2014年05月

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 スティーブン・キングが製作、ミック・ギャリスが監督をしたTVドラマ版『シャイニング』の予告編です。以前Youtubeにフルムービーがアップされているとの記事を書きましたが、さすがにいつかは消されてしまうと思うので、念のため予告編の方もご紹介しておきます。

 なかなかの緊迫感が好印象の予告編ですが、本編はもっとグダグダ感があってこんなにスピーディーじゃありません。まあ原作にくらべればこれでもサクサク話が進むんですが。観ていただければ分かるように、ダニー役のコートランド・ミードの口元の緩さは、原作の聡明で行動力のある少年のイメージを根底から覆すものです。なんでこんな子役をキャスティングしてしまったのか、不思議でしょうがありません。

 ジャック役のスティーヴン・ウェバーはなかなかの熱演を見せていますが、知名度のせいでクレジット順でウェンディ役のレベッカ・デモーネイの後に追いやられているのはちょっと可哀想。でもこの人、どうしても大泉洋に見えて仕方ないのが問題です。まあ本人に非はないのですが。

 特典の未公開映像には原作者のスティーブン・キングが「溶ける」シーンがあるのですが、これがまたチープな味わいでなんだかなあという感じです。というか、幽霊のバンドマスターがキング本人だったんですね。全然気づきませんでした。ミック・ギャリスとキングや他のスタッフの音声解説はキューブリック版に対するリスペクトと対抗心が伺えて興味深かったです。

 現在このTV版『シャイニング』のDVDは、中古DVDショップ等で安価で入手できますので、念のため押さえておいても悪くはないでしょう。管理人も最近未開封品を激安で入手しました。amazonではとんでもない価格になっていますが、1000円以上出す価値はないと断言しておきます。


スティーブン・キング シャイニング 特別版 [DVD](amazon)
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※今まで販売された単品版を全てを紹介しています。
※amazonの表記が明らかに誤記である場合は修正いたしました。
※ネット上にある情報もなるべく反映させました。
※全ての商品を管理人が所有し、確認した訳ではありません。
※国内版のみです。
※アスペクト比のサイズ見本はこちら
※価格はメーカー希望小売価格です。(価格.com調べ)
※ASINはアマゾンの商品コード、EAN(JAN)は商品コード(バーコードNo.)です。
※この記事は今後加筆・修正の可能性があります。
※誤記・抜け等あれば掲示版にてお知らせください。




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時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:1999年9月10日
希望小売価格:3,400円+税
品番:DL01031
ASIN:B0000650RM
EAN:4988135523457
ディスク枚数:1枚
映像:【ヨーロッパビスタ】
画面:【4:3】レターボックス
本編:137分
音声:オリジナル(英語):モノラル
字幕:日本語、英語
特典:オリジナル劇場予告編
備考:初DVD化。『スタンリー・キューブリック DVDスペシャルBOX』と同内容。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2001年8月23日
希望小売価格:2,500円+税
品番:DL21150
ASIN:B00005MINZ
EAN:4988135532435
ディスク枚数:1枚
映像:【ヨーロッパビスタ】
画面:【4:3】レターボックス
本編:137分
音声:オリジナル(英語):5.1chサラウンド
字幕:日本語、英語
特典:オリジナル劇場予告編
備考:デジタルリマスターで画質アップ。『スタンリー・キューブリック DVDコレクターズBOX』と同内容。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2002年4月5日
希望小売価格:1,500円+税
品番:HP21150
ASIN:B00006585I
EAN:4988135536518
備考:価格を1,500円に値下げ。内容は2001年版と同じ。「スーパー・ハリウッド・プライス シリーズVol.1」として4月5日から5月17日までの期間限定で発売された。2003年12月6日に品番・コード、価格も同じで再発売。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2004年9月23日
希望小売価格:1,500円+税
品番:HEP21150
ASIN:B0002T20N4
EAN:4988135549419
備考:デジタルリマスター版と同じ。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2005年4月22日
希望小売価格:1,429円+税
品番:HKP21150
ASIN:B0007Z9Y3W
EAN:4988135554840
備考:デジタルリマスター版と同じ。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2005年11月18日
希望小売価格:1,429円+税
品番:HPP21150
ASIN:B000BTCMW4
EAN:4988135564917
備考:デジタルリマスター版と同じ。



時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2006年12月8日
希望小売価格:1,429円+税
品番:HYP21150
ASIN:B000IU4MYW
EAN:4988135583840
備考:デジタルリマスター版と同じ。



WARNER PLATINUM COLLECTION 時計じかけのオレンジ [DVD]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008年7月9日
希望小売価格:3,790円+税
品番:WPC80672
ASIN:B0018OFG0G
EAN:4988135708724
ディスク枚数:2枚
映像:【ヨーロッパビスタ】
画面:【16:9】サイドパネル
本編:137 分
音声:オリジナル英語(5.1chサラウンド)
   ポルトガル語(5.1chサラウンド)
   マルコム・マクドウェル、ニック・レッドマンによる音声解説
字幕:日本語、ポルトガル語、韓国語
特典:Disk 1
   オリジナル劇場予告編
   Disk 2
   ドキュメンタリー(43分)
   メイキング(28分)
   O Lucky Malcolm!(86分)
備考:更にリマスターされ画質アップ。画面サイズが【16:9】に、本編の音声解説や特典映像も追加して2枚組に。ポストカード付き。『スタンリー・キューブリック コレクション(10枚組み)[DVD]』と同内容。



メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008年9月10日
希望小売価格:1,429円+税
品番:WBC21150
ASIN:B001DKBJJC
EAN:4988135601414
備考:デジタルリマスター版と同じ。『WARNER BEST COLLECTION』仕様。



時計じかけのオレンジ [Blu-ray]

メーカー:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2009年6月24日
希望小売価格:4,743円+税
品番:WBAY15674
ASIN:B001CUUMH8
EAN:4988135711519
ディスク枚数:1枚
映像:【ヨーロッパビスタ】
    High Definition 1080p VC-1 /スクイーズ
画面:【16:9】サイドパネル
本編:137分
音声:オリジナル英語(5.1chサラウンド)
   オリジナル英語(5.1ch PCM)
   マルコム・マクドウェル、ニック・レッドマンによる音声解説
字幕:日本語、英語字幕、音声解説用 他
録音: ドルビーデジタル
特典:ドキュメンタリー(43分)
   メイキング(28分)
   O Lucky Malcolm!(86分)
   オリジナル劇場予告編
備考:初のBD版。『スタンリー・キューブリック コレクション[Blu-ray]』と同内容。



時計じかけのオレンジ [Blu-ray]

発売日:2010年4月21日
希望小売価格:2,381円+税
品番:CWBAY15674
ASIN:B003GQSYJO
EAN:4988135806475
備考:価格を2,381円に値下げ。内容はBD版と同じ。



時計じかけのオレンジ 製作40周年記念エディション(初回限定生産) [Blu-ray]

発売日:2011年8月24日
希望小売価格:3,790円+税
品番:WBAY28286
ASIN:B004W9NT6M
EAN:4988135856203
ディスク枚数:2枚
映像:【ヨーロッパビスタ】
    High Definition 1080p VC-1 /スクイーズ
画面:【16:9】サイドパネル
本編:137分
音声:オリジナル英語(5.1ch dts-HDMA)
   マルコム・マクドウェル、ニック・レッドマンによる音声解説
字幕:日本語、英語
録音:ドルビーデジタル
特典:Disk 1
   ドキュメンタリー(43分)
   メイキング(28分)
   現代社会の歪みと時計じかけのオレンジの世界観(25分)
   “あの頃は〜”当時をふり返って (10分)
   オリジナル劇場予告編
   Disk 2
   STANLEY KUBRICK:A LIFE IN PICTURES
   O Lucky Malcolm!(86分)
備考:ドキュメンタリー『現代社会の…』とマルコムのインタビュー『あの頃は〜』、『A LIFE IN PICTURES』を追加し2枚組で発売された40周年記念版。本編はBD版と同じ。『スタンリー・キューブリック リミテッド・エディション・コレクション[Blu-ray]』『スタンリー・キューブリック マスターピース・コレクション [Blu-ray]』と同内容。



2001年宇宙の旅/時計じかけのオレンジ DVD (初回限定生産/お得な2作品パック)

発売日:2014年11月19日
希望小売価格:1,600円+税
品番:1000532726
ASIN:B00NIOV6BC
EAN:4548967134124
ディスク枚数:2枚
備考:デジタルリマスター版DVDの『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』が『お得な2作品パック』として1パッケージに収録。



2001年宇宙の旅/時計じかけのオレンジ Blu-ray (初回限定生産/お得な2作品パック)

発売日:2014年11月19日
希望小売価格:2,400円+税
品番:1000532390
ASIN:B00NIOVBVC
EAN:4548967132991
ディスク枚数:2枚
備考:『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』のBDが『お得な2作品パック』として1パッケージに収録。




最終更新日:2014年12月17日
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ダグラス・トランブルが開発した「スターゲート・シークエンス」

 最近の超大作映画って、「こんな所までVFXなの?」と驚く程、VFXが使われていますよね。圧倒されるスケール、現実かどうか判断がつかないリアルさが味わえるので最高のツールですが、いかんせんVFXの洪水とも言える状態に、「もうVFXはお腹一杯だよ」と思う人もいるかもしれません。

 かく言う訳者も、そう思った事があるひとりです。VFXが今程洗練されておらず、やたらめったら使われ始めていた頃は、その無機質で自己主張が強く、下手するとストーリーを陳腐に見せてしまいかねない視覚効果にへきえきしたものです。

 しかし、SFXやVFXは効果的に使われると、言葉だけでは表現出来ないモノを上手い具合に語ってくれるようになります。そのような視覚効果が素晴らしいからこそ面白い映画をio9がまとめていたので、皆さんにも紹介したいと思います。

 それでは、以下から詳細をどうぞ。

『2001年宇宙の旅』(1968年)

 それまでのSF映画のイメージを根底から覆す事となったスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』には、モンタージュやスリット・スキャンといったスペシャル・エフェクトが使われています。

 このスリット・スキャンという技法は、抽象映画作家であるジョン・ホイットニー氏が、同作のラストで登場するスターゲートのシーンの為に考案したもので、スリットを入れた黒い紙を被写体とカメラの間に置き、被写体の後方からライトを当ててカメラを開放。そしてスリットをずらしながら撮影するというもの。こうすることで、被写体がブレているように映るのです。

(以下リンク先へ:Kotaku JAPAN/2014年5月28日




 完全に間違って、なおかつ混同している記事です。多分この記事を書いたライターは「モンタージュ」も「スリット・スキャン」も全く理解していないようですね。

 まず「モンタージュ」から。映画でモンタージュと言えば一般的に、ある一連のカットに別のカットを挟み込んで、映像の意味や意図を強調する手法を言います。映画では古典的な手法でエイゼンシュタインの『戦艦ポチョムキン』が有名です。『2001年…』の頃には完全に一般化していてSFXでもなんでもなく編集テクニックの範疇でしかありませんので、ここで取り上げる意味は全くありません。

 次にスリット・スキャンですが、これを開発したのはダグラス・トランブルです。記事にあるジョン・ホイットニーはカメラの絞りを開け、光源を動かす事によって幾何学的な模様を描く映像を作成したビジュアル・アーティストで、これを見たトランブルがホイットニーが二次元で表現したものを三次元で表現する機器を開発、それを「スリット・スキャン」と名付けたのです。

 現在で言うスリット・スキャンはトランブルが開発したものではなく、記事にある「スリットを入れた黒い紙を・・・」の手法を言い、映像表現としては全く別物です。上記記事内のリンク先はそれを紹介した過去記事です。名称が同じなので混同したみたいですが、この程度はググればすぐ分かる話ですね。

 この中川真知子なる人物がプロのライターなのかどうかは知りませんが、自らの無知とリサーチ能力不足を晒してどうするんでしょう? 昨今、Yahoo!ニュースなどでも誤記や認識不足、間違い等が多発し、それをユーザーが指摘するという事態が何度も繰り返されています。これはライターの質の低下と校正能力の欠如を示しています。アマチュアのブロガーならともかく、ギャラを貰って記事を書いているのなら、最低限のリサーチと校正はして欲しいものです。


ダグラス・トランブルが開発したスリット・スキャンを再現した動画


同じ動画作成者による後者のスリット・スキャンを解説した動画。スリットを使用した場合と同じ効果をAfter Effectsで再現する方法を解説している。上記の記事ではこの2つを完全に混同している。
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キューブリックはこうなる事を予見して犬男とタキシード紳士のホモシーンに改変した。

 1997年にアメリカABCテレビのミニシリーズとして放映されたスティーブン・キングのTV版『シャイニング』で映像化された原作の犬男のシーンです。キングもさすがに犬はないと思ったのか、オオカミに変更していますが、結果的にたいして違いはなかったようです。キューブリック版の該当シーンについてはこちら
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シャイニング [Blu-ray](amazon)


 映画『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督が、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』の前日譚(たん)を描いた映画『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』の監督オファーを受けたことがEmpireや複数のメディアで明らかになった。

 『ザ・オーバールック・ホテル(原題)』は、映画『ホワイトハウス・ダウン』の製作者レータ・カログリディス&ブラッドリー・J・フィッシャーと、映画『ゾディアック』の製作者ジェームズ・ヴァンダービルトがワーナー・ブラザースの下で企画している作品。脚本はテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のグレン・マザラが執筆し、このたびキュアロンが監督のオファーを受けたようだ。

(以下リンク先へ:シネマトゥデイ映画ニュース/2014年5月26日



 舞台がオーバールック・ホテルなら、ジャックが管理人として採用される前の話になるのでキューブリック版との整合性は取りやすいでしょうね。主人公が誰になるのか興味津々ですが、グレイディ一家の惨劇が描かれるのなら面白くなりそう。あの双子の少女にまた会いたい! キュアロン監督ならオマージュも大量に仕込んできそうですし、人選としては悪くないのでは。キングの後日譚『ドクター・スリープ』も映画化の可能性がありますが、もしそうなってもキューブリック嫌いのキングがキューブリックの世界観を踏襲するとは思えませんので、前日譚であるこちらの『オーバールック・ホテル』はキューブリック寄りになるのでは、と期待しています。続報を待ちましょう。
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