なんだか裏原宿辺りの古着屋でかかっていそうな音楽ですが、マッシヴ・アタックというイギリス・ブリストル出身のユニットが1994年に発表したセカンドアルバム『プロテクション』収録曲のPVです。
ホテルの廊下、双子の少女、タイプライター、2「37」号室、テニスならぬゴルフなど、全編が『シャイニング』っぽいですがそれもそのはず、監督はブラーの『ザ・ユニヴァーサル』で思いっきり『時計…』をオマージュしていたキューブリック・フォロワーの一人、ジョナサン・グレイザーです。この監督のPVで一番有名なのはジャミロクワイの『ヴァーチャル・インサニティ』でしょうね。こちらのPVはどことなく『2001年…』っぽいのですが、はっきりとしたオマージュがなかったのであえて採り上げませんでした。でも、影響を受けているのは確実でしょう。
しばらく名前を聞かないなと思っていたら、最近になって「スカーレット・ヨハンソンが脱いだ!」と話題の『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』で映画監督に返り咲き。公式サイトの予告編には「ついにキューブリックの後継者を見つけたかもしれない」というなんとも微妙なキャッチコピーも踊っています。
それにしても、もう20年も前の曲とPVという事になりますが、古さを全く感じさせないのはすごいですね。
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