ルック社カメラマン時代

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左側の女性が当時のキューブリックの妻、トーバ・メッツ。(引用元:ニューヨーク市立博物館『Life and Love on the New York City Subway [Woman in a subway car.]』

 キューブリックは自作品に自分の身内をよく登場させていますが、それはルック社でカメラマンとして在籍していた頃からだったようです。

 キューブリックが1946年に撮影した、ニューヨーク地下鉄での人々の様子を写した写真シリーズ、いわゆる『地下鉄シリーズ(Life and Love on the New York City Subway)』に、キューブリックの最初の妻、トーバ・メッツが写った写真がありました。おそらくキューブリックはトーバを何らかの役割(仕込み)をしてもらうために地下鉄に呼んだのだと思いますが、『地下鉄シリーズ』でトーバが写った現存する写真はこれ一枚のみのようです。

 ちなみに、トーバはキューブリック劇映画処女作『恐怖と欲望』に台本監督として参加していますが、映画にもカメオ出演しています。しかし、この後二人は離婚。キューブリックは1955年にルース・ソボトカと再婚しました。しかしこれも長続きせず、やがて別居、最終的にクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン(クリスティアーヌも再婚で、子連れ再婚となった)と結婚し、生涯を共にすることになります。三回も結婚を繰り返したキューブリックの家族・親族関係はややこしいので、家系図を作っています。参考までににどうぞ。
【お願い】当ブログの記事は「KUBRICK.Blog.jp」の明記と該当記事へのリンク(URL表記「http://kubrick.blog.jp/」でも可)貼ることを条件に、報告不要でご自由にご活用頂けます。ただし、WEBマガジンやキュレーションサイトなど、アクセス集めを目的とするサイトのライター様はこの条件を守って頂けていないようですので、の当ブログの閲覧を全面禁止させていただきます。当ブログ記事の一切の参考・引用はしないでいただきますよう、宜しくお願いいたします。







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店内の写真や陳列の写真はさすがにNGだと思ったので、フロアガイドを入手してきました。「VINTAGE BOOK」のコーナーに置いてあります。

[FORESIGHT]TASCHEN STANLEY KUBRICK

映画界の金字塔スタンリー・キューブリックの出発点は実は写真だった。NY市立博物館で10月28日(日)まで開催の展覧会に合わせて刊行される同名写真集には『ルック』誌に起用された1946〜50年のフォトグラファーとしての軌跡を収録。

蔦屋書店 銀座店 tel_03-3575-7755

(引用元:EYESCREAM FASHION/2018年6月20日




 キューブリックのルック社時代の写真集『Through a Different Lens:Stanley Kubrick Photographs』が銀座SIX6階にある蔦屋書店 銀座店で取り扱いがあることをこの「EYESCREAM」というサイトで知ったので、確認しに行ってきました。場所は「VINTAGE BOOK」のコーナーで、数冊平積みされた上に見本誌が置いてありました。価格は消費税込みで9,158円。amazonは6,341円ですので割高になりますが、中身を確認してから購入したい方は訪れてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに管理人が全ページをダイジェストで紹介した動画はこちら


Stanley Kubrick Photographs: Through a Different Lens(amazon)
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動画は全ページ紹介していますので、ネタバレを回避したい方は視聴をご遠慮ください。



 かなりのボリュームと重さなので、届いた時は驚きました。内容は、キューブリックのルック社時代の取材写真と、その掲載ページが時系列で紹介されていて、キューブリックの「ポートフォリオ」を見ているような、そんな一冊になっています。

 ここに採り上げられているのは主なものだけで、キューブリックはルック社在籍時に残っているだけで15,000枚もの写真を撮影しています。その全てはニューヨーク市立博物館の検索ページで「Stanley Kubrick」と検索すれば見ることができるのですが、あまりにも多いのでダイジェストとはいえ、写真集として見ることができるのはありがたいですね。

 2005年に刊行された『スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950』はかなりアート寄りな切り口でしたが、今回は「報道カメラマン」としてのスタンスでまとめられています。当時のキューブリックの実像としてはこちらの方が正しいので、個人的には本書の方をおすすめしたいです。『ドラマ&影』も悪くはないのですが、ちょっと大上段に構えすぎのような気がしますので。

 ひとつ気がかりなのはネット全盛の現代で、「ルック」という報道写真誌がどこまで理解されているか、という点です。日本では「グラフ誌」と呼ばれ、アサヒグラフや毎日グラフといった雑誌が出版されていましたが、今世紀に入ってすでに廃刊になっています。当然雑誌なので、売らんがためのセンセーショナリズムやヤラセ、仕込み、恣意的な編集などの「演出」はあって当然ですし、「報道」と言いながら戦前・戦中にはプロパガンダに利用されていました。そういうメディアであったことをよく理解した上で、キューブリックが撮った(撮らされた)これら写真の数々を鑑賞すべきでしょう。

 キューブリック本人もこれらの写真を「アート」だとは1ミリも考えていなかったはずです。そんな「制限」の中でもキューブリックらしい視点や切り口、構図やライティングは散見されます。日本で言えば高校在学中(16歳)から高校卒業時(17歳)、そして大学卒業(22歳)までの年齢でキューブリックが成し遂げた、しかし最終的には「くだらない」と捨て去った「仕事」のすべてを、ぜひ本書でご堪能ください。


Through a Different Lens: Stanley Kubrick Photographs(amazon)
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Through a Different Lens: Stanley Kubrick Photographs(amazon)


 以前この記事でお知らせしたキューブリックのルック社時代の写真集『Through a Different Lens:Stanley Kubrick Photographs』ですが、発売が1ヶ月延期になった模様で、現時点での発送は6月10日となっています。その代わり価格も改定され、8,106円→6,633円→6,534円と絶賛値下がり中。予約殺到で増刷がかかり、それに合わせて値段も下がったとか?ハードカバーで332ページとそこそこのボリュームなので期待しているんですが・・・。早く届いてほしいものですね。

 TASCHEN社の公式サイトはこちら
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 キューブリックがルック社時代に撮影した写真を展示した写真展『Through a Different Lens:Stanley Kubrick Photographs』がニューヨーク市立博物館にて5月3日より開催中ですが、そのPVがアップされていたのでご紹介。ニューヨークといえばジャス、キューブリックといえばサントラに合わせた素早いカット割りですが、PVはまさにそんな感じ(笑。

 会期は10月28日まで。公式サイトはこちら
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