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 キネマ旬報社による映画監督のムック第2弾。キューブリックがジョン・フランケンハイマーとアーサーペンと並んで紹介されています。

 初版が昭和45年(1970年)と大変古いので、情報も解説も論評も古くさく殆ど価値はありません。『博士…』のシナリオが掲載されれいますが、これは映画からの採録です。品田雄吉氏によるキューブリック評は「反体制」などという時代がかった切り口で完全に的外れだし、キューブリックのインタビューは『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』と同じもの。キューブリック語録も『イメージフォーラム…』があれば必要ないでしょう。キューブリックの略歴も同様です。

 表紙やレイアウト、フォントが時代を感じさせますが、それに「味」を感じるなら購入してもいいかも知れません。それ以外では特に不要ですね。