キューブリック関連動画

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 『2001年…』に限らず、映画には間違いがつきものですが、その種類を大きく分類すると以下の3つに分けられると思います

(1)考証時(制作当時の知見に基づく)のミス

(2)撮影時(プロップの取り違えなど)のミス

(3)編集時(テイク違いの矛盾)のミス


この動画にはその全てが紹介されていますが、(1)は月の重力下での人間の動きが1Gと変わらないなど、(2)は月面から見る地球の欠け方がシーンによって違う、食事ペーストの順番が違う、ボーマンがスケッチを持っている・いないなど、(3)は猿人の持っている骨と投げた骨が違う、女性の足の位置が違う、フロイド博士の持っている資料が違うなどです。キューブリックはもちろん、どの映画監督もこういったミスを無くそうと、ポラロイド写真を撮ったり、記録をつけるなどしていたのですが、CGで修正できる現在とは違い、この時代の映画は修正されずにそのまま残っていることが多く、ファンの間でも度々話題になっていますね。

 キューブリックはワンシーンにじっくりと時間をかけ、テイクも数多く撮るので、実は「ミスの多い」監督です。それをいちいちあげつらって「完璧主義者のキューブリックがミスをした!」と、鬼の首を取ったように指摘する方もいますが、それには大きな誤解があります。キューブリックの「完璧主義」は「ミスを許さない完璧主義」ではなく、「妥協を許さない完璧主義」(管理人はその誤解を招かないよう、あえて「些細なことまでとことんこだわるこだわり主義」と呼んでいます)です。キューブリックはことあるたびにインタビューなどで繰り返しこう語っています。

 監督にとって、どう撮るかは、むしろ簡単な決定で、楽な仕事だ。重要なのはシュート(撮影)する前の段階で、それは撮影するに足る何事かを起こしえるかへの挑戦なのだ、撮る内容をいかに充実したものにするかだ。

(引用元:イメージフォーラム1988年6月号/キューブリックのロングインタビュー


つまり、「良いシーンが撮れるまでテイクを繰り返すし、良いシーンが撮れれば、少々のミスは許容する」のです。その象徴的なシーンが以下になります。



このシーンでは、ドアを壊すテイクと、「Here's Johnny!」と笑うテイクが違うことが、割れたドアの壊れ方を見れば一目瞭然です。キューブリックもそれに気づいていたはずですが、あえて無視し、最高のテイクと最高のテイクをつなげたということになります。

 これらの「映画上のミス」は話のネタ的には面白いので、そのレベルで小ネタ的に話題にするのはアリかな、とは思います。ですが、こういった瑣末なミスをあげつらって、その映画監督の批判の論拠にするのは違うと思います。キューブリックは「完璧主義者」と言われているだけに、特にその俎上に上がりやすい監督です。生半可な知識しかない人ほど的外れな「ミス批判」をしがち(批判をするなら本質的な部分でして欲しい)なので、ファンとしては「またか・・・」と思いつつ、生暖かい目でスルーしてあげるのが正しい姿なのかな、と思っています。
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 以前こちらでご紹介したアメリカ版オフィシャル動画に日本語字幕と、末尾に広告を追加したもののようです。アンレストアとフィルムの質感を楽しむ70mm版上映、デジタルながら、大画面の迫力と音響を楽しむIMAXと、同じ映画でも全く違う楽しみ方ができるので、これに50周年記念BD&4Kや、レコードジャケットサイズのBDまで発売されるというのですから、今年の秋はまさに「『2001年…』の秋」になりそうですね。


2001年宇宙の旅 日本語吹替音声追加収録版 4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイ (初回限定生産/3枚組/ブックレット&アートカード付) [Blu-ray](amazon)



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 2018年10月6日からいよいよ日本でも公開になる、クリストファー・ノーランが監修した『2001年宇宙の旅』アン・レストア70mm版ですが、公式サイトを引用すると

 『2001年宇宙の旅』製作50周年を記念して、クリストファー・ノーラン監督の協力の元、公開時の映像と音の再現を追求して、オリジナル・カメラネガからデジタル処理を介さずにフォトケミカル工程だけで作成された70mmニュープリントでの上映。音は1968年の公開当時と同じ6チャンネルで、上映前の前奏曲、休憩時の音楽、終映時の音楽まで再現されている。

(引用元:国立映画アーカイブ:製作50周年記念『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映


とのことです。

 では具体的にどう違うの? という話ですが、すでに70mm版が公開されているアメリカでは予告編がYouTubeにアップされています。



 これをソースに同シーンをBDから抜き出してBD→70mmの順で比較した動画が一番上の動画ですが、けっこう印象が違います。当然キューブリックの意図は後者なので、後者を基本に考えるべきですが、BDを見慣れていると違和感も否めません。ただしモニターとスクリーンでは映像の投影方法が異なるので映画館で観ればこれとは印象は異なるかも知れません。その確認の意味でも今回の上映は貴重なのですが・・・。それにしても12回の上映回数は少な過ぎますね。
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 スイッチ切ろうとするたびに「I'm afraid, Dave...」っていうのだろうか

 2018年はスタンリー・キューブリック監督の名作『2001年宇宙の旅』公開から50周年を数えます。そしてこれを記念し、映画の中で象徴的な役割を果たした人工知能「HAL 9000」を再現したBluetoothスピーカーが2001台限定で製作され、クラウドファンディングサービスIndiegogoでキャンペーンを開始しました。

 スピーカーを作ったのはMaster Replicas Groupというスタートアップですが、ワーナーからライセンスを取得しての生産であり、実際に映画で使われた小道具そのままの寸法で、細部までディテールに拘った製品になりました。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:engadget/2018年8月2日




 Twitterでこの動画が流れて来たときは何かと思いましたがクラウドファンディングですか。出資枠はBluetooth Speaker Editionが499ドル(約5万5,700円)、HAL 9000 with Command Console Limited Editionは999ドル(約11万1,200円)だそうです。ただし、それぞれにEarly Bird(早期出資)枠が設けられており、こちらは419ドル(約4万6,800円)と889ドル(約9万9,000円)になっています。HAL自体はスマートスピーカー対応のBluetoothスピーカーとして使用でき、コマンド・コンソール版はHALとの会話、各種グラフやコマンドの表示、生命維持装置のグラフ表示や故障表示、ミッションコントロールへの呼び出しやチェスの表示までできるようです。

 限定2001台ですが、こちらによるとすでに$331,978ドル、420人の支援者が集まっています。このマスター・レプリカ・グループでは、HAL9000型USBフラッシュメモリも製作していて、32G限定版が64.95ドル(約7,300円)、16GB版が24.95ドル(約2,800円)で発売中。USBポートに刺すとHALの赤い目が光るというギミックもいいですね。実用性を考えればフラッシュメモリの方が使えそうですが、保存データが消えても相手はHALですので文句は言えません。まあ矛盾を孕んだデータを入れない限りは大丈夫かと思いますが(笑。

 シャレで購入するにはなかなかのお値段ですが、こういったレプリカグッズは『2001年…』公開50周年で盛り上がっている今年がピークのような気がします。あとあと後悔しないよう、欲しい方は早めの決断をお勧めいたします。
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 上記はホームビデオに遺された在りし日のキューブリックのプライベートをまとめた動画です。上記の動画のソースは以下になります。

(1)ア・ライフ・イン・ピクチャーズ
(2)ピーター・セラーズ・ストーリー
(3)Stanley Kubrick 1983
(4)Stanley Kubrick 1984

 キューブリックの動く映像というのはあまり残っていなくて、上記以外では『スパルタカス』のロンドンプレミアを報じたニュース映像の1:17から。0:10にもタバコをくわえたキューブリックが映っています。



『ロリータ』のプレミアを報じたニュース映像の0:33から。



 『2001年という“未来”(2001: A Space Odyssey -- A Look Behind the Future)』(『2001年宇宙の旅』BDなどに特典映像として収録)の18:08からと、



その時に撮影されたアウトテイクと、ニューヨークプレミア時のインタビュー。



 キューブリックの三女、ヴィヴィアンが撮影したドキュメンタリー『メイキング・ザ・シャイニング』(『シャイニング』BDなどに特典映像として収録)。以下はそのTV放映バージョン。



 そのヴィヴィアンが作りかけで放り出したという、『スタンリー・キューブリックの秘密の箱(Stanley Kubrick's Boxes)』に使用された『フルメタル・ジャケット』のメイキングシーン。



 あとは『グリフィス賞受賞時のスピーチ』くらいです。



 キューブリックは仕事で映像を撮りまくっていましたが、自身はあまり映像に撮られるのを好まなかったようで(身バレが嫌だったのかも)、『アイズ ワイド シャット』でのカメオ出演シーンが生前の姿を捉えた最後になりました。中央奥のソファに座ったおじいさんがキューブリック。左にいるのが妻のクリスティアーヌです。

cameo

 ヴィヴィアンは『シャイニング』と同様にメイキング・ドキュメンタリーを作るべく、『フルメタル…』撮影中に大量にフィルムを回していたはずですし、80時間分あると言われている『メイキング・ザ・シャイニング』の撮影フィルムに貴重な映像が残されているかもしれません。そのアウトテイクの一部が最近流出して話題になっていました。



 権利関係など、クリアしなければならない問題は多いとは思いますが、ぜひなんらかの形で陽の目を見ることを期待したいですね。
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