キューブリックの家族たち

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 マサチューセッツ,ボストン出身ポストハードコアバンドIce Nine Killsが新曲 “Enjoy Your Slay feat. Sam Kubrick” のLyric Videoを公開しました。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:ALTERNATIVE PRESS JAPAN/2017年5月27日




 イギリスのデスメタルバンド「Shields」のボーカル兼ギターで活動中のキューブリックの実孫サム・キューブリック(=フィニー)ですが、なかなかインディーズレベルから脱却できないためか、メジャーシーンで活動中のIce Nine Killsの新曲にボーカルとして参加したようです。しかもその曲は『シャイニング』のオマージュ満載。

 『Enjoy Your Slay feat. Sam Kubrick』ってもうキューブリックの孫であるという看板を背負う気マンマンですが、所属するShieldsの方はこれからどうするんでしょう? Youtubeでの再生数がここまで違うと、現実を突きつけられた気がしてなんだかとっても辛いですね。その所属するShieldsのYouTubeチャンネルはこちらになります。どれがサム君かは・・・一目瞭然ですね(笑。

 しかし、キューブリックの孫の活動ぶりを日本語で紹介した記事を初めて見ました。単なる邦訳記事だとしても貴重です。果たして彼らがメジャーになる日が来ることがあるのか? そして来日は!? 今後に注目です。
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Stanley Kubrick’s Former French Holiday Home Comes Up for Sale

SELLER: Christiane Kubrick
LOCATION: Domme, France
SIZE: (approx.) 4,300 square feet, 7 bedrooms, 5 bathrooms
PRICE: €1,485,000 / (approx.) US$1,575,000

(全文はリンク先へ:VARIETY/2017年1月18日




 キューブリックがフランス・南西部のドルドーニュ地方に持っていた別荘(約400屐⊃下7、バスルーム5)が売りに出たそうです。出不精で旅行嫌いのキューブリックが海外に別荘を持っていた事実に驚きましたが、これはクリスティアーヌのたっての希望だったのかもしれません。それに、以前から見かけていた写真で、どう見てもセント・オールバンズの自宅に見えないこれら写真が写された場所が特定できました。フランスの別荘での写真だったんですね。

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写真の赤ちゃんがキューブリックの実孫、サムだとすると、撮影されたのは1990年代の始め頃だと分かります。キューブリックの老け方を見ると、その頃と考えて間違いなさそうです。キューブリックの次女アンヤや、三女ヴィヴィアンの姿も確認できます。

 ところで、飛行機嫌いのキューブリックがフランスへの旅行で飛行機を利用したとは思えません。英仏海峡を渡るユーロトンネルの開通は1994年ですが、人目を避けたいキューブリックが電車を利用したとは考えにくい。とすれば、一家がまとまって車で移動したと考えるのが自然で、英仏海峡はフェリーで渡ったのではないでしょうか。ロンドンからドルドーニュ地方まで約1000kmですから、フェリーと高速道路を使えば10〜12時間程度で移動できます。キューブリックがクリスティアーヌに「別荘は自宅から車で1日で移動できる範囲内で」という条件を出したのなら、ドルドーニュ地方がギリギリの距離になります。たとえクリスティアーヌが地中海側の南仏を希望したとしても、キューブリック的にはNGでしょう。自宅大好きのキューブリックが移動のためにホテルに一泊、なんて許しそうにありませんので。

 映画製作しか興味がなく、出不精のキューブリックがこの別荘を利用した頻度はかなり少ない気がします。三人の娘が小さい頃はカリフォルニア〜ロンドン〜ニューヨーク〜ロンドンと移動続きだったので、引越し自体が旅行のようなものでしたが、ロンドンに定住後にできた孫の存在がキューブリックに別荘の取得を思わせた(許可した)のかもしれません。別荘で孫と戯れる写真の中のキューブリックは幸せそうですからね。そのキューブリックも次女も死去し、孫も独立(ヘビメタバンドでギター弾いてます。笑)した現在、この別荘を所有し続ける理由もないでしょうし、ハバナ文書のリークもあって、クリスティアーヌは別荘の売却を判断したのではないでしょうか。

 売値は1,485,000ユーロ(157万5,000ドル=約1億8千万円)。熱心なキューブリックファンが買うのでしょうか?それとも全く関係ないどなたかなのでしょうか?興味は尽きないですね。
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※『アイズ…』を制作していた頃のキューブリック一家の写真。詳細はこちら

CHRISTIANE KUBRICK

Wilmington Trust (Cayman) Ltd. as trustee of the Christian Kubrick 2000 Trust for Vivian Kubrick

Wilminton Trust (Cayman) Ltd as trustee of Christiane Kubrick 2000 Trust for Katharina Kubrick

Wilminton Trust (Cayman) Ltd as trustee of Christiane Kubrick 2000 Trust for Alexander Philip Hobbs

Wilminton Trust (Cayman) Ltd as trustee of Christiane Kubrick 2000 Trust for Joseph Laurence Hobbs

Wilminton Trust (Cayman) Ltd as trustee of Christiane Kubrick 2000 Trust for Jack Elliot Hobbs

Wilmington Trust (Cayman) Ltd. as trustee of Christiane Kubrick 2002 Trust for Anya Kubrick Finney

Wilmington Trust (Cayman) Ltd. as trustee of Christiane Kubrick 2002 Trust for Sam Finney

The Chase Manhattan Private Bank & Trust Company (Bahamas) Limited, as Trustee of the Christiane Kubrick 2000 Trust for Katharina Kubrick Hobbs

Wilmington Trust (Cayman) Ltd. as Trustee of the Christiane Kubrick 2000 Trust for Katharina Kubrick Hobbs

The Chase Manhattan Private Bank & Trust Company (Bahamas) Limited, as Trustee of the Christiane Kubrick 2000 Trust for Alexander Philip Hobbs

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登場人物

クリスティアーヌ・キューブリック…キューブリックの未亡人
カタリーナ・キューブリック…キューブリックの義長女
アレキサンダー・フィリップ・ホッブス…キューブリックの義長女の長男
ジョゼフ・ローレンス・ホッブス…キューブリックの義長女の次男
ジャック・エリオット・ホッブス…キューブリックの義長女の三男
アンヤ・キューブリック・フィニー…キューブリックの次女
サム・フィニー…キューブリックの次女の長男
ヴィヴィアン・キューブリック…キューブリックの三女

家系図はこちら

https://offshoreleaks.icij.org/ 「kubrick」で検索)



 時期は2000年ということなので、ここで記事にした映画制作資金ではなく、どうやら相続税の節税のためにタックス・ヘイブンを利用したにすぎないようです。名前が上がっている全員がキューブリックの遺産を相続する資格がある人たちばかりですからね。各人についてはリンク先をご参照ください。
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 かなり紹介が遅れましたが、キューブリックの孫(次女アンヤの一人息子)、サム・キューブリック=フィニーがギタリストとして在籍するデスメタルバンド『SHIELDS(シールズ)』 の『BUT THIS FEELS WORSE』のPVがYouTubeに上がっていましたのでご紹介。

 今回は大体的にサムのデス・ヴォイスがフューチャーされた楽曲です。PVのロケ地は前回と同じくキューブリック邸で、邸内の暖炉の部屋のようです。再生回数を見る限り、彼らの認知度はイギリスでもごくローカルなものに留まっているようですが、ここからブレイクする要素はあるんでしょうか?鼻にピアスしている場合じゃないと思うよ、サム君。

 もしキューブリックファンでデスメタルが好きな方がいらっしゃればこちらで曲を買って応援してあげてください。管理人は・・・遠慮しときます(笑。
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 前衛映画の制作者であり、画家でもあるドイツ人芸術家のハンス・リヒターが、アメリカに亡命後の1946年にダダイスムのマン・レイらと制作した映画『金で買える夢(Dreams Money Can Buy)』にキューブリックの2番目の妻であるルース・ソヴォトカが出演しているそうです。

 上記にそのフルバージョンの動画がありますが、マン・レイが監督した『ルースとバラとリボルバー』というセグメントで、33分頃から登場する首に真珠を巻いた若い女性がそうだと思います(制作当時で21歳)。ルースの父親はオーストリアの著名な建築家ウォルター・ソヴォトカ、母親は女優のギゼラ・ショーナウ。キューブリックより3歳年上の1925年ウィーン生まれで、一家は1938年のドイツ併合と時を同じくして、戦争を避けるためにアメリカに移住して来ました。

 ルースの出自が裕福な家庭で芸術一家である事を考えると、監督のハンス・リヒターとはドイツ/オーストリア時代に親交があったか、もしくはそういったコミュニティーの一員であったことが考えられます。『アイズ…』の原作『夢小説』はルースの紹介との説がありますが、それも十分考えられますね。当時、映画監督としてはまだ駆け出しだったキューブリックに、ルースがかなりの芸術的な影響を与えた可能性があります。この辺りはもっと情報が欲しいところです。

 wikiによるとルースがキューブリックと知り合ったのは1952年。この頃キューブリックは『恐怖と欲望』を制作中、ルースはバレリーナをしていました。きっかけはルースのルームメイトの振付師、デイビッド・ヴォーガン(『非情…』でデイヴィのマフラーを盗む役として出演)を通じてです。1955年1月15日に二人は結婚しますが翌1956年秋には関係が悪化、1958年には別居状態(1957年にキューブリックはドイツでクリスティアーヌと知り合っている)、1961年に離婚となっていますが、1957年に離婚との情報もあります。実はクリスティアーヌ自身が編纂した『写真で見るその人生』によるとクリスティアーヌとの結婚は1957年(wikiは1958年となっている)とあるだけで、日付の記述がないのです。正式に結婚式を挙げるなり、入籍したなら日付を入れるはずで、それがないところを見るとキューブリックはルースと正式に離婚する前にクリスティアーヌと同居を始め、アンヤ(1959年4月6日生まれ)とヴィヴィアン(1960年8月5日生まれ)を授かったのではないか、と推察しています。

 キューブリックがルースとの関係解消に消極的だった理由は仕事が忙しすぎた、映画制作以外の事には関心が薄くずぼらだった等いくつか理由が考えられますが、クリスティアーヌとの間に二人も子供ができてしまった以上は正式な手続きを取る他になく、それが1961年だったのではないでしょうか。ひよっとしたらルースの出自がそれなりに有名な家庭であったのも、キューブリックの判断を鈍らせた要因の一つであったかも知れません。

 ルースはすでに故人ですので、この辺りの事情はクリスティアーヌ本人が一番よく知っているはずですが、公式に何かを語ることはおそらく今後もないでしょうね。
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