この度、試写会で『ムーン・ウォーカーズ』を観ることができました。でもまだ公開前ですし、映画そのものの感想はあえて封印し、キューブリックファンならではのディープなネタを、完全ネタバレしない程度に紹介したいと思います。
まず台詞で直接言及があるキューブリック作品は『突撃』『スパルタカス』『ロリータ』『博士…』『2001年…』でした。その中でも『ロリータ』は・・・(上記参照)。
オマージュですが、まずCIA長官の執務室がアレですね。長官が葉巻をくわえてあの人みたいですのですぐわかります。予告編でもチラっと映っていましたが、キューブリックの代理人の部屋にはこれが置いてありました。トイレでチンピラとの格闘シーンは完全にあのオマージュです。コップに入ったアレといい、この辺りは完全に『時計…』ネタ炸裂。
怪しい屋敷に入っていく3人をカメラが追うエロいシーンはあれを想像させます。この時のBGMがこれなのがなんとも。ドラッグがらみだから『プラトーン』を思い出しちゃいますね。ピンクフロイドだったら面白かったのに。グルーピーの女の子が舐めてたアイスはやっぱりアレっぽい。オーディションのシーンでは出所のデモンストレーションで使われていたあの曲が。ここもファンならニヤっとできます。
ギャングのボスの横に座る子分の服装はちょっとアレっぱかったですねライト?お約束の『ツアラトゥストラ』の後の銃撃戦の死屍累々はハリウッド・デビュー作を思い出しちゃいました。ボスをやっつける武器があれなのはやっぱりあのオマージュなんでしょうか?ラストに流れる曲はこれでしたが、ロックファンならおお、と思うかも。ライブラリー映像+皮肉の効いた歌という意味ではあのブラックなラストシーンを思い出しますが、ひょっとしたらそういう意図があったのかも知れません。
まだ他にもありそうですが、とりあえず気づいたネタだけでも。やはり一番多かったのは『時計…』ネタですね。まあ劇中の時代背景を考えれば当然なんですが。以上、ネタバレを避けたために全く意味不明な文章になってしまいましたが、公開前なので何卒ご理解ください。映画そのものに関するレビューは劇場公開後に行いたいと思います。