2018年04月

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キューブリックファンのみならず、『007』ファンにとっても貴重な資料が見られます。



 『007シリーズ』のプロダクション・デザイナーとして、キューブリック作品では『博士の異常な愛情』と『バリー・リンドン』での美術監督としての仕事で有名な、ケン・アダムの資料を保管した『ケン・アダム・アーカイブ』が、ベルリンのドイツ・キネマテーク映画テレビ博物館(Deutsche Kinemathek Museum fuer Film und Fernsehen)に設置され、公式サイトがオープンしたそうです。

 公式サイトでは『博士…』や『バリー…』でケンが描いた、イメージボードや絵コンテを見ることができます。ケンはドイツ・ベルリン出身ですので、当地にこの施設が開設されるのは順当と言えば順当ですが、ナチスの迫害から逃れ、イギリスに移住し、爵位まで授与された当人は何を思うのでしょうか?ケンはすでに故人ですので、その心情ははかりかねますが、どちらにしても貴重な資料であることは間違いないので、保管施設が設置されたのは喜ばしいことですね。

 『博士…』のアーカイブはこちら、『バリー…』はこちらをどうぞ。
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キア・デュリアが『2001年宇宙の旅』に出演する前に主演した映画『バニー・レイクは行方不明』。この後デュリアは『母の旅路』に出演後、『2001年…』の撮影(1966年前半)に臨むことになる。



 『バニー・レイクは行方不明』を撮っていたある日、私の代理人から「今、座っている?」と電話がありました。私は「いいえ」と答えた。彼は言った。「まあ、座ったほうがいい。スタンリー・キューブリックの次の映画の主役へのオファーがあった」。私はオファーを知りませんでした。私はオファーについて一言も聞いていなかった。私はすでにキューブリックのファンだった。私は演劇学校に通っていたときに観た『突撃』が大好きでした。

(引用元:cleveland.com/2011年7月9日




 IMDbの『バニー・レイク…』のトリビアの項目には「この映画のキア・デュリアのパフォーマンスは、キューブリックが『2001年…』のボーマン役を選んだことにつながりました」となっていますが、どうやらそれは間違いで、それ以前の映画(『リサの瞳の中に』?)を観てオファーしたことになります。このインタビューでデュリアは、監督であるオットー・プレミンジャーが恐ろしかったらく、「撮影はハッピーな体験ではなかった」「怒鳴ってばかりで、みんなを侮辱するのを楽しんでいるように見えた」とも語っています。

 この『バニー・レイク…』、そのせいもあってか全体的にピリピリとした神経質な雰囲気が張り詰めた、良質のサスペンス映画に仕上がっています。機会があればぜひご観賞あれ。

情報提供:sinika様
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ロゴ制作:鈴木一誌



 2018年3月までは「東京国立近代美術館フィルムセンター」という名称だったのが、本日2018年4月10日「国立映画アーカイブ」として東京国立近代美術館から独立した組織になり、開館しました。以下はそのプレスリリースにあった設置概要です。

独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ設置のお知らせ

東京国立近代美術館フィルムセンターは、2018年4月、独立行政法人国立美術館の映画専門機関「国立映画アーカイブ」として新たな位置づけで設置されます。これまでも映画の収集・保存・公開・活用を行ってきましたが、今回、他の国立美術館と同格の機関として改組し、「映画を残す、映画を活かす。」をミッションとして、我が国の映画文化振興のためのナショナルセンターとして一層の機能強化を進めていきます。

独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ 概要

◆名称:国立映画アーカイブ  英語名称:National Film Archive of Japan(略称 NFAJ)
◆設置年月日:2018年4月1日
◆館長(予定者):岡島尚志(おかじま ひさし)
◆ミッション:映画を残す、映画を活かす。
◆URL:http://www.nfaj.go.jp/
◆先付け映像:作者 山村浩二  ※映像はフィルムセンタートップページでご覧ください

◆独立後の体制
●広く外部から助言を得る体制
  アドバイザー(8人)
  岡田裕介氏(一般社団法人日本映画製作者連盟会長)
  奥田瑛二氏(俳優・映画監督)
  河瀬直美氏(映画監督)
  新藤次郎氏(協同組合日本映画製作者協会代表理事)
  長瀬文男氏(株式会社イマジカ・ロボット ホールディングス代表取締役会長)
  堀越謙三氏(東京藝術大学名誉教授)
  松坂慶子氏(俳優)
  山田洋次氏(映画監督)
  機能強化会議(仮):産官学関係者、アドバイザー

◆ナショナルセンターとしての強化
 ●3 本の柱を核に収集・保存・公開・活用を一本化
  1.映画を保存・公開する拠点:保存・復元・上映・展示
  2.映画の文化・芸術振興拠点:教育・普及
  3.映画による国際交流拠点:FIAF機関との国際連携・協力
 ●大ホールを「長瀬記念ホール OZU」と改称。
 ●幅広く多くの人たちに向けて、監督別や国別、ジャンル別など様々なテーマによる上映会や、映画史上の名作を鑑賞する上映会、映画を学ぶ人たちに向けた上映会、親子向け上映会を実施。

(引用元:東京近代美術館ホームページ/2018年2月6日


 今年のカンヌ映画祭で上映される70mm版『2001年宇宙の旅』が、日本で上映されるとしたら今のところ、ここしかありません。プレスリリースにも「映画史上の名作を鑑賞する上映会」とあります。学芸員さん、日本のワーナーの担当者さん、期待していますよ!
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 『キューブリック全書』には以下の記述があります。

 小柄なイギリスのコメディアン、ロニー・コーベット(コルベット)は、猿人の一人として出演する予定だったが、メーキャップテストをしたところ「スタジオの秘書たちが悲鳴を上げて廊下を逃げまわるほどグロテスクな姿」になったので、役を降りた。

 もっと詳細な証言は本人の口からも語られています。

「キューブリックはジブラルタル・バーバリーマカク役(映画『スナッチ作戦(Operation Snatch)』に登場したサル)の私を見て、会いにきた。しかし、それには重大な技術的問題があり、ボツになった」(引用元:The Gibraltar Olive Press/2016年4月16日

 とあります。「技術的問題」、つまりグロテスクだったということでしょう(笑。では、メーキャップされたのは当初案の「人間に近い猿人」か、それとも採用案の「猿に近い猿人」か、ですが

「恐ろしい経験でした」「彼らは私の鼻孔の上に2本のストローを入れて呼吸ができるようにし、私の顔全体をプラスチックで覆った」(引用元:Disital Spy/2016年3月31日

 とありますので、猿に近い猿人のメーキャップだったことがわかります。

 このロニー・コルベット。すでに故人ですが、イギリスでは有名なコメディアンだったそうで、逝去の際には、当時のキャメロン首相からも追悼メッセージがおくられるほどだったそうです。

 ちなみに当初案の「人に近い猿人」については以前こちらで記事にしていますので、よろしければどうぞ。

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 数々の名作を残した映画監督、スタンリー・キューブリック(1928-1999)の代表作「2001年宇宙の旅」は今からちょうど50年前の4月6日に公開された。

 当時斬新だった作品は賛否両論の大反響をもたらしたものの、今では映画史に欠かせないSF作品として高く評価されている。

 その制作風景はほとんど明かされていないが、キューブリックはイラストレーターのブライアン・サンダースを雇い、撮影現場の記録を残していた。

 映画公開50周年を節目に、サンダースは未公開だったそれらのイラストを個展にて公開した。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:カラパイア/2018年4月7日




 ブライアン・サンダースのイラストはいくつか公開されていましたが、「サンダースが現在展示しているのは手元に残った24枚」というのには驚きました。もし、もっと残っているならキューブリック邸にあったはずで、現在はUAL(ロンドン芸術大学)にある「スタンリー・キューブリック・アーカイブズ」内に保管されているはず。しかし、管理人の知る限りではその様子はありません。であれば、残念ですが映画制作の舞台裏を知られたくないキューブリックが、廃棄してしまった可能性が高いですね。もしくは、1970年代始めにMGMが倒産した際に、倉庫に保管してあったミニチュアモデルと一緒に廃棄してしまったとか(それについての記事はこちら)。どちらにしてももったいない話です。
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