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2001

"What happens at the end of the film must tap the subconscious for its power. To do this one must bypass words and move into the world of dreams and mythology. This is why the literal clarity one has become so used to is not there. But what is there has visceral clarity. It is for this reason that people are responding so emotionally. The film is getting to them in a way they are not used to. Obviously, in making the film we had to have some specifics in order to design, build and shoot. This has no value to the viewer even if he thinks otherwise."Here is what we used for planning:"In the Jupiter orbit, Keir Dullea is swept into a star- gate. Hurtled through fragmented regions of time and space, he enters into another dimension where the laws of nature as we know them no longer apply. In the unseen presence of godlike entities, beings of pure energy who have evolved beyond matter, he finds himself in what might be described as a human zoo, created from his own dreams and memories."He sees himself age in a time-mirror, much as you might see yourself in a space mirror. His entire life passes in what appears to him as a matter of moments. He dies and is reborn-transfigured; an enhanced being, a star child. The ascent from ape to angel is complete.”

「映画の最後に起こることは、潜在意識の力を利用する必要がある。そのためには、言葉をバイパスして、夢や神話の世界に入り込まなければならない。これが、これまで慣れ親しんできた文字通りの明瞭さがない理由だ。しかし、そこにあるものは、直感的な明瞭さを持っている。だからこそ、人々は感情的に反応するのだ。この映画は、彼らが慣れ親しんでいない方法で、彼らの心を掴んでいる。もちろん、この映画を作るには、デザイン、建築、撮影のために、ある程度のスペックが必要だった。木星の軌道で、キア・デュリアはスター・ゲートに押し込まれる。時間と空間の断片を通り抜け、彼はもはや我々の知る自然の法則が適用されない異次元に突入する。物質を超えて進化した純粋なエネルギーの存在である神のような存在の見えないところで、彼は自分自身の夢と記憶から作られた人間動物園とも言うべき場所にいることに気づく。彼の全人生は、彼にとっては一瞬の出来事のように見える。彼は死に、生まれ変わり、強化された存在、スターチャイルドになる。猿から天使への昇華が完了したのだ」

(引用:@BlackHoleMovies



 キューブリックは『2001年宇宙の旅』について、終始「説明はしない」という態度を示していましたが、クラークの小説版が出版されたあたりから、ネタバレとも言えるコメントやインタビューをするようになりました。1970年のジョセフ・エルミスによるインタビュー(『イメージフォーラム増刊号 キューブリック』に掲載)では、しっかりとラストシーンについてネタバレしています(詳細はこちら)。

 ところが、このコメントには1968年4月とのタイムスタンプがあります。引用元によると、ニューヨークでの初公開時に配布されたものではないか、とのこと。もしこれが正しいとすると、この記事は公開直後に出されたものになります。この頃はまだまだ激しい批判の嵐に晒されていて、キューブリックが憔悴しきっていた時期になります。それもあって思わずネタバレコメントを出してしまったのかもしれません。書籍『2001:キューブリック、クラーク』にも記述がありますが、それだけその頃のキューブリックが抱えていた、作品の無理解に対する焦りと失望は、とても大きかったのだと言えるではないでしょうか。
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 タイトルも歌詞もMVも衣装も何もかもが『2001年宇宙の旅』な、クマリデパートの『2060年チェリーブロッサムの旅 』という曲がありましたのでご紹介。

 あまり一般には知られていない(?)アイドルですが、「なに?管理人ってアイドル詳しいじゃん!」と思われるかもしれません。実はYouTubeのオススメに出てきたドクター・フィールグッド(昨年ウィルコが亡くなってしまいました。泣)のライブ映像をクリックしたところ、突然広告としてこのMVが流れ始めたのです! ドクター・フィールグッドのつもりがアイドルだったという落差と、どう見たって元ネタは『2001年…』以外ありえないMVをただ呆然と見てしまい、いつもならさっさと「広告をスキップ」をクリックするのですが、それを忘れて全編見入ってしまいました。

 演じているご本人たちは元ネタをご存知かどうかわかりませんが、最後にアレが登場してますます唖然!良くも悪くも徹底していて、ここまでくると「まあ・・・ご自由にどうぞ・・・」と思うほかないですね。

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ジェローム・アジェルの『メイキンク・オブ・2001年宇宙の旅』の原書(左)と訳本(右)。

 映画評論家の河原畑寧(かわらばた・やすし)氏が4日、肺がんのため死去した。88歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻、設子さん。

 東京大学卒業後、1957年に読売新聞社入社。69年から映画評を担当し、カンヌを始めとする数多くの国際映画祭も取材した。94年の定年退職後は映画評論家として活動。2017年に日本映画ペンクラブ賞と「映画の日」特別功労章を受けた。著書に「映画への旅」がある。

(引用元:読売新聞/2023年2月07日




 キューブリックファンには馴染み深い、映画評論家の河原畑寧さんが逝去されました。故人のご冥福をお祈りいたします。

 河原畑さんといえば、ジェローム・アジェルの『メイキンク・オブ・2001年宇宙の旅』(上記画像)で唯一紹介されている日本人の評の執筆者として有名です。初公開時に作品の本質を見事に言い当てているのはさすがですね。この件に関して、同じくキューブリックファンには忘れらない映画評論家の石上三登志氏は「当人は(掲載の事実を)知らなくて僕が教えた」「悔しかったよ、もう。笑」と羨ましがっていました。

 その河原畑さんは、キューブリック本人に直接会ってインタビューを敢行した数少ない(唯一である可能性も)日本人です。そのインタビューはイメージフォーラム1988年6月号に掲載されています(詳細はこちら)。キューブリックが河原畑さんのインタビューを受ける気になったのは、『メイキング…』での好意的な評が影響したのではないかと想像しています。キューブリックは意外と評価や評判を気にする人なので。

 河原畑さんのような「『2001年…』リアルタイム世代」が次々に鬼籍に入るのは年代的にしかたがないこととはいえ、とても寂しい限りです。現在の若い映画ファンはキューブリックをリアルタイムで知らないせいか、神格化するか鬼畜扱いするかの二極化が進んでいるような気がします。私たちのような「キューブリックリアルタイム世代」がなるべく正しいキューブリック像を伝え、残していくことはますます重要になってくるでしょう。河原畑さんのお力には及ぶべくもないですが、私もソースに基づいた正しい情報発信を肝に銘じつつ、河原畑さんへの感謝と哀悼の意を表したいと思います。
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 みすず学苑ってどっかで聞いたな、と思っていたら、電車のドアのステッカー広告で、謎の弥生人が登場するというブッ飛んだビジュアルで話題の学習塾(予備校)ですね。ですので『2023年学苑生の旅』という、単なる思い付き以上でも以下でもない(笑)このCMも、その延長線上ならなんら不思議ではない・・・ということなんでしょう。

 このみすず学苑、運営元は新興宗教団体で、学校法人格は取得していないそうです(・・・)。まあこれ以上は触れない方がベターですね(汗。
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キャットレディがアレックスをぶん殴る像もベートヴェン。このように劇中にはベートーヴェンがいくつも登場している。

 深夜まで開いているファストフード店やファミリーレストランが抱える悩みの1つに、不良やホームレスがたむろしてしまうことがあります。イギリス・ウェールズ地方のレクサム市にあるマクドナルドでは不良がたむろしないようにするため、Wi-Fiをオフにした上に、店内のBGMをベートーベンなどのクラシック音楽に切り替える対策を行っていると報じられています。

〈中略〉

 ヒューズ警部補は「有名なファストフード店が夕方17時からクラシック音楽を流すことで、地元で手に負えない不良がベートーヴェンの愛好家でない限り、いくつかの問題は阻止できるはずです」とコメントしました。

 なお、地元メディアのWales Onlineは「映画『時計じかけのオレンジ』では、ベートーヴェンの交響曲第9番やエルガーの『威風堂々』などのクラシック曲がチンピラ集団による凶悪行為のBGMとなっていました」と述べ、マクドナルドの試みがうまくいくかどうかはまだわからないとしています。

(全文はリンク先へ:Gigazine/2023年2月1日




 『時計じかけのオレンジ』で不良集団(ドルーグ)の暴行のテーマ曲になっていたのはロッシーニの『泥棒かささぎ』やジーン・ケリーの『雨に唄えば』で、必ずしも『第九』ではなかったのですが、まあ細かいことは置いといて、店内のBGMをクラシックに変える程度のことでそういった不良行為が抑止できるとはちょっと思えません。まあ、あまり真面目に受け取るような記事ではないとは思いますが(Gigazinだし。笑)、昨今問題になっている回転すし店などにおける飲食テロ行為も、元を辿れば稚拙な「承認欲求」「存在感誇示」ですので、BGMを変えた程度のことでどうにかなる問題でもない気がします。Wi-Fiオフは効果あるかも知れないですが。

 ところで『時計…』とマクドナルドといえば、劇中に登場したレコードショップ「チェルシー・ドラッグストア」が現在マクドナルドになっているという記事はこちら。暴力のテーマ曲だった『泥棒かささぎ』は代替曲で、当初はこのシーンのサントラの作曲をモリコーネに依頼しようとしていたのでは?という考察記事はこちらにありますので、興味のある方は是非どうぞ。
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