作品概要/ストーリー紹介

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バリーリンドン [Blu-ray](amazon)


   邦題/バリー・リンドン
   原題/Barry Lyndon
  公開日/1975年12月16日(184分、カラー、ワイド)
 日本公開/1976年7月3日
製作総指揮/ヤン・ハーラン
   製作/スタンリー・キューブリック
   監督/スタンリー・キューブリック
   脚本/スタンリー・キューブリック
   原作/ウイリアム・メイクピース・サッカレー『バリー・リンドン』
   撮影/ジョン・オルコット
   編集/トニー・ローソン
   音楽/ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル
      ショーン・オリアダ
      フリードリッヒ大帝
      ウォルフガング・アマデウス・モーツアルト
      ジョヴァンニ・パイジェロ
      ほか
   美術/ケン・アダム
   出演/ライアン・オニール(バリー・リンドン)
      マリサ・ベレンソン(レディ・リンドン)
      パトリック・マギー(シェヴァリエ・ド・バリバリー)
      ハーディー・クリューガー(ポッツドルフ大尉)
      マリー・キーン(バリーの母)
      レオン・ヴィタリ(ブリンドン卿)
      ドミニク・サヴェッジ(若きブリンドン卿)
      デヴィッド・モーレイ(ブライアン)
      マイケル・ホーダン(ナレーター)
      ほか
   配給/ワーナー・ブラザーズ
   受賞/1975年アカデミー賞
      美術監督・装置賞(ケン・アダム他2名)
      撮影賞(ジョン・オルコット)
      編曲賞(レナード・ローゼン)
      衣装デザイン賞



 第1部:レドモンド・バリーが如何様にしてバリー・リンドンの暮しと称号をわがものとするに至ったか

 18世紀半ばのアイルランドの農家に生まれたレドモンド・バリーは、父親を決闘で亡くしたため母親ベルの女手一つで育てられた。十代になったバリーは従姉のノーラに恋をし、二人は恋人同士となる。その後ノーラはイギリス軍のジョン・クイン大尉と恋仲となり、家族は裕福なクイン大尉との結婚を望むようになった。そんなクイン大尉に嫉妬したバリーは決闘を申し込み、クイン大尉を倒してしまう。決闘立会人のイギリス軍のグローガン大尉はクイン大尉の死亡を告げ、バリーは警察に知られる前にと、母から旅費20ギニーを渡され村を出た。ところがダブリンへ向かう道中で追いはぎに遭い一文なしになり、仕方なくバリーはイギリス軍の兵員補充に志願して入隊する。数ヶ月後、増援部隊としてやってきたグローガン大尉と再会し、決闘はノーラとクイン大尉の結婚を望む家族が、バリーを村から追い出すために仕組んだもので、クイン大尉は気絶しただけでノーラはクイン婦人となった事を告げられた。

 7年戦争でヨーロッパへ渡り、軍隊の中で頭角をあらわしたバリーはグローガン大尉の部下になった。しかし直後のミンデンの戦いでグローガン大尉は戦死、悲しんだバリーは軍隊を辞めることを考える。そして軍隊による略奪などを目の当たりにしたバリーは、将校の服や身分証、馬を奪って同盟国のプロイセンに脱出した。イギリス軍の将校になりすましたバリーはプロイセンから中立国オランダへ抜けてアイルランドへ帰ろうと考えていたが、プロイセン軍のポツドルフ大尉に職務質問され、正体を見破られてしまう。ポツドルフ大尉はバリーにプロイセン軍に入隊するか逮捕されるかの選択をり、バリーは仕方なく兵隊になることを選んだ。

 2年後、バリーは戦地でポツドルフ大尉を救出した功績により、今度は身分を隠してプロイセン警察でスパイとして働くことになった。バリーの任務の対象は、スパイ嫌疑をかけられていた賭博師のシュバリエ・ド・バリバリだ。シュバリエの召使いとして潜入したバリーだが、2年も帰国できない辛さからプロイセン警察を裏切り、シュバリエの相棒として二重スパイを働くようになる。やがてシュバリエが国外追放になると、シュバリエの策でプロイセンからの脱出に成功、彼と共にヨーロッパ各国の社交界でイカサマ博打で荒稼ぎする。そんな中バリーは病弱なチャールズ・リンドン卿の若い妻レディー・リンドンに出会い、恋に落ちる。やがてリンドン卿は心臓発作で急死した。

※ネタバレ注意

第2部:バリー・リンドンの身にふりかかりし不幸と災難の数々

 1年後、バリーはレディー・リンドンと結婚してバリー・リンドンを名乗るようになる。だが前夫との子、ブリンドンはバリーを認めない。やがて二人の間に子供が生まれ、バリーはブライアンと名付けその子を溺愛するが、家庭をまったく顧みないバリーの放蕩な生活に、レディ・リンドンとの間に亀裂が入りはじめていた。また、ブリンドンはバリーに敵意を露にし始めた。

 そんな時、バリーは共に暮らすようになっていた母ベルから、もしレディー・リンドンが先に死んでしまったら財産は全てブリンドンのものとなる。そうならないためにも爵位が必要だと入知恵される。バリーは爵位を授かるために有力貴族らをもてなし、賄賂を渡し、財産を浪費し始めた。また何人もの愛人を囲うバリーに、ブリンドンは更なる憎悪を募らせるのだった。ブリンドンはブライアンを使ってバリーを挑発、バリーが公衆の面前でバリンドンを殴りつけるという事件が起こる。バリーは社交界での地位を失った。だが相変わらず請求書は大量に舞い込むばかりだった。

 ブライアンに誕生日には馬が欲しいとねだられたバリーは馬を贈るが、その馬から落馬したブライアンは死んでしまう。絶望したバリーは酒に溺れるのだった。やがてリンドン家の家計はベルが取り仕切るようになり、苦しい財政事情を理由に長くリンドン家に仕えていたラント牧師を解雇した。そんな折、精神を病んでいたレディー・リンドンは服毒自殺を図り、重態に陥ってしまう。ラント牧師は城を出ていたブリンドンにリンドン家の窮状を訴えた。ブリンドンはリンドン家を建て直すためにバリーに決闘を申し込む。ブリンドンは決闘に勝利し、バリーは左足を切断する大怪我を負った。

 城外で療養生活を送るバリーにベルが看病に当たり、ブリンドンは城に戻った。ブリンドンは終身年500ギニーの年金と引き替えにイギリスを去って二度と戻るなとバリーに告げた。バリーは同意しベルと共にアイルランドに戻り、恐らくはヨーロッパで賭博をし身を滅ぼしたであろう。レディ・リンドンはバリーに送る年金の小切手にサインした。
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スパルタカス [Blu-ray]


   邦題/スパルタカス
   原題/Spartacus
  公開日/1960年10月6日(184分、テクニカラー、70ミリ)
 日本公開/1960年12月15日
 製作会社/ブライナ・プロダクション
製作総指揮/カーク・ダグラス
   製作/エドワード・ルイス
   監督/スタンリー・キューブリック
   脚本/ドルトン・トランボ
   原作/ハワード・ファスト『スパルタカス』
   撮影/ラッセル・メッテイ
   編集/ロバート・ロレンス
   音楽/アレックス・ノース
   美術/アレグサンダー・ゴリッツェン
   出演/カーク・ダグラス(スパルタカス)
      ローレンス・オリビエ(クラサス)
      ジーン・シモンズ(ヴァリニア)
      チャールズ・ロートン(グラッカス)
      ピーター・ユスチノフ(バタイアタス)
      ジョン・ギャヴィン(ジュリアス・シーザー)
      トニー・カーティス(アントナイナス)
      ニナ・フォッチ(ヘレナ)
      ジョン・アイルランド(クリクサス)
      ほか
   配給/ユニバーサル映画
   受賞/1960年アカデミー賞
      助演男優賞(ピーター・ユスチノフ)
      撮影賞(R・メッテイ)
      カラー美術監督賞(R・A・ガウスマン、J・ヘロン)
      衣装デザイン賞(ヴァールス、B・トーマス)受賞



 紀元前1世紀、ローマ共和国が隆盛を誇っていた頃、リビアの鉱山で働いていた奴隷のスパルタカスはバタイアタスの剣闘士養成所に売られ、そこで黒人奴隷のドラバと知り合う。厳しい剣闘士の訓練中、性処理に女奴隷バリニアをあてがわれたスパルタカスは「獣ではない」と拒否、それがきっかけでお互い好意を持つようになる。スパルタカスは同じ剣闘士のクリスサスとも友情を育んでいた。そんな時ローマ元老院のクラサスがバタイアタスを訪ねてきた。クラサスの奥方は余興に決闘を望み、クリスサス、ガリノ、スパルタカス、ドラバの4人が選ばれた。一方クラサスは接待したバニリアを気に入ったので買い取り、同行していたグラブラスにはローマの警備隊長に任命する。クリスサス対ガリノの決闘はクリスサスが勝利、次に戦ったスパルタカスは剣を失ったがドラバはとどめを刺さず、クラサスに襲いかかる。だが衛兵に阻まれ殺された。バリニアが売られる事を知ったスパルタカスは激怒、クリクサスと共に暴動を起した。

 ローマ元老院では閥族派のクラサスと民衆派のグラッカスが主動権争いをしていた。グラッカスはクラサスの勢力をローマから追い出すため、グラブラスのローマ警備隊を奴隷反乱の鎮圧に向かわせ、代わりに配下のジュリアス・シーザーをローマ警備隊長代理に任命した。クラサスはグラブラスの贈り物の奴隷アントナイナスを気に入ったが、グラブラスが奴隷軍の鎮圧に任命された事を知り激怒する。一方解放された奴隷達は剣闘士養成所で逆に貴族に決闘をさせて楽しんでいた。その中心にはクリスサスがいた。スパルタカスはそれを止めさせ、剣闘士の軍隊を創り各地の奴隷を解放しブルンデジウムに向かい、シレシア水軍の海賊の力を借りてイタリア脱出すると宣言した。行く先々でスパルタカスは他の奴隷も仲間に加えてゆく。その中にはバリニアもいた。

 バニリアに逃げられたバタイアタスは今度はグラッカスに取り入り、グラッカスはバニリアを買いたいと持ちかける。その頃クラサスはアントナイナスと風呂を共にし、奴隷はローマに歯向かえない、服従しろと説いた。しかしアントナイナスは逃げ出した後だった。ベスビオ山に集結し訓練をする奴隷達にアントナイナスも加わる。強くなりたいというアントナイナスに戦いは獣でもできるが詩は創れないと語るスパルタカス。そしてその夜、スパルタカスはバニリアと結ばれた。文字の読めないスパルタカスは詩人であるアントナイナスを側近にし、シレシア水軍の使者タイグラネスと交渉、500隻すべて借りたいと申し出た。だが7ヶ月で港に到達できなければ負けとも語った。ダイグラネスは奴隷軍は負けるだろうと予言した。

 奴隷軍は進軍してきたローマ警備隊6中隊の野営地を奇襲、グラブラスを捕まえる。スパルタカスはグラブラスを殺さず、生き恥を晒しにローマへ帰れと命令する。ローマに帰ったグラブラスに元老院のグラッカスは責任を追求、責められたクラサスはグラブラスのローマ追放を決め、自身も公職を辞任した。奴隷軍は様々な困難の中南下し、ブルンデジウムの港を目指す。そんな中バニリアは妊娠し出産は春である事をスパルタカスに告げた。元老院を掌握したグラッカスは奴隷軍を全滅させるためローマ軍2個軍団をメタポンタムに送るが奴隷軍に敗北、スパルタカスはメタポンタムに入城し奴隷たちの熱烈な歓迎を受ける。クラサスは復権のためシーザーを懐柔しようとしたが断られ、さらにグラッカスに誰もやりたがらない奴隷軍討伐の指揮官に任命されそうになる。クラサスは条件として元老院の全権力を渡せと要求した。それを嫌がるグラッカスは海賊と取引し、奴隷を国外に逃がすことにした。

※ネタバレ注意

 遂に海に到達した奴隷軍はタイグラネスと再び交渉、だがシレシア水軍は復権したクラサスに買収された後だった。国外脱出が不可能になったスパルタカスは、ポンペイ軍団とルカラス軍団と挟み撃ちになるのを避けるためローマに向かい、途中でローマ軍と一戦交える決断をする。一方ローマ軍の最高司令官に着任したクラサスは奴隷軍撃滅とスパルタカスの処刑を誓った。北上する奴隷軍と南下するローマ軍は決戦前に野営する。バタイアタスはクラサスに呼び出され、スパルタカスの顔を教えろと迫った。クラサスは決闘の時の黒人は憶えているがその時の相手だったスパルタカスは憶えていないというのだ。バイタイスは戦後の奴隷売買の代理人を条件にその場に残った。翌日、カプア近郊の大平原で戦闘を開始、一時は優勢だった奴隷軍だったがポンペイ軍団とルカラス軍団の増援もあり逆転され敗北した。クラサスはスパルタカスを差し出せば他の奴隷の命は助けると約束したが、奴隷たちは自分こそがスパルタカスであると名乗り出る。その結果、全員がアッピア街道沿いに磔にされることになった。クラサスとバタイアタスはバリニア母子を発見、アントナイナスはクラサスに見つかり、スパルタカスも正体を見破られた。

 失脚を予感したグラッカスはクラサスに一矢報いるため、バタイアタスに命じてバリニア母子誘拐を依頼する。クラサスはグラッカスに寛大な処置をする代わりに時折ローマに来て自身の配下の人間にクラサスに従うよう説得しろと言うのだった。またスパルタカスとアントナイナスには決闘を命じ、しかも勝者になっても磔にするというものだった。クラサスはバリニアを丁重に扱い、自分を愛せよと要求するがバリニアは従わない。囚われのスパルタカスとアントナイナスは死を語り合う。スパルタカスはバニリア母子は死んだと思い込んでいた。二人の決闘が始まった。お互いを磔にしたくない2人は真剣に戦い、アントナイナスは敗れた。勝ったスパルタカスにクラサスはバリニアは自分の奴隷になったと勝ち誇ったように告げ、城門の外の十字架にかけた。バタイアタスはグラッカスの依頼の通りバリニア母子を誘拐してきた。グラッカスは母子を解放してアキタニアに共に逃げろと金を渡し、自分は自殺した。バタイアタスとバリニアは馬車に乗って城門を出る時、磔にされたスパルタカスに気がついた。バリニアはスパルタカスに子供を見せ、自由になったことを知らせた。スパルタカスは、昇る朝日に向かって走り去る馬車を見つめていた。
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現金(ゲンナマ)に体を張れ [DVD](amazon)


  邦題/現金(げんなま)に体を張れ
  原題/The Killing
 公開日/1956年5月20日(83分、モノクロ)
日本公開/1957年12月10日
製作会社/ハリス=キューブリック・プロダクション
  製作/ジェームズ・B・ハリス
  監督/スタンリー・キューブリック
  原作/ライオネル・ホワイト「逃走と死を」
  脚本/スタンリー・キューブリック
  撮影/ルシアン・バラード
  編集/ベティ・スティンバーグ
  音楽/ジェラルド・フリード
  美術/ルース・ソボトゥカ
  出演/スターリング・ヘイドン(ジョニー・クレイ)
     コリーン・グレイ(フェイ)
     ヴィンス・エドワーズ(ヴァル・キャノン)
     ジェイ・C・フリッペン(マーヴィン)
     マリー・ウィンザー(シェリー・ピーティー)
     エライシャ・クックJr.(ジョージ・ピーティー)
     ほか
  配給/ユナイテッド・アーティスツ



 競馬場、それは大量の現金が行き交う場所。マービンはメモをバーテンダーのマイクと窓口係のジョージに渡した。それには今夜の打ち合わせの場所と時間が記してあった。警官のランディーは酒場にレオを訪ねた。ランディーはレオに3000ドルの借金の返済を迫られた。ジョニーは5年間の刑務所暮らしから出所したばかりだ。傍には恋人のフェイがいる。ジョニーはフェイに計画を話さず、土曜の夜に空港で待ち合わせすることと、便の予約だけを頼み別れた。「それまで俺に近づくな」と。そこにマービンがジョニーを迎えに来た。

 マイクは愛妻ルーシーの病気が気がかりだ。治療には大金が必要だった。ジョージはいつも見下した態度を取る悪妻シェリーの関心を惹こうと、つい計画をシェリーに話してしまった。シェリーには愛人がいてその計画を愛人に漏らした。ジョニーを中心にマービン、ランディ、マイク、ジョージの5人はアジトで競馬場を襲う計画を打ち合わせていた。それをシェリーが盗み聞きし、見つかったシェリーは夫ジョージが浮気していると思って様子を伺っていたと説明、だがジョニーそれを信じず「お金が欲しければおとなしくしていろ」と釘を刺した。外にはシェリーの愛人が車で待っていた。その夜、家に戻ったジョージは計画から降りるとシェリーに告げた。だがシェリーは甘言を用いてそれを撤回させた。ジョニーはモーリスに2500ドルで競馬場で暴れる役を、ニッキーには5000ドルで本名馬の狙撃を依頼した。ジョニーはモーテルに部屋を借り、引き出しにギターケースを隠した。

 ジョージは眠れずに決行の朝を向かえた。起きてきたシェリーはジョニーに見つかった夜、暴行されたと嘘をついた。激しく動揺するジョージ。その頃ジョニーはマービンに別れを告げ、空港にチェックインした後モーテルに向かい、ギターケースに隠していたライフルをプレゼントの箱に入れ替えた。それをバス停のコインロッカーに入れ、鍵をマイクのポストに入れた。マイクはその鍵を持ってバス停に向かい、プレゼントの箱を回収。その箱を持って職場の競馬場に向かい、それを更衣室のロッカーに入れた。同じ更衣室ではジョージが拳銃を隠し持った。妻を暴行したジョニーに復讐するためだ。警官のランディはパトカーで窓の下に待機した。モーリスは競馬場のバーで位置についた。

※ネタバレ注意

 モーリスが暴れる事で計画は始まった。警備員がモーリスにかかり切りになるのを見計らい、ジョージが払い戻し室の鍵を開け、ジョニーは侵入に成功した。ニッキーは車で指示された駐車場に向かい、ライフルで馬を狙撃、成功するが警官見つかり撃たれて死亡した。本名馬の落馬で競馬場は混乱。それに乗じてロッカーに向かいプレゼントの箱に隠したマスクで変装、ライフルで武装し現金の強奪を始める。現金を詰めた袋に服と銃を入れ窓から落とし、変装を解いたジョージは何事もなかったかのように競馬場を後にした。

 現金はランディがパトカーで回収しモーテルに運んでいた。その後4人はジョニーが現金を持って戻ってくるのをアジトで待っていた。ジョージはジョニーに復讐するため緊張し、一人酒をあおっている。だがそこに現れたのはシェリーの愛人バルとその仲間ティニーだった。怒ったジョージは隠し持っていた銃をバルに発砲、撃ち合いとなりランディ、マービン、マイクが死亡した。アジトの前で朦朧として歩くジョージを見たジョニーは何か問題が起こったと悟り、大型のボストンバッグを購入、それに現金を詰め替え空港に向かう。だがそのバッグの鍵は壊れていた。朦朧とした意識で家に戻ったジョージは、バルと高飛びしようとしていたシェリーを殺害、自分もその場に息絶えた。

 何も知らず空港で待つフェイ、そこにジョニーが現れた。ボストンバックを機内持ち込みにしたいと係員に迫るが、規定の大きさを超えていると取り合わない。仕方なく荷物を預けるが、荷物車に子犬が飛び出してボストンバッグが落ち、中のお金を滑走路にぶちまけてしまった。異変を知った係員が警察官にジョニーを示した。逃げましょうというフェイにジョニーは無駄だと答えるのだった。
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非情の罠 [DVD](amazon)


  邦題/非情の罠
  原題/Killer's Kiss
 公開日/1955年9月22日(67分、モノクロ)
日本公開/1960年9月27日(43分、モノクロ)
製作会社/ミノトール
  製作/スタンリー・キューブリック
     モリスブーゼル
  監督/スタンリー・キューブリック
  脚本/スタンリー・キューブリック
     ハワード・O・サックラー
  撮影/スタンリー・キューブリック
  編集/スタンリー・キューブリック
  音楽/ジェラルド・フリード
  出演/ジャミー・スミス(デイヴィ・ゴードン)
     フランク・シルヴェラ(ヴィンセント・ラパロ)
     アイリーン・ケーン(グロリア・プライス)
     ルース・ソボトゥカ(アイリス)
     ジェリー・ジャレット(アルバート)
     ほか
  配給/ユナイテッド・アーティスツ



 ニューヨークのペンシルベニア駅。人を待っているのは元プロボクサーのデイヴィ・ゴートン。彼はここ2日間の出来事を思い返していた。

 デイヴィは試合を控えてアパートで寛いでいた。窓越しの隣の部屋にはダンサーのグロリアが住んでいる。グロリアをダンスホールのオーナー、ヴィンセントが迎えにきた。デイヴィにはシアトルに住む叔父夫妻から手紙が来ていた。デイヴィは今夜も試合だ。一方のグロリアはダンスホールでダンサーの仕事をしていた。ヴィンセントはTVでデイヴィの試合をグロリアと一緒に観るが、デイヴィは試合に負けてしまった。グロリアはヴィンセントの愛人だった。

 その夜、叔父から電話がかかってきてしばらく休暇を取ってこちらに来ないかと誘いを受けた。だがデイヴィは返事を濁して電話を切って寝てしまった。夜中、悪夢と悲鳴に目が覚めると向かいの部屋でグロリアがヴィンセントに襲われていた。デイヴィはグロリアの部屋へ向かい、それに気づいたヴィンセントは逃亡した。グロリアによると1時間ほど前にヴィンセントが突如アパートに現れ、嫉妬心から無理矢理迫られたのだと語った。デイヴィはグロリアに全てを忘れて眠るようにと諭した。

 翌朝、再びグロリアの許を訪れたデイヴィは、ボクサーを引退して叔父のいるシアトルに戻ろうかと考えている事を話した。グロリアは父親に溺愛されていたバレリーナの姉と、自分に愛情を注がない父親を憎んでいたが、父親は病気で死に姉もそれを苦に自殺、天涯孤独となった自分は夜の街のダンサーになったのだと語った。デイヴィはグロリアを愛し始めていた。

※ネタバレ注意

 デイヴィはグロリアにシアトル行きを誘い、彼女もそれに同意した。その夜、デイヴィはファイトマネーを受け取るため、ジムのマネージャーのアルバートをグロリアの勤めるダンスホールに呼び出した。グロリアも手当を受け取ってダンスホールを辞めるつもりだった。だがそれを許さないヴィンセントはデイヴィに激しく嫉妬、間違ってアルバートを殺してしまう。事情を知らない二人は、一旦アパートに戻ってそれぞれ荷造りをし、出発の準備をした。荷造りを終え、デイヴィがグロリアを迎えに行くと部屋には誰もいなかった。更にアルバート殺害容疑で警察が自分を捜している事を知る。

 翌朝、ヴィンセントを尾行したデイヴィは銃で脅し、グロリアが監禁されている倉庫を突き止めるが逆に捕えられてしまう。グロリアは命乞いをし、よりを戻そうとヴィンセントに迫るが信じない。デイヴィは隙を見て逃げ出し、追ってきたヴィンセントをマネキン倉庫のでの死闘の後に倒す。警察が来て正当防衛が認められ、釈放されたデイヴィは駅でグロリアを待っていたが、グロリアの命乞いと懐柔を聞いていたため疑心暗鬼になる。

 やがてグロリアが現れ二人は抱き合いキスをした。
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ロリータ [Blu-ray](amazon)


  邦題/ロリータ
  原題/Lolita
 公開日/1962年6月13日(153分、モノクロ)
日本公開/1962年9月22日
製作会社/セブンアーツ、アンヤ、トランスワールド
  製作/ジェームズ・B・ハリス
  監督/スタンリー・キューブリック
  原作/ウラジミール・ナボコフ「ロリータ」
  脚本/ウラジミール・ナボコフ
  撮影/オズワルド・モリス
  編集/アンソニー・ハーヴェイ
  音楽/ネルソン・リドル
     ボブ・ハリス「ロリータのテーマ」
  美術/ウィリアムス・アンドリュース
     アンドリュー・ロウ
  出演/ジェームズ・メイスン(ハンバート・ハンバート)
     スー・リオン(ロリータ)
     シェリー・ウィンタース(シャーロット・ヘイズ)
     ピーター・セラーズ(キルティ)
     ダイアン・デッカー(ジーン・ファーロウ)
     ジェリー・ストーヴィン(ジョン・ファーロウ)
     スザンヌ・ギブス(モナ・ファーロウ)
     ほか
  配給/MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)



 霧深い日、荒れ果た屋敷で男を射殺したハンバートは、こうなるまでのいきさつを思い出していた。

 4年前、パリからアメリカにやってきたハンバート教授は、小説を書くために静かな夏を過ごそうとラムズデイルという田舎町で下宿を探していた。ヘイズ夫人の家を訪れたハンバートは、明らかに誘うような態度を取るヘイズ婦人に嫌気がさし他を当たろうとしたその時、夫人の娘ドロレス・ヘイズ(ロリータ)に釘付けになった。ロリータに心奪われたハンバートはこの家に下宿する事を決め、早速共同生活を始めた。一方、町に来ていた人気放送作家のキルティはダンスパーティーでヘイズ婦人と再会した。

 サマーキャンプに行く事になったロリータは、ハンバートが下宿を去る頃には自分は居ない事を嘆き、離ればなれになるのが寂しいとハンバートに告げた。ますますロリータに入れ込むハンバートは、醜悪なヘイズ夫人のプロポーズを受け結婚、晴れてロリータの義父となる。ある時、ハンバートの日記帳を読んだヘイズ夫人はハンバートの本心を知り逆上、雨の中路上に飛び出し車に轢かれて死んでしまう。サマーキャンプにロリータを迎えに行ったハンバートは、母は入院したと説明し、帰りに泊ったモーテルで遂に本懐を遂げた。その後母の死を知らされたロリータは、ハンバートに自分を孤児院に送らず側に置いて欲しいと懇願する。

 半年後、ハンバートはビアズレーに引っ越し、大学教授として働きながらロリータと二人で新生活を始めた。高校生になったロリータは演劇部に所属し、舞台に出演したいとハンバートに許可を求める。ハンバートは反対したが、高校の心理学教授ゼムフから出演を認めなければ詳細な家庭調査を行うと脅かされたハンバートはこれを許した。ロリータの行動に不審感を持ったハンバートは旅に出ようとロリータを誘うがロリータは反対、口論となって飛び出して行ってしまう。だがロリータは突如翻意、二人は旅に出ることにした。

 ハンバートはアメリカ各地を二人で車で旅するが、ある日不審な車がつけて来ているのに気がついた。だがロリータは一向に構わない。ある日、病気になったロリータを入院させたハンバートは、その夜モーテルにかかってきた不審な電話にいてもたってもいられなくなり、病院にロリータを迎えに行くが、彼女は既に「叔父さん」に引き取られて退院した後で、それを知ったハンバートは半狂乱になった。

※ネタバレ注意

 3年後、ハンバートはロリータから「お金がないので送って欲しい」との手紙を受け取る。その住所に赴くとロリータは既に耳の悪い青年と結婚し、彼の子供を宿していた。そこでハンバートは事の顛末を知る。ハンバートの周りに出没していたゼムフ博士や謎の車、叔父などは全てキルティの仕業で、キルティはロリータを奪うため様々な手を使ってハンバートを陥れたのだった。キルティに憧れていたロリータは愛人になり屋敷で生活を始めるが、キルティに「芸術映画」に出演するようロリータに要求され、それを断ったロリータは屋敷を追い出された。その後ウェイトレスとして働いていた時に今の夫と知り合い結婚したのだった。アラスカで新生活を始めるための資金が欲しいと言うロリータに、ハンバートは二人で一緒に暮らそうと懇願するが、私が本当に愛したのはキルティだけと受け入れない。泣き崩れながらもロリータの幸せを願い、全財産を渡したのだった。

 全てを失ったハンバートは自分の人生を、そしてなにより愛するロリータの人生を狂わせた男が住む屋敷に車を走らせた。ハンバートはキルティ殺しの罪で公判中、拘置所で心臓発作により死亡した。
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