キューブリックブログ記事

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当日券はソールドアウト。

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上映はハリウッド・ブルーバードにある「エジプシャン・シアター」。

 まずファンの熱気がすごかったです。チケットの写真を撮る人もいて、オープニングのワーナーロゴが出た時から拍手喝采で、非常に楽しい雰囲気で観ることができました。ほとんどの人は何度も観ていますから、ジャック・ニコルソンが「妻と子供も滞在を楽しんでくれますよ」みたいなこと言ったら、観客みんながその後の展開を考えると皮肉に聞こえて笑う、という感じです。日本ではまずない反応で面白かったです。

 映像はとにかく美しい!の一言です。技術的なことは詳しくなく申し訳けありませんが、まず冒頭の空撮ショットから感動しっぱなしでした。 オーバールック・ホテルにカメラが最初に向けられた時、駐車場に人がいるのに気づいたくらい鮮明です。これは私が『シャイニング』を大画面で見るの初めてだったため、今まで気づかなかっただけなのかもしれません。それとエレベーターの溢れ出る血のシーンもすごかった。ここまで赤黒かったかと恐怖しました。237号室の美女からの腐乱した老婆へのシーンはもう何とも言えません、戦慄です・・・。グレイディの赤いトイレの鮮やかさ。ゴールドルームの幽霊たちの衣装、表情、細かく見ることができます。上映時間があっという間に過ぎてしまいました。まるでこの映画を初めて観るような感覚でした。さすが劇場、4Kという感じです。音響もよかったです。心臓の鼓動の音がこんなにも映画を恐ろしくしていたとは気づきませんでした。やはりキューブリック作品は映画館で観るのが一番素晴らしいと改めて思いました。

 タイプライターの色は修正されていません。最初白かグレーぽく見えますが、次登場してからはずっとネズミ色です(※この件についてはこちらの記事を参照)。

 日本でもぜひ公開していただき、全国のキューブリックファン、そして多くの日本人の方々に観ていただきたいと強く思いました。

写真提供・レポート:LA在住 Shin様





 2019年6月16日、ロサンゼルスの「エジプシャン・シアター」で4K版『シャイニング』の上映がレオン・ヴィタリをゲストに迎えて上映されたそうです。それをShinさんが鑑賞され、そのレポートが届きましたのでご紹介します。

 日本で4K上映が可能なのは「109シネマズ大阪エキスポシティ」「109シネマズ川崎」「109シネマズ名古屋」のみですが、昨年の『2001年宇宙の旅』IMAX上映ではエキスポ以外のシネコンでは2Kで上映されました。今年の冬に『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』が公開されますので、それに合わせた4K(2K)版『シャイニング』のIMAX上映は興行的にも、話題性でも十分実現可能だと思います。ひょっとしたらワーナーさんはもう実現に向けて動き出しているかもしれませんが、ぜひ4K(2K)版『シャイニング』の全国規模での上映をお願いしたいです。

 なお、上映冒頭にあったレオン・ヴィタリの質疑応答もShinさんによるレポートが届いています。こちらも後日アップいたしますのでお楽しみに。
【ご注意】当ブログの記事は「KUBRICK.Blog.jp」の明記と該当記事へのリンク(URL表記「http://kubrick.blog.jp/」でも可)貼ることを条件に、報告不要でご自由にご活用頂けます。ただし、アポロ計画やフリーメイソンなどの陰謀論、スキャンダラスな嘘記事、ソース不明の偽情報を掲載して衆目を集め、アクセスを呼び込むことを第一の目的とするデマサイトやデマ動画チャンネルの関係者は当ブログの閲覧、ならびに利用は全面禁止とさせていただきます。






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 現在ロンドンのデザイン・ミュージアムで開催中の『スタンリー・キューブリック展』に合わせて、英国映画協会(BFI)が『キューブリックはどこにでも(Stanley Kubrick is everywhere)』というビデオエッセイを公開していますのでご紹介。

 ここに登場する「Kubrikian(キューブリキアン)」というのは、「キューブリックに影響を受けた人やその作品、製品や建築物、事柄」を指す造語です。この言葉、以前書いたこの記事で初めて知ったのですが、ここ何年か海外記事などで頻繁に目にするようになりました。日本では一点透視図法で撮られた写真を「キューブリック風」とか「キューブリック感」とかのコメントとともにTweetしたりインスタにアップされているのをよく見かけますが、あれがまさに「キューブリキアン」ということになります。

 この「キューブリキアン」という言葉、海外ではすでに完全に定着している印象です。上の動画では『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド、『聖なる鹿殺し』のヨルゴス・ランティモス、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン、『メランコリア』のラース・フォン・トリアー、『レディ・プレイヤー1』のスティーブン・スピルバーグ、『ビヨンド・ザ・ブラック・レインボー』のパノス・コスマトス、『インターステラー』のクリストファー・ノーラン、『アンダー・ザ・スキン/種の捕食』のジョナサン・グレイザー、『グランド・ブタペスト・ホテル』のウェス・アンダーソンなどが採り上げられていますが、このブログの「パロディ・インスパイア・リスペクト・トリビュート」のカテゴリーでもご紹介している通り、キューブリックの影響力はすさまじいものがあります。また、それが現在の若い世代に認知され、引き継がれていく様を見るのは嬉しく、また心強いものも感じます。

 もちろんライトに「単純に好き」というファンも多いでしょうけど、とりあえずの認知度を上げるという意味では、これら「キューブリキアン」の存在は大きいでしょう。このブログはそのライトなファンをディープな世界に誘う(堕とす?)一助になれば、という思いもあったりもするのですが(笑、どちらにしても、この「キューブリキアン」という言葉、そのうち日本でも定着するかも知れませんので、使うか使わないかはともかく(個人的にはあんまり・・・という感じですが)、ファンなら知っておくべき言葉だと思います。
【ご注意】当ブログの記事は「KUBRICK.Blog.jp」の明記と該当記事へのリンク(URL表記「http://kubrick.blog.jp/」でも可)貼ることを条件に、報告不要でご自由にご活用頂けます。ただし、アポロ計画やフリーメイソンなどの陰謀論、スキャンダラスな嘘記事、ソース不明の偽情報を掲載して衆目を集め、アクセスを呼び込むことを第一の目的とするデマサイトやデマ動画チャンネルの関係者は当ブログの閲覧、ならびに利用は全面禁止とさせていただきます。

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 GUのグラフィックTシャツ CLASSIC FILMシリーズで『シャイニング』(1種)と『時計じかけのオレンジ』(2種)が発売になっています。色は白と黒、サイズはS、M、L、XL、価格は790円(税別)。一番右の『時計…』のみ背面にもデザインがあります。

 本来ならば購入してレポすべきなのですが、うかうかしている間にネットショップでは全品売り切れ、店舗でも「ない!」という悲鳴があちこちでTweetされているようです。

 もちろん再販の可能性はあるとは思いますが、CLASSIC FILMシリーズの中でもキューブリック作品のこの3種だけは極端に動きが早く、完売してしまえば入手は(転売以外で)不可能になってしまうので、欲しい方は早めのご購入をお勧めいたします。

 なお、公式アプリを利用すれば購入はもちろん、店舗の在庫確認や店舗受け取りができますが、アプリには在庫のない商品は表示されません。ですので、以下のリンクよりウェブからネットショップにアクセスして在庫の有無をご確認ください。

情報提供:none様、rainthunders様

グラフィックT(半袖)CLASSIC FILM7『シャイニング』

グラフィックT(半袖)CLASSIC FILM3『時計じかけのオレンジ』(アレックス)

グラフィックT(半袖)CLASSIC FILM4『時計じかけのオレンジ』(There was me, that is ALEX)
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キューブリックの左側にいるのがトーバ・メッツ。

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映画の男と同じポーズをとる芝居をするキューブリック。

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キューブリックとルースが「共演」したシーン。

 キューブリックの二番目の妻、ルース・ソボトカがキューブリックと結婚前、画家兼映画監督ハンス・リヒターの前衛映画『金で買える夢(Dreams That Money Can Buy)』に出演していたことは以前この記事で紹介しましたが、この映画にキューブリックと最初の妻であるトーバ・メッツ(当時はガールフレンド)が、エキストラとして参加していたそうです。

 この作品の初公開は1947年9月ですので、撮影がその年だとしてもキューブリックは当時18〜19歳(撮影が1947年7月以前なら18歳)。この頃すでにルック誌の有望な新人カメラマンとして、ニューヨークのユダヤ人コミュニティでは知られた存在でした。であれば、キューブリックが映画製作に興味がることを知っている誰かが、この作品のエキストラとしてキューブリックとトーバを撮影現場に誘ったのでは?と考えるのが妥当な気がします。どちらにしても公開された作品は観たでしょうから、キューブリックとトーバは結婚する前から、将来キューブリックの二番目の妻となるルースの存在を認識していたことになります。そのキューブリックがルースと付き合うようになるのはこの5年後の1952年。この頃キューブリックは『恐怖と欲望』を制作中で、ルースはバレリーナをしていました。きっかけはルースのルームメイトの振付師、デイビッド・ヴォーガン(のちに『非情の罠』でデイヴィのマフラーを盗む役として出演)を通じてだと言われています。

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ルースが初めて映画に登場するシーン。

 いずれにしてもこの作品で、キューブリック本人とその最初の妻であるトーバ、二番目の妻であるルースが「共演」しているという事実は、実に驚くべきものがあります。つまりこの三人は、ニューヨークのユダヤ人コミュニティという狭い範囲で知り合い、結婚まで至ったということです。キューブリックはその後、ニューヨークはおろかアメリカからもはるか離れたドイツで、以降の生涯を共にするクリスティアーヌ(しかもユダヤ人を弾圧したナチに近い家系の出身者)と三度目の結婚をすることになるのですが、キューブリックがニューヨークのユダヤ人コミュニティから離れ、イギリスに居を構えたのは、そのユダヤ人コミュニティが肌に合わなかったのも理由の一つなのかも知れません。

 ところで、キューブリックはこの頃勃興したニューヨークの前衛映画に関して

「アンダーグラウンド映画からはどんな可能性も感じなかった。クレイジーなアイデアや想像力はあっても、撮影技術はよくなく、興味をそそられなかった。」

と後のインタビューで語っています(イメージフォーラム1988年6月号「キューブリックのロングインタビュー」)。キューブリックの目標はあくまでメジャー・シーンであるハリウッドでの、自己の映像表現を追求することにありました。それは劇映画処女作『恐怖と欲望』が、ニューヨークのアンダーグランドシーンに於いて、多少評価が良かったくらいで満足していなかったという事実からも推察できます。キューブリックが、この『金で買える夢』のエキストラ出演で得たものは「自分はこちら方面に興味もなければ進むべきでもない」という結論だったのではないでしょうか。


『金で買える夢(Dreams That Money Can Buy)』フルバージョン。キューブリック、トーバ、そしてルースの出演シーンは32:56より。


The Stanley Kubrick Appreciation Societyによる紹介動画
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 シド・ミードといえば『ブレードランナー』のプロダクトデザインを担当し、一躍有名になった工業デザイナーですが、のちに「ビジュアル・フューチャリスト」を名乗り、プロダクトデザインのみならず、その作品の世界観までデザインするアーティストとして一斉を風靡しました。日本では『YAMATO2520』や『∀ガンダム』で有名ですが、そちらはその方面の専門家にお任せするとして、キューブリックファンの見地からすると興味があるのはやはり『2001年宇宙の旅』の続編、『2010年』の主役宇宙船「アレクセイ・レオノフ号」を始めとするプロダクトデザインを担当した点です。

 当時、シド・ミードが『2010年』のプロダクトデザインを担当すると聞いて、ソ連といえば曲線的なデザインと刷り込まれていた管理人は「シド・ミードの直線的なデザインだとソ連の宇宙船に見えないのでは?」と危惧していました。デザイン画を見てもその印象は拭えず、「これじゃアメリカ製にしか見えない」と思ったものです。しかし、実際に映画でそのデザインを観るとそんなに違和感はなく、特撮班が頑張ったのか、ディスカバリー号とは対照的な無骨な重量感が存分に「ソ連製」を感じさせてくれました。アーサー・C・クラークが原作『2010年宇宙の旅』で書いた「レオノフ号がディスカバリー号をレ●プしている」というシーン(ドッキングシーン)も原作の印象と大きく違うものではなく、胸をなでおろしたものです。『2010年』という作品に関しては、キューブリックの『2001年…』と比較すること自体間違っていると思うし、それとは全く違う別物として、今現在観ても違和感なく楽しめる「ハードSF映画」として仕上がっていたと思います。それに工学的な知識に裏打ちされたデザインを心がけていた、シド・ミードが果たした役割は少なくないなと、今回の展覧会を観て改めて感じました。

 なお、会場では『ブレードランナー』のメイキング・ドキュメンタリー『デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー』でシド・ミードが登場する部分が繰り返し再生されていました。ちなみにこのドキュメンタリーに共同制作者として登場するアイヴァー・パウエルは、『2001年…』で冷凍冬眠中にHALに殺されるカミンスキー博士を演じて(ただ寝ていただけですが。笑)います。(詳細はこちら)その他会場ではカーデザイナーとして活躍していた1960年代から、ハリウッドに進出してプロダクトデザインを担当した『スタートレック』『トロン』『エイリアン2』『ショート・サーキット』、そして前述した『YAMATO2520』『∀ガンダム』までと、来場者が3万人を突破し、会期が延長されたのも頷ける充実の展示内容でした。ただ、鑑賞の順路や音声ガイダンスの順番など、導線のレイアウトが良くなかったのが気になりました。あと入場料が2,000円、音声ガイダンスが500円というのも割高感(会場は旧小学校の校舎)がありました。それに地方巡回もしないそうなので、その点も残念です。

 会期は2019年6月2日まで。公式ホームページはこちら
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