キューブリック関連記事

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『To the Moon and Beyond』は0:32より

 『2001年宇宙の旅』がいつ観ても古さを感じさせないのは、その後のSF作品を一変させてしまったメカデザインや、セット、ミニチュア、特殊メイクなど、美術全般の魅力が大きい。そして何より、とんでもなくリアリスティックな画面を実現させた、高度な特撮技術(*1)の貢献を忘れてはならない。本来であれば、製作・配給を手掛けたMGMのスタッフが、特撮も担当するべきなのだろう。だがこの時期、ほとんどのハリウッドの撮影所は特撮課を廃止してしまっており、スタンリー・キューブリックは新たにスタッフを見つけることからスタートしなければならなかった。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:CINEMORE/2018年9月21日




 ここで採り上げられている『Universe』はこちらで、『To the Moon and Beyond』はこちらでご紹介済みです。記事の執筆を担当した大口孝之氏はCGの専門家だそうです。こうしてスタッフの動きと役割が時系列でまとめて記事化されると大変わかりやすいですね。
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不朽の名作が勢ぞろい!ワーナー・ブラザース作品95タイトルが「TSUTAYAプレミアム」の動画見放題タイトルに追加

 株式会社TSUTAYA(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長兼COO:中西 一雄/以下、TSUTAYA)が提供する「TSUTAYAプレミアム」では、ワーナー・ブラザースの映画・TVドラマシリーズ95タイトルを9月1日より動画見放題タイトルに追加いたしました。

(全文はリンク先へ:PR TIMES/2018年9月9日




 レンタルビデオ/DVDの地位を奪いつつあるネット配信ですが、一番メジャーなのは「amazonプレミアム」だと思います。競合他社も乱立し、さながら戦国時代の様相を呈していますが、レンタルビデオでその地位を確立したTSUTAYAはすっかりと後塵を拝してしまいました。今回追加された映画のリストを見ても、他社ならとっくにプレミアム会員見放題サービスで観ることができていたものばかりです。なので、今更感は拭えないのですが、TSUTAYAさんには大変お世話になった(VHS時代にマニアックなカルト映画などをたくさん観させていただきました)ので、最近元気がないのがちょっと気がかりですが、ぜひがんばって欲しいものです。

●TSUTAYAプレミアム見放題サービス対象作品

『アイズ ワイド シャット』
『フルメタル・ジャケット』
『シャイニング』
『時計じかけのオレンジ』
『2001年宇宙の旅』
『博士の異常な愛情』

●TSUTAYA TV配信作品

『ロリータ』
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Kyliegh Curran(IMDb)

 ホラー作家スティーヴン・キングの名作「シャイニング」の続編小説を映画化する『ドクター・スリープ(原題) / Doctor Sleep』で、少女アブラ・ストーン役にカイリー・カランが決定したとDeadlineが独占で報じた。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2018年9月4日





 『シャイニング』続編の『ドクター・スリープ』は、スティーブン・キングの小説版『シャイニング』の続編であって、キューブリックの映画版『シャイニング』の続編ではありません。ですので、当ブログで採り上げるにはいささか微妙な話題なのですが、主人公のダニー(ダン)・トランス役にユアン・マクレガー、「シャイニング」能力を持つ少女アブラ・ストーン役にカイリー・カラン、監督にマイク・フラナガンというニュースをお伝えして、一旦はこの話題はスルーすることにします。公開は2020年1月の予定ですので、予告編などが公開されましたらまた記事にしたいと思います。
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幸か不幸か両者のコラボレーションは実現しなかった。

ニック・メイソンは「ピンク・フロイドとキューブリックとの関係は「不穏」だった」と語った。

 ニック・メイソンは、1971年の映画『時計じかけのオレンジ』で、ピンク・フロイドの『原子心母』の使用を許可するように頼んできたとき、映画監督のスタンリー・キューブリックとの取引で「嫌な思いをした」と認めました。

 この事の顛末のほとんどは、キューブリックがロジャー・ウォーターズに電話し、フロイドの音楽を使いたいと言った話が中心です。キューブリックは『原子心母』をどう使うかをはっきりさせず、彼が好なようにその組曲を使用する権利を保持したかったのです。それはウォーターズにとって納得できるものではありませんでした。ウォーターズはキューブリックに言いました。「そうだ、使わせない」。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:ULTIMATE CLASSIC ROCK/2018年8月24日




 キューブリックが『原子心母(組曲)』を『時計…』のサントラに使用したいとオファーし、拒否されたというエピソードはこちらですでに記事にしていますが、もしロジャー・ウォーターズがこのオファーを受け入れ、それが現実になったとしていたらどうなっていたか・・・現在のウォルター(現ウェンディ)・カルロスによるサントラが強烈すぎるので、なかなか想像できないですね。

 劇中のレコード店でのシークエンスにはこの『原子心母』が2カ所に映り込んでいます。キューブリックがわざと置いたものなのか、それとも単なる偶然か。ただ『2001年…』のサントラは目立つのでわざと置いたものでしょう。

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 では、その『原子心母』をどうぞ。



原子心母 Atom Heart Mother

1)父の叫び (Father's Shout)
2)ミルクたっぷりの乳房(Breast Milky)
3)マザー・フォア(Mother Fore)
4)むかつくばかりのこやし(Funky Dung)
5)喉に気をつけて(Mind Your Throats, Please)
6)再現 (Remergence)

 ちなみにどうでもいい話ですが、管理人はシド・バレット在籍時のピンク・フロイドの方が好きです。また、1988年の来日公演にも参戦しましたが、肝心のロジャー・ウォーターズはメンバーと仲違いしていて不在でした(爆)。
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 スティーヴン・キング氏の同名小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した「シャイニング」は、冬期は閉鎖されるホテルの管理人をすることになった男が狂気にとりつかれ、妻と娘を惨殺しようとするというホラー映画です。そんなシャイニングに込められたメッセージについて解説したムービーが、YouTubeで公開されています。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Gigazine/2018年8月26日




 実は管理人が解説しいている「『シャイニング』のオーバールック・ホテルに巣食う悪霊の正体はネイティブ・アメリカンの怨霊」という指摘は管理人独自の発想ではなく、2000年頃から海外の『シャイニング』解析サイトでは指摘されていたものです(当時はあまり目立った論ではなく、日本でこの論を紹介している評論家や解説者は一人もいなかった)。管理人が独自に指摘してるのは「ジャックが家族を襲う武器が斧であるのは、斧がネイティブ・アメリカンの象徴であるから」とか、「ジャックが禁酒を破る酒がジャック・ダニエルであるのは、バーボンがフロンティア・スピリッツ、すなわちアメリカ大陸侵略を象徴するお酒だから」とか、「ジャックやグレイディがハロランをニガーと呼ぶのは根本に人種差別的な傾向があるから」などのいくつかの補足事項で、これらを加え、整理し、「ではなぜキューブリックはこの設定を『シャイニング』に採り入れたのか?」を解説したのが前述の記事になります。

 この解説動画では「暴力の歴史と連鎖」というテーマに重点を置いていますが、このテーマは実は原作のテーマです。原作ではオーバールック・ホテルで繰り返されてきた「暴力の歴史と連鎖」がはっきりと説明され、ダニーがそれを幻視する(マフィアが惨殺された部屋の血の跡をダニーが見る)シーンも存在します。一方で「ネイティブ・アメリカンを虐げてきたアメリカの負の歴史」という要素は原作にはありません。原作は1945年にダーウェントがホテルを買収・再開した時点からの物語で(TVドラマ版『シャイニング』のパーティーシーンがポップ・ミュージックばかりなのはそのため)、そのダーウェントも幽霊として登場しています。

 しかしキューブリックはラストシーン(「【考察・検証】『シャイニング』のラストシーンの意味を考察する」を参照)に示されているように、1921年というもっと古い年代、つまりホテルが建設された時代まで遡っています。それは「ホテルはネイティブ・アメリカンの墓地の上に建てられた」というセリフが示す通り(原作にこのセリフはない)、キューブリックが「ネイティブ・アメリカンを虐げてきたアメリカの負の歴史」という要素を付け加え、原作にある1945年以降の「暴力の歴史と連鎖」(マフィアの抗争など)を重要視しなかったためでしょう。

 この動画に限らず、様々な解釈がされているキューブリック版『シャイニング』ですが、実はキューブリックは一切の説明をスタッフにさえ行なっていません。キューブリックが目指したのは「どうすれば最怖のホラー映画が作れるか」であって、その一要素としてこの「暴力の歴史と連鎖」であったり、「ネイティブ・アメリカンを虐げてきたアメリカの負の歴史」があったに過ぎないのだと思います。つまり「観客が存分に怖がってくれさえすればそれでいい」のでしょう。事実、キューブリックはラストの病院の一連のシークエンスを「映画のクライマックスで観客の興奮ぶりを初めて目の当たりにして、そのシーンは必要ないと思った」としてカットしています。

 「どのジャンルも一度は作られている。重要なのはそれよりもいい映画を作ることだ」

キューブリックは繰り返しそう語っています。キューブリックがそれぞれのジャンルで名だたる名作・傑作を遺しているのは、「そのジャンルの最高傑作を作ってみせる」という野心と、その結果なのだと、管理人は考えています。
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