2016年11月

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2001年宇宙の旅 [Blu-ray](amazon)



時計じかけのオレンジ [Blu-ray]


 漫画家・弘兼憲史氏は、3年間、松下電器産業で勤務した経験から、漫画『島耕作』シリーズを作り上げた。デビューから40年以上経っても、365日ほぼ無休で働き、年間1400ページを描く。

 その仕事論をまとめた近刊『島耕作も、楽じゃない。〜仕事・人生・経営論〜』(光文社新書)から、創作の源だという映画論を紹介しよう。

〈中略〉

 私の創作に影響を与えた映画を五本選ぶとすれば──。

 1位は決まっている。スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』である。キューブリック監督の作品は5位以内にもう一本入る。

『時計じかけのオレンジ』だ。これは5位にランクさせておこう。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Smart FLASH/2016年11月22日





 弘兼憲史氏といえば、以前この記事で『現金…』を挙げていましたが、「創作に影響を与えた映画」となると王道のこの2作品がランクインするんですね。これは弘兼氏に限らずですが、日本の漫画・アニメなどのサブカル界にキューブリックの与えた影響は多大なものがあると思います。ですが、だからと言ってキューブリック作品をサブカル扱いにするのは違うと思います。稀にカルト扱いする方もいらっしゃいますがそれも違うでしょう。

 キューブリックはハリウッドの超有名なメジャー監督であると同時に、作家性を放棄せず映画を作り続けた唯一の監督です。キューブリックを「ハリウッドの巨大資本とマーケットで自主制作映画を撮った、世界一贅沢なインディーズ監督」と評す方もいらっしゃいますが、全く同感です。もちろんその環境を手にいれるにふさわしい才能の持ち主であり、絶え間ない努力を惜しまなかったのは言うまでもありません。今まではもちろん、これからもこんな監督は二度と現れないでしょう。
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 キューブリックがルック社時代に撮影した写真(ほとんどが報道写真)と、映画監督として撮影した映像の類似シーンを集めた動画がありましたのでご紹介。

 まあ、こじつけ臭いのも幾つかありますが、試みとしては面白いかもしれません。最初の『アイズ…』の新聞スタンドのおじさんは、キューブリックの運転手、エミリオ・ダレッサンドロですが、キューブリックがエミリオに映画への出演を促すのに「私にはあなたがニューヨークの新聞スタンドの販売員のように見える」と言ったのは、この写真が念頭にあったからだと思います。写真のおじさんもエミリオと同じイタリア系ですしね。

 ただ、この動画の作成者はあまりキューブリックに詳しくないのか、有名な写真と有名なシーンがいくつか抜けています。それは以下の2つ。もう少し頑張って欲しかったのが正直な感想です。

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 精神疾患が公表され、健康状態が心配される『シャイニング』のシェリー・デュバルが最後に出演した2002年公開作(日本未公開)『Manna from Heaven 』の予告編がYouTubeにありましたのでご紹介(出演は1:11〜15あたり)。

 シェリーは『シャイニング』以降、精力的に映画・TVドラマに出演し続け、主な出演映画だけでも『バンデットQ』(1981)、『フランケンウィニー』(1984)、『ザッツ・ショック』(1984)、『愛しのロクサーヌ』(1987)、『マイホーム・コマンドー』(1991)、『蒼い記憶』(1995)、『ある貴婦人の肖像』(1996)、『ロケットマン』(1997)、『100万回のウィンク』(1998)、『タロス・ザ・マミー/呪いの封印』(1998)、『キャスパー/マジカル・ウェンディ』(1998)、『4thフロアー 』(1999)と多数あります。キューブリックの逝去後に制作されたドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』(2002)にも元気な姿でインタビューに応えていたので、このニュースにはただただ驚きました。

 しかし、またツイッター上で生半可な知識で「『シャイニング』でキューブリックに精神的に追い詰められたからでは?」とデマを撒き散らす輩が早速登場しています。『シャイニング』の撮影は1978〜1979年頃、最後の映画出演作が2002年公開ですから全く関係ありませんね。迷惑な話です。
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SELLY
2001年発売の特典DVDドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』で元気にインタビューに応えるシェリー・デュバル。映画出演は2002年の『Manna from Heaven』を最後に引退してしまった。『シャイニング』の撮影は1979年なので、「シェリーが精神病に苦しんでいるのはキューブリックのせい!」と憤る方々は、なぜシェリーが23年間も何事もなくいられたかを説明してほしいものです。



 名作ホラー『シャイニング』などの女優シェリー・デュヴァル(67)が、“ドクター・フィル”の愛称で親しまれている人気心理学者フィル・マグローがホストを務めるトーク番組「ドクター・フィル・ショー」に出演。その回はまだ放送を迎えていないにもかかわらず、予告映像を見た人々から、精神病に苦しんでいるシェリーを見世物にしているとして、Twitter上で猛烈なバッシングを受けている。

〈中略〉

 『シャイニング』でメガホンを取ったスタンリー・キューブリックの娘ヴィヴィアン・キューブリックも、ドクター・フィル宛てに長文を投稿。そこには「あなたは精神病により不憫な状況にあるシェリー・デュヴァルを見世物にしています。疑いなく、それは恐ろしく、搾取的なエンターテイメントと言えるでしょう。ぞっとするほど残酷です」とつづられており、最後に「完全なる嫌悪感に身が縮む思いです。他の人たちが私に賛同して、心無いエンターテイメント番組をボイコットすることを望んでいます」と訴えていた。女優のミア・ファローも「ドクター・フィルは恥を知りなさい。もし良識のカケラでもあるなら、人々に愛され才能豊かな女優シェリー・デュヴァルを見世物にするような番組を放送すべきでない」と批判している。(編集部・石神恵美子)

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2016年11月18日




 『シャイニング』でジャックの妻、ウェンディを演じたシェリー・デュバルの近況が全く伝わってこなかったのは、こんな理由があったんですね。その衝撃的な姿の写真を当ブログに貼るのは憚れるのでリンク先でご覧ください。多くのキューブリックファンにとって、あなたは永遠に傑作ホラー映画『シャイニング』の優れた「恐怖アイコン」です。1日も早い回復と復帰を心よりお待ちしております。
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 この記事で『博士…』のサントラをご紹介しましたが、それには収録されていないレア曲『Dr. Strangelove and the Fallouts: Love That Bomb』がYouTubeにアップされていましたのでご紹介。『ストレンジラブ博士と死の灰:愛の爆弾』という人を食ったようなタイトルの通りとってもおちゃらけた曲ですが、けっこう面白い曲なのでリマスターして公式音源化して欲しいですね。

 予告編で最初に流れる笑い声の音源はこれだったんですね。シングルの盤面に「Not For Sale」となっていますので、プロモーション用に製作された曲で、一般には発売されなかったのかもしれません。画像検索でもジャケット写真はヒットしませんでした。

 因みにこのシングルのB面は本編で使用された『ジョニーが凱旋するとき』をアレンジした『Theme from Dr. Strangelove(ザ・ボム・ラン)』です。この音源はCD化されていません。おそらくマスターも残っていないのでは?新録音版が『Dr. Strangelove: Music From The Films Of Stanley Kubrick』に収録されています。

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