『シャイニング』でそれとなく置かれたマルボロ。
アメリカを代表するタバコの銘柄で、キューブリック作品には『フルメタル…』『アイズ…』(看板として)にも登場しています。しかし『シャイニング』では何か特別な意図を感じてしまいます。何故ならwikipediaに以下のような記述があるからです。
アメリカ合衆国の人種差別や迫害の歴史がタイトルの中に隠されているという説があり、パッケージを逆さまにしロゴの上半分を隠すとそれを印象付ける絵が浮かび上がるとされているが、このような話はたばこのパッケージにはつきもので、一種の都市伝説である。
(引用先:wikipedia「マールボロ」)
当ブログでは「『シャイニング』は白人至上主義によって迫害されたネイティブインディアンの怨念の物語」という暗喩が含まれている。という説を唱えていますが、それを裏付けるアイテムがまたひとつ加わったことになります。そもそもマルボロはカウボーイを広告キャンペーンに使用していました。カウボーイはアメリカ西部開拓史を象徴する存在です。当然、ネイティブアメリカンにとっては忌むべき存在。キューブリックはカルメットの缶でネイティブアメリカンを、このマルボロで侵略者たる白人を象徴させようとしたのかもしれません。もっとも「三作品ともイギリスで撮影されていたから、アメリカらしさを演出するため」という理由も考えられますが、さて真相はいかに・・・。