ヴィネッサ・ショウが、巨匠スタンリー・キューブリック監督との仕事について語ってくれた。
ジェームズ・マンゴールド監督やウディ・アレンら名だたる巨匠たちと仕事をしてきた経験のあるヴィネッサ。その中でも特に、キューブリック監督との仕事は女優としてのターニングポイントになったと語る。「キューブリック監督は完ぺき主義者で、ささいなシーンでも、自分が納得するまで撮り続ける人よ。わたしは『アイズ ワイド シャット』に出演するまで、子役時代の演技が抜け切れていなかったの。子役のときは、マークされた場所に立って、間違えないように自然にセリフを言うことだけを考えていたの。プロデューサーの顔を横目で見ながら、予算のことを心配したりしてね(笑)。けれどこの作品で女優としての才能を自由に開花させることができたと思うわ!」とのことだ。
さらにヴィネッサは「実は女優を辞めようとも思っていたの。それまで女優としての深みを演技で感じたことがなかったからね。でも『アイズ ワイド シャット』では、キャラクターの人間性を追求することができたの。キューブリック監督との仕事は、まるでアスリートが試合前に集中しているような感じね。それにキューブリック監督は女優業を辞めようとしていたわたしに、これからも続けるよう説得してくれたの」と話してくれた。もしそこで女優を辞めていたら、学校の先生になっていたかもしれないと教えてくれた。
ヴィネッサの最新作映画『トゥー・ラバーズ』(原題)は、ニューヨークのブルックリンを舞台に、両親とともに暮らしながらクリーニング屋で働くレオナルド(ホアキン・フェニックス)がサンドラ(ヴィネッサ)という恋人がいるにもかかわらず、上の階に引っ越してきた女性に恋心を抱く大人のラブストーリー。ホアキン最後の出演作としても話題となっている。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
(シネマトゥデイ映画ニュース/2009年2月18日)
娼婦のドミノ役の女優さんですね。トムとの間に流れる微妙な絡みというか空気感はすごく良かったです。
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