」ということはすでに発売になっていたんですね。全然気がつきませんでした。「niko and ...」は昨年夏に『時計じかけのオレンジ』のコラボアイテムを販売していましたが、その続きとして秋冬で発売になっていたのでしょうか?

 それはともかく、まだ在庫はある様ですし、半額に値下がりしてお求めやすくなっています。黒のデザインはちょっとカッコイイ。今シーズンはもうあまり着る機会はないかもですが、欲しい方は下記リンクからどうぞ。zozoでも取り扱いがあるようですがこちらは28%OFFです。ご注意を。

『2001年宇宙の旅』プリントスウェット
価格:5,390円(税込)→ 2,695円(税込)(50%OFF)
サイズ:M、L
カラー:オフホワイト11、ブラック19
素材:本体/ポリエステル65% 綿35%、リブ/ポリエステル62% 綿33% ポリウレタン5%
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 大きな野心を抱くアムステルダムの医学生が受け取ったのは、謎に包まれた秘密組織への招待状。選ばれし者となるために、人は一体どこまで残酷になれるのか。

(引用元:ネットフィリックス『アレス』公式サイト




 「秘密組織の謎の儀式」というシチュエーションが『アイズ ワイド シャット』によって、「輪になって新参者を囲む」「2階のバルコニーからその儀式をメンバーが見下ろす」「マスクをかぶる」に固定されてしまった感があります。まあ、キューブリック作品ではよくあることで、「爆弾でロデオ」とか「地球の向こう側から太陽が昇る」とか「瞼を固定されて洗脳される」とか「廊下の突き当たりに双子」とか「新人を罵倒する指導者」とか枚挙にいとまがありません(笑。

 元ネタになった『アイズ…』の儀式・乱行シーンについては、スタッフの証言をまとめた記事を「【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集」[その1][その2][その3]として邦訳しております。これを読めばキューブリックとスタッフ・役者が大変な苦労をしてこのシーンを作り上げたかがよく理解できます。ぜひご一読ください。
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


 手塚治虫の代表作である『鉄腕アトム』は『アストロボーイ』と改題され、アメリカNBCのネットワークで1963年6月22日から1965年6月4日までオンエアされました。キューブリックは『博士の異常な愛情』のプロモーションのため、1964年頃にロンドンからニューヨークに居を移していましたので、ちょうどこのオンエアの時期と重なります。また、家族を同伴していたので、子供たちが観ていた『アストロボーイ』をキューブリックが観たであろうことは想像に難くありません。それについては手塚治虫本人も

 昭和三十八年の一月一日からアトムが始まり、アメリカで放映されだしたのが、同じ年の八月か九月(注:手塚治虫の記憶違いで、実際は6月から)くらいです。それで手紙が暮れ(注:実際は翌年の1964年末)にきたんです。(引用:【考察・検証】キューブリックが『2001年宇宙の旅』の美術監督を手塚治虫にオファーしたのは本当か?を検証する

と証言しています。

 キューブリックは『アストロボーイ』で描かれている未来イメージを気に入って、手塚治虫に『2001年宇宙の旅』(注:その頃はタイトルは決まっていなかったし、現在観るようなリアリズムに徹した映画になる予定ではなかった)の美術監督を依頼する手紙を出すのですが、キューブリックが『アストロボーイ』のテーマ性を感じ取るほど熱心に観ていたかは疑問です。ただでさえ多忙なキューブリックが数回のオンエアを観るだけならともかく、毎週欠かさず熱心に観る、というのはビデオのない当時ちょっと考えられません。結局この依頼は手塚治虫の「食わせなければならない家族(スタッフ)が大勢いるのでロンドンへは行けない」という理由で実現はしなかったのですが、このやりとりだけで「キューブリックは手塚治虫のファンだった」と判断するにはいささか飛躍が過ぎると思います。

 現に、昨年刊行された『2001年』制作に携わったスタッフの証言集をまとめた『2001:キューブリック クラーク』に、このエピソードは登場しません。また、キューブリックが他の手塚治虫の作品を観た(読んだ)という証言もありませんし、ましてやファンレターを手塚治虫に送った、という事実もありません。キューブリックにとって手塚治虫は「美術監督を依頼するに値する対象の一人」という認識であり(もちろんそれだけでも凄いことですが)、それ以上でもそれ以下でもなかったのではないかというのが実際ではないでしょうか。

 キューブリックがこの時欲していたのは「未来を映像化(視覚化)できる才能」であり、その中の一人が手塚治虫だったのでしょう。オファーを断られた直後、キューブリックは元NASAのフレデリック・オードウェイやハリー・ラングと知り合い、NASAの宇宙開発の現実を知ったキューブリックは急速にリアリズムの徹底へと舵を切ります。その頃には手塚治虫の存在はキューブリックの頭の中からすっかり消えていたことでしょう。

 逆に手塚治虫は

「ぼくはキューブリックの作品をいいかげんに見てた」「試写会で、画面に展開するロケットや月基地の光景を見ながら、ぼくは感慨無量であった。」

というコメントからわかるように、キューブリックへのシンパシーを増大させてゆきます。その影響はその後の手塚作品のあちこちに表出していますが、それはここで語らずとも自明でしょう。

 このように、直接の交流は二度にわたる手紙のやり取りのみだったのですが、キューブリックと手塚治虫の間には奇妙な共通性があります。『時計じかけのオレンジ』と『時計仕掛けのりんご』(手塚治虫はキューブリックが『時計…』の映画化を決定する前にこの作品を書いた)、『アーリアン・ペーパーズ』と『アドルフに告ぐ』(お互いホロコーストに興味があることを知らない)、『A.I.』と『鉄腕アトム』(元ネタが『ピノキオ』である偶然)・・・。西洋と東洋の二人の同い年の「天才」が興味を持ったテーマが似通っているのは、やはり二人の間に「共通する感覚」があったのだろうと思います。ですが、その「感覚」を根拠に「キューブリックは手塚治虫のファンだ」と断じるのは暴論というもの(長男である手塚眞氏がそういう分には微笑ましくも思えますが)。もしファンと言うとするならば、

「ぼくはキューブリックにどうしても会いたくて、ニューヨークに何回か行ったんだけれど、いつでもいなかったですね。いなかったのは当然で、撮影であちらこちら飛びまわっていたのでしょうね。(注:キューブリックがロンドンに居を据え、大の飛行機嫌いであることを知らなかった)」

と残念そうに語る、手塚治虫の「片思い」だったのではないでしょうか。
【ご注意】当ブログの記事は報告不要でご自由にご活用頂けますが、引用元の明記、もしくは該当記事へのリンク(URL表記でも可)を貼ることを条件にさせていただいております。それが不可の場合はメールや掲示板にてご一報ください。なお、デマサイトやデマ動画チャンネルの制作者、アクセス稼ぎだけが目的のキュレーションサイトのライター様などは当ブログの閲覧、ならびに利用は禁止させていただきます。※当ブログはネタバレありです。

このページのトップヘ