スティーブン・キングが製作、ミック・ギャリスが監督をしたTVドラマ版『シャイニング』の予告編です。以前Youtubeにフルムービーがアップされているとの記事を書きましたが、さすがにいつかは消されてしまうと思うので、念のため予告編の方もご紹介しておきます。
なかなかの緊迫感が好印象の予告編ですが、本編はもっとグダグダ感があってこんなにスピーディーじゃありません。まあ原作にくらべればこれでもサクサク話が進むんですが。観ていただければ分かるように、ダニー役のコートランド・ミードの口元の緩さは、原作の聡明で行動力のある少年のイメージを根底から覆すものです。なんでこんな子役をキャスティングしてしまったのか、不思議でしょうがありません。
ジャック役のスティーヴン・ウェバーはなかなかの熱演を見せていますが、知名度のせいでクレジット順でウェンディ役のレベッカ・デモーネイの後に追いやられているのはちょっと可哀想。でもこの人、どうしても大泉洋に見えて仕方ないのが問題です。まあ本人に非はないのですが。
特典の未公開映像には原作者のスティーブン・キングが「溶ける」シーンがあるのですが、これがまたチープな味わいでなんだかなあという感じです。というか、幽霊のバンドマスターがキング本人だったんですね。全然気づきませんでした。ミック・ギャリスとキングや他のスタッフの音声解説はキューブリック版に対するリスペクトと対抗心が伺えて興味深かったです。
現在このTV版『シャイニング』のDVDは、中古DVDショップ等で安価で入手できますので、念のため押さえておいても悪くはないでしょう。管理人も最近未開封品を激安で入手しました。amazonではとんでもない価格になっていますが、1000円以上出す価値はないと断言しておきます。
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