キューブリック関連動画

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スターチャイルドが「子供」ではなく「老人」に見える時点でもうダメな感じ。



 TV番組『怪しい伝説』の司会者、アダム・サヴェッジが『2001年宇宙の旅』のスター・チャイルドのレプリカを制作したそう。でも残念ながらデキは「キューブリックだったらNG出してたな」というレベルです。

 制作したスタッフはエフェクトアーティストのスティーブ・ニール、仕上げはケイティ・サビサー、眼球のメカニズムはジェレミー・ウィリアムズによるものだそうですが、オリジナルのスターチャイルドの造形を担当したリズ・ムーアのコピーにさえ到達していません。スターチャイルドのオリジナルは現在世界を巡回中の『スタンリー・キューブリック展』で展示されていますので、それで十分ですね。

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『スタンリー・キューブリック展』で展示されている、リズ・ムーアが制作したオリジナルのスターチャイルド。(写真提供:LA在住Shin様)

 アダム・サヴェッジは以前、『シャイニング』の生垣迷路のレプリカを制作していますが、これも出来があまりよくないのにも関わらず、『スタンリー・キューブリック展』に展示されています。こういったプロップなどのレプリカ制作では日本の職人技は抜きん出ていますので、そういった「匠の仕事」を知っている日本人にとってみれば「いかにもアメリカンな雑な仕事」にしか見えないのが残念です。ただ、番組内での企画なので、予算に限りがあったであろうことは勘案すべきかとは思います。
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 スタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』の70mm版特別上映が、10月6日より東京・国立映画アーカイブにて行われる。『2001年宇宙の旅』製作50周年を記念して、クリストファー・ノーラン監督の協力の元、公開時の映像と音の再現を追求して作成された70mmニュープリントが、今年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭クラシック部門での初お披露目、欧米での上映を経て、ついに日本に上陸する。

 前売り券が販売されるやいなや、ものの数分で完売し、早くも追加上映を望む声が上がっている本企画。今回リアルサウンド映画部では、本上映を主催する国立映画アーカイブの主任研究員・冨田美香氏にインタビューを行い、上映実現までの道のりや、本上映の見どころについて話を聞いた。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Real Sound 映画部/2018年10月5日




 70mm上映の技術的・コスト的難しさと今後の70mm上映への波及効果の期待、2,500円という価格設定の根拠、デジタル化で失われるフィルムの質感など、今回の上映の希少性がよく理解できる貴重なインタビューです。この特別上映を実現させたワーナー・ブラザース・ジャパンと国立映画アーカイブ関係者様の努力には頭が下がります。今後、他作品の70mm上映の機会を増やすためにも、大きな混乱もなく、ぜひ成功して欲しいですし、私たちファンもそれへの協力を心がけたいですね。
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 『2001年…』に限らず、映画には間違いがつきものですが、その種類を大きく分類すると以下の3つに分けられると思います

(1)考証時(制作当時の知見に基づく)のミス

(2)撮影時(プロップの取り違えなど)のミス

(3)編集時(テイク違いの矛盾)のミス


この動画にはその全てが紹介されていますが、(1)は月の重力下での人間の動きが1Gと変わらないなど、(2)は月面から見る地球の欠け方がシーンによって違う、食事ペーストの順番が違う、ボーマンがスケッチを持っている・いないなど、(3)は猿人の持っている骨と投げた骨が違う、女性の足の位置が違う、フロイド博士の持っている資料が違うなどです。キューブリックはもちろん、どの映画監督もこういったミスを無くそうと、ポラロイド写真を撮ったり、記録をつけるなどしていたのですが、CGで修正できる現在とは違い、この時代の映画は修正されずにそのまま残っていることが多く、ファンの間でも度々話題になっていますね。

 キューブリックはワンシーンにじっくりと時間をかけ、テイクも数多く撮るので、実は「ミスの多い」監督です。それをいちいちあげつらって「完璧主義者のキューブリックがミスをした!」と、鬼の首を取ったように指摘する方もいますが、それには大きな誤解があります。キューブリックの「完璧主義」は「ミスを許さない完璧主義」ではなく、「妥協を許さない完璧主義」(管理人はその誤解を招かないよう、あえて「些細なことまでとことんこだわるこだわり主義」と呼んでいます)です。キューブリックはことあるたびにインタビューなどで繰り返しこう語っています。

 監督にとって、どう撮るかは、むしろ簡単な決定で、楽な仕事だ。重要なのはシュート(撮影)する前の段階で、それは撮影するに足る何事かを起こしえるかへの挑戦なのだ、撮る内容をいかに充実したものにするかだ。

(引用元:イメージフォーラム1988年6月号/キューブリックのロングインタビュー


つまり、「良いシーンが撮れるまでテイクを繰り返すし、良いシーンが撮れれば、少々のミスは許容する」のです。その象徴的なシーンが以下になります。



このシーンでは、ドアを壊すテイクと、「Here's Johnny!」と笑うテイクが違うことが、割れたドアの壊れ方を見れば一目瞭然です。キューブリックもそれに気づいていたはずですが、あえて無視し、最高のテイクと最高のテイクをつなげたということになります。

 これらの「映画上のミス」は話のネタ的には面白いので、そのレベルで小ネタ的に話題にするのはアリかな、とは思います。ですが、こういった瑣末なミスをあげつらって、その映画監督の批判の論拠にするのは違うと思います。キューブリックは「完璧主義者」と言われているだけに、特にその俎上に上がりやすい監督です。生半可な知識しかない人ほど的外れな「ミス批判」をしがち(批判をするなら本質的な部分でして欲しい)なので、ファンとしては「またか・・・」と思いつつ、生暖かい目でスルーしてあげるのが正しい姿なのかな、と思っています。
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 以前こちらでご紹介したアメリカ版オフィシャル動画に日本語字幕と、末尾に広告を追加したもののようです。アンレストアとフィルムの質感を楽しむ70mm版上映、デジタルながら、大画面の迫力と音響を楽しむIMAXと、同じ映画でも全く違う楽しみ方ができるので、これに50周年記念BD&4Kや、レコードジャケットサイズのBDまで発売されるというのですから、今年の秋はまさに「『2001年…』の秋」になりそうですね。


2001年宇宙の旅 日本語吹替音声追加収録版 4K ULTRA HD&HDデジタル・リマスター ブルーレイ (初回限定生産/3枚組/ブックレット&アートカード付) [Blu-ray](amazon)



【Amazon.co.jp限定】LPジャケット仕様 2001年 宇宙の旅 劇場公開50周 年記念企画 (WARNER LARGE JACKET COLLECTION) [Blu-ray](amazon)
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 2018年10月6日からいよいよ日本でも公開になる、クリストファー・ノーランが監修した『2001年宇宙の旅』アン・レストア70mm版ですが、公式サイトを引用すると

 『2001年宇宙の旅』製作50周年を記念して、クリストファー・ノーラン監督の協力の元、公開時の映像と音の再現を追求して、オリジナル・カメラネガからデジタル処理を介さずにフォトケミカル工程だけで作成された70mmニュープリントでの上映。音は1968年の公開当時と同じ6チャンネルで、上映前の前奏曲、休憩時の音楽、終映時の音楽まで再現されている。

(引用元:国立映画アーカイブ:製作50周年記念『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映


とのことです。

 では具体的にどう違うの? という話ですが、すでに70mm版が公開されているアメリカでは予告編がYouTubeにアップされています。



 これをソースに同シーンをBDから抜き出してBD→70mmの順で比較した動画が一番上の動画ですが、けっこう印象が違います。当然キューブリックの意図は後者なので、後者を基本に考えるべきですが、BDを見慣れていると違和感も否めません。ただしモニターとスクリーンでは映像の投影方法が異なるので映画館で観ればこれとは印象は異なるかも知れません。その確認の意味でも今回の上映は貴重なのですが・・・。それにしても12回の上映回数は少な過ぎますね。
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