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スペース・ポッドのロングショット用模型。木製だったのがわかる。

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スターゲート・シークエンスに登場した「ベン・ネビス山」。

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ナミブ砂漠でのロケ地写真。

『2001年宇宙の旅』の見たことのないメイキング写真がオークションに登場

 アンドリュー・バーキンは、『2001年…』の製作現場でキューブリックのアシスタントを務めていましたが、その舞台裏の写真が競売にかけられました。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:IndieWire/2019年12月5日




 アンドリュー・バーキンは『2001年宇宙の旅』の制作に関わったことから映画界入りし、その後は脚本家、そして映画監督まで登りつめるのですが、その監督処女作がかつてキューブリックが映画化を検討したことのある『ウィーンに燃えて』であることは、以前こちらで記事にしました。

 『2001年…』でのバーキンの仕事はお茶汲み係に始まり、やがてスターゲート・シークエンスの「原始惑星の誕生」のシーンに登場する山脈や湾の撮影を担当します(ちなみにこの頃バーキンの恋人だったのが『ロリータ』役の候補になったヘイリー・ミルズ)。その時撮影されたベン・ネビス山のポラが今回の出品物に含まれています。

 次にバーキンが向かったのはアフリカのナミブ砂漠。目的は「人類の夜明け」のセットの背景に映し出す砂漠の風景写真を撮ることだったのですが、そのポラもあります。その他には製作中のスペース・ポッドのポラもありますが、バーキンは模型製作には直接関わっていません。

 出品されたものは、75枚のポラロイドを収納したファイルやリスト、コールシート(呼び出し票)、資料、手紙、メモ、テレックス、そして脚本など。サザビーズのオークションページはこちらになりますが、スタート価格が30,000スターリング・ポンド(約430万円)というのはなかなかの強気価格です。

 最近こういった過去の名作のプロップや資料などのオークションが相次いでいます。もちろんそれぞれに手放す事情があるのでしょうけど、現在キューブリックの資料はロンドン芸術大学内の「スタンリー・キューブリック・アーカイブズ」が、邸内にあった大量の資料を一元管理しています。できれば散逸する前に最終的には落ち着くところに落ち着いてほしいと願っています。


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画像引用:IMDb - The Shining

 映画ファンにはおなじみ、映画のデーターベースサイト「IMDb(インターネット・ムービー・データベース)」のユーザー投票機能(10点満点)による結果でランクづけした、キューブリック作品のベスト10です。

10位:ロリータ(7.6)

9位:スパルタカス(7.7)

8位:現金に体を張れ(8.0)

7位:バリー・リンドン(8.1)

6位:2001年宇宙の旅(8.3)

5位:フルメタル・ジャケット(8.3)

4位:時計じかけのオレンジ(8.3)

3位:突撃(8.4)

2位:博士の異常な愛情(8.4)

1位:シャイニング(8.4)

(引用元:SCREEN RANT/2019年11月6日

 記事によると1位の『シャイニング』は、『博士…』と『突撃』を合わせた投票数よりも多くてこのポイントなので、キューブリック作品でダントツ1位と言っていいそうです。海外での『突撃』の評価は相変わらず高いですが、投票数が少ないので高めに出ている気がしますね。日本人的には『2001年…』が低すぎると思いますが、『博士…』『時計…』『フルメタル…』『2001年…』まで0.1ポイント差なので誤差の範疇と言っていいのかも知れません。『突撃』以外の上位5作が人気作と言っていいでしょう。

 ところでこのIMDb、ずいぶん昔からあるなぁと思って調べて見たら設立は1990年なんですね。世界でもっとも古参のネットサービスになるのではないでしょうか。管理人が知ったのはこのブログの前身のホームページ時代で、おそらく1998年だったと思います。その頃はまだwikipediaもgoogleも存在していなかったので、貴重な情報源として活用させていただいていた記憶があります。まさかその一年後にキューブリックが亡くなるとは思ってもいませんでしたが。

 同様の記事で以前、ロッテントマトのトマトメーターを元にランクづけした記事もこちらご紹介しましたので合わせてどうぞ。

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Virginia Leith

スタンリー・キューブリック処女作のヒロイン、バージニア・リースは94歳で死去した。

 家族のスポークスマン、ジェーン・チャーマーズによると、リースは11月4日にカリフォルニア州パームスプリングスの自宅で病気にかかりすぐに死亡しました。

 1925年10月15日に生まれたリースは、キューブリックと1950年代にルック誌の表紙の撮影の仕事でリースと知り合いました。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:VARIETY/2019年11月12日




 死亡記事でその俳優の詳細を知る、というのは残念ですが、それもひとつの情報入手の機会なので仕方ありません。以下がヴァージニア・リースに関するソースをまとめたものです。

生誕:1925年10月15日 米国オハイオ州クリーブランド
死去:2019年11月4日 米国カリフォルニア州パームスプリングス
出生名:コラ・バージニア・リース
身長:5フィート6インチ(168cm)
配偶者:ドナルド・ハロン(1960〜1968)
家族:ケリー・ハロンとメアリー・ハロンの元継母。

 元モデルのハスキーボイスなブルネットの女優。1950年代初期に20世紀フォックスによって契約、犯罪映画の『恐怖の土曜日』 (1955)で見栄っ張りな役(バーに通う看護婦)を演じましたが、1956年にフォックスが契約を更新しなかったため、リースのキャリアはすぐに大きな地位を失いました。リースは後に古典的なB級科学SF映画『死なない脳 』(1962)に出演しました。


 リースが『アメリカン・サイコ』の監督、メアリー・ハロンの義理の母親というのはびっくりですが、メアリー・ハロンの実母は実父ドナルド・ハロンの前の妻、グロリア・フィッシャー(婚姻期間は1949〜1960)なので、義理の母親として2人が生活を共にしたのは8年間(別居などがなければ)ということになります。キューブリックとはルック誌の表紙撮影の仕事でリースと知り合ったんですね。その表紙を探したのですが見つかりませんでした。見つけたらまた記事にしたいと思います。

 そのリースが11月4日に94歳で他界、大往生と言ってもいいでしょう。故人のご冥福をお祈りいたします。

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フランス南西部、ドンム(Domme)の風景(wikipediaより)

 以前この記事でご紹介した通り、キューブリックはフランス南西部の村「ドンム」に別荘を持っていました。この事実を知った時、「旅行嫌いのキューブリックがまさか!」と思ったのですが、調べてみるとこのドンムの地を別荘に選んだ理由が見えてきて、納得できました。

 おそらくキューブリックの家族(特にクリスティアーヌ)はバケーションのひとつもしたがらない旅行嫌いのキューブリックを、なんとか説き伏せようと色々腐心したのでしょう。ですが、旅先ではホテル住まいになり、プライバシーもなく、狭い部屋に長期間家族が押し込められる事態をキューブリックが了承するとは思えません。そうなると別荘ということになりますが、飛行機嫌いのキューブリックを納得させる候補地はロンドンから1日で車で行ける範囲でなければなりません。治安も気候も良いところで、人目につきやすい大都市はNGとなると候補地は結構絞られます。家族はヨーロッパでバケーションと言えばだれもが憧れるプロヴァンスやコート・ダ・ジュールなどの南仏を希望したかもしれませんが、車で行くには遠すぎます。結果、南仏に近いフランス南西部のこじんまりとした、しかし大変美しい村であるドンムに別荘を持つことを決めたのではないでしょうか。

 Googleによるとロンドン〜ドンム間は現在では車で約9時間。当時はユーロトンネルはないのでドーバー海峡はフェリー移動だとすると、乗り換えや休憩を加味して約10〜12時間。朝6時に出発しても夜6時に到着ですので、移動のためのホテル泊を拒否したのなら、これがギリギリキューブリックが了承する範囲でしょう。

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当初ハートフォードシャーの自宅の庭かと思いましたが、あきらかに植物がイギリスっぽくありません。

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赤ちゃんを抱き上げるキューブリック。次女アンヤの長男サムではないかと思われる。

 写真が残っていますので、キューブリックは少なくとも一回はここを訪れています。赤ちゃんを抱き上げていますが、これは次女アンヤの長男サムだと思われます。となると、時期は1990年代前半くらいでしょうか? 作品で言えば『アーリアン・ペーパーズ』『A.I.』の頃ですので、『アーリアン…』で東ヨーロッパでロケ(おそらく撮影中は家を借りるなど長期滞在するつもりだったはず)をする予定だったのが中止され、その代替にこの地をバケーションとして訪れたのかもしれません。

 どちらにしても記事にある通り、売りに出されて随分と時間が経っていますから、すでに他人の手に渡っていると考えるのが自然です。キューブリックファンの「聖地」とするにはちょっと根拠薄弱ですが「フランスで最も美しい村の一つ」だそうですので、近くに赴くことがあれば立ち寄ってみるのも良いかと思います。

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愛された男メイン

 映画『キューブリックに愛された男』が11月1日より公開中だ。2016年のダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞(イタリア・アカデミー賞)で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した本作は、スタンリー・キューブリックの専属ドライバーであったエミリオ・アレッサンドロの目を通して、キューブリックとの1970年の出会いから、キューブリックが亡くなるまでの30年にも及ぶ主従関係と友情を綴ったドキュメンタリーだ。

 今回リアルサウンド映画部では、アレッサンドロ本人に電話インタビューを行い、映画では描かれることのなかったキューブリックへの思いも含めて、話を聞いた。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:Real Sound映画部/2019年11月2日



 リアルサウンドさんが行った、エミリオへの独自インタビューです。管理人が付け足すことはありません、リンク先の記事が全てです。ぜひご一読ください。

 こんなにも信頼され、思いやりにあふれた家族同然のスタッフに囲まれて生活していたキューブリックを襲った突然の死を、陰謀論に仕立て上げてアクセスを稼ぐハイエナたちには「恥を知れ!」と言いたいですね。

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