キューブリック関連作品

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AISARE
公式サイトはこちら

 以前、この記事で試写会のレポートをしました『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』の公式サイトがオープンしました。

 今のところ概要とストーリー、キャストだけですが、大まかな内容はこれで把握できると思います。大雑把ですが、下知識として

・キューブリックがアメリカからイギリスに移住し、ロンドン北部のアボッツミードに腰を落ち着けてからの話

・作品で言えば『時計じかけのオレンジ』から『バリー・リンドン』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』『アイズ ワイド シャット』まで

・1979年頃にハートフォードシャーのチルドウィックベリーという邸宅に転居

・1999年に逝去。墓所はその敷地内

ぐらい知っておけば良いかと思います。

 影響ない範囲でネタバレしますと、『キューブリックに愛された男』はエミリオ・ダレッサンドロのインタビュー(語り)がほとんどですが、いかにもキューブリック「らしい」エピソードが満載で、「冷徹な完全主義者」というレッテルを剥がすに充分な人間味あふれるお話が楽しめます。

 『キューブリックに魅せられた男』は、当時レオン・ヴィタリが背負わされていた役割の多さ、重要さを改めて認識させられますが、レア映像(おそらくレオンが個人的に所有していたもの)も見逃せませんので、そこにも注目です。

 公開は2019年11月1日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで、カップリング上映になります。楽しみですね。
【ご注意】当ブログの記事は「KUBRICK.Blog.jp」の明記と該当記事へのリンク(URL表記「http://kubrick.blog.jp/」でも可)貼ることを条件に、報告不要でご自由にご活用頂けます。ただし、アポロ計画やフリーメイソンなどの陰謀論、スキャンダラスな嘘記事、ソース不明の偽情報を掲載して衆目を集め、アクセスを呼び込むことを第一の目的とするデマサイトやデマ動画チャンネルの関係者は当ブログの閲覧、ならびに利用は全面禁止とさせていただきます。






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試写会用に配布されたリーフレット。公開時にはもっとしっかりとしたパンフレットを用意するそうです。

 キューブリックの運転手兼パーソナルアシスタントだったエミリオ・ダレッサンドロが、キューブリックのプライベートでの姿を語るドキュメンタリー『'S' is for Stanley』と、キューブリックの制作アシスタントだったレオン・ヴィタリが自身の仕事ぶりを語ったドキュメンタリー『FilmWorker』がそれぞれ『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』と改題し、2019年11月1日(金)ヒューマントラスト有楽町を皮切りに全国順次カップリング上映が決定いたしました。その試写会に招待され、一足早く鑑賞することができましたのでレポートいたします。

 まず『キューブリックに愛された男』ですが、エミリオ・ダレッサンドロがキューブリックとの日々を回顧したしたドキュメンタリーです。以前この記事でご紹介し、日本公開を切望していましたが、やっと鑑賞することができました。その内容はキューブリックがエミリオを厚く信頼しつつも、その反面圧倒的支配力で全てをコントロールしようとしている実像が、時折ユーモアを交えつつ語られていました。エミリオは映画制作に関わることはほとんどなく、キューブリックの運転手として、また雑用係として主にプライベートを支えていましたが、その「エミリオしか知らない」キューブリックの実像を示すエピソードの数々は非常に興味深かったです。温厚そうなエミリオでさえも辟易し、消耗させたキューブリックの事細かな指示(主にメモによるもの)には驚くばかりですが、それでもキューブリックを献身的に支えたその姿は感動的ですらありました。キューブリックもエミリオへの感謝は隠そうともせず、二人のイギリスに住む外国人(キューブリックはアメリカ人、エミリオはイタリア人)が当地で結んだ友情物語は、かくも厳しくも美しいものだったのかと思わされました。

 ただ、権利関係からかキューブリック作品やその他の映像の引用は一切ありませんので、それは同時期にキューブリックを仕事の面で支えた『キューブリックに魅せられた男』で補完することになります。以前の記事で「ドキュメンタリー映画として公開しても(専門的すぎるので)集客は望めない」と書きましたが、この2本のドキュメンタリーをカップリングにしたのは、ライトなキューブリックファンにとっては親切な公開方法で、好判断だと言えると思います。

 次に、当ブログでもたびたび登場するキューブリックの制作アシスタント、レオン・ヴィタリのドキュメンタリー『キューブリックに魅せられた男』ですが、これはエミリオとは比べ物にならないほど、キューブリックに「絶対的献身」を求められ、それに「絶対服従」した一人の男の物語です。その激烈な日々はインタビューなどで度々語られてきましたが、こうしてドキュメンタリーとして一編の映像として観せられると、その強烈さは想像以上でした。また、DVDやBDの特典映像や付属ドキュメンタリーでも観たことがない秘蔵映像が各所に散りばめられ(例えばハートマン軍曹にキャスティングされていたティム・コルチェリのオーディション映像)、ファンやマニアならかなり満足できる内容です。その反面、老人のように枯れ果ててしまったレオンの姿はかなり痛々しく(最近は健康を取り戻しているようです)、観ていて辛い気持ちにもなりました。しかし、そんなことに構うことなくキューブリックに捧げた半生に「(後悔など)もちろん全くない」と言い切るレオンの青い目に、「やりきった」という充足感を見た思いでした。

 『バリー・リンドン』のBD化の際に問題になった1.77のアスペクト比については、この時点ではその正当性を主張していますが(このせいでレオンは世界中のファンやマニアから批判を浴びた)、現在はキューブリックが指示した通りの1.66でクライテリオンがBD化しましたので、もう水に流して良いかと思います。それよりも『シャイニング』の陰謀論を一蹴する姿はとてもカッコよく、力強かったです。以前この記事で「レオンを日本に招聘して欲しい」と書きましたが、このドキュメンタリーを観てますますその思いを強くしました(過去に『アイズ ワイド シャット』のアフレコ監修で来日している)。関係者様にはその実現を強く希望したいと思います。

 最後に注意事項ですが、『キューブリックに愛された男』は2015年、『キューブリックに魅せられた男』は2017年に制作され、エンドクレジットに故人になった出演者への追悼メッセージを加えたものです。ですので、その時点でのドキュメンタリーであることは留意しておくべきでしょう。エミリオの倉庫に眠っていたキューブリック作品関係の資料は昨年オークションに出されました。また、レオンは『シャイニング』の4K化には参加したものの、『2001年…』の8K化には不参加です。それに現在世界を巡回中の『スタンリー・キューブリック展』にレオンは直接関わってはいません。その理由は色々と想像できますが、それはこのドキュメンタリーで言外に語られていますので、ぜひ劇場でご確認ください。

 キューブリックファンには見逃せないドキュメンタリー2作品ですが、DVDやBDボックスの特典映像としてワーナーがオフィシャルにリリースしているドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』と『キューブリック・リメンバード(キューブリックの素顔)』を観ておくと、それらよりさらに突っ込んだ内容なので楽しめます。逆にキューブリックの代表作を観ただけという、とってもライトなファンでは、もしかしたらついていけない部分もあるかもしれません。存分に楽しみたいのなら前述2作のドキュメンタリーを鑑賞しておくことをおすすめいたします。

 公式サイトはこちら。オリジナル予告編は以下の通りです。日本版の予告編が公開になりましたらまた記事にします。



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stanleykubrick2001

 CS映画専門チャンネル「ムービープラス」(ジュピターエンタテインメント蝓東京都千代田区、代表取締役社長:寺嶋博礼)は、多くの映画人に影響を与えた偉大な監督スタンリー・キューブリックの没後20年となる3月7日(木)に、「特集:キューブリック没後20年」と題した特集放送を実施します。

 イギリスで制作・放送された最新ドキュメンタリー番組「映画監督:スタンリー・キューブリック」を日本初放送するほか、没後20年の節目となる今年、4月にイギリスでリバイバル上映が決まったことで新たな予告編が解禁となり日本でも話題が再燃している『時計じかけのオレンジ』と、ベトナム戦争を舞台に、新兵の厳しい訓練と彼らが赴いた戦場での体験を生々しく描いた問題作『フルメタル・ジャケット』の監督2作品も特集放送します。ムービープラスは、今だからこそ観たいコンテンツをお届けします。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:PR TIMES/2018年2月27日




 『映画監督:スタンリー・キューブリック』は最新ドキュメンタリーとのことですが、出演がイアン・ネイサン、ニール・ノーマン、スティーヴン・アームストロングとキューブリックとは直接面識のない面々なのがちょっと気になりますね。面子から想像すると、話題は『2001年宇宙の旅』とその影響についてが大部分を占め、新しい一次情報は期待できないのではないかと予想します。

 ムービープラスでは3月7日(木)午後7時より『特集:キューブリック没後20年』と題し、このドキュメンタリーと『時計じかけのオレンジ』『フルメタル・ジャケット』と3作品連続で放送するそうです。また、リピート放映も予定されていますので詳細はこちらでご確認ください。

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 キューブリックは『2001年…』制作の参考にするために、古今東西ありとあらゆるSF映画・宇宙映画・ドキュメンタリーを観まくっていましたので、最も影響を与えた作品をどれか一本に特定するのは非常に困難なのですが、その中でもこの1955年公開の『宇宙征服(Conquest of Space)』は、「与えた影響が大きい作品のひとつ」に挙げても良いのではないかと思います。

【ストーリー】地球軌道上の宇宙ステーションでは、月面探検に備えて指揮官メリット以下6名の宇宙飛行士たちが準備に励んでいた。危険な宇宙空間での作業を乗り越え、間もなく出発という頃、目的地が火星に変更される。やがて、地球の家族に別れを告げて飛び立つ宇宙船。だが彼らの行く手には、宇宙船の故障や流星の飛来など、様々な困難が待ち受けていた。さらに、果てしない旅に恐怖を感じたメリットが心を病んでしまうのだが…。

(引用元:スターチャンネル/宇宙征服


 チープな特撮、強引な展開、唐突なお色気などツッコミどころはありますが、全体的にはシリアスなトーンが覆っています。車輪型の宇宙ステーション、月から火星への目的地変更、地球に残した家族との交信、アンテナの故障や船外活動での修理、クルーの事故死と宇宙葬、精神を病む指揮官、ハシゴのある宇宙船の立体構造、回転するセット、ブルーのつなぎの制服、キャプテンのクールなキャラクター造形、そして「神」への言及など、『2001年…』映画版・小説版との共通項はいくつも見つかります。それに、このプロットはクラークが当初考えていた『2001年…』の草案「地球外の人工物との出会いを、発端にではなくクライマックスに置くものだった。その手前では、いろいろな事件や冒険をとおして、月や惑星の探検が描かれるという趣向だ」にそっくりです。こういった点を勘案すると、『2001年…』にかなりの影響を与えたことが推察されますが、当のキューブリックも『月世界征服』『宇宙戦争』などのジョージ・パル作品の影響を認めていたそうです。ただし、この時期に観た多くのSF映画に対して「絶対的なリアリズムに欠けている」と批判していたことも忘れてはなりません。

 Dailymotionには全編がアップロードされていますが、削除になるかもしれません。字幕はありませんが、簡単な物語なので概要を掴むには問題ないでしょう。キューブリックとクラークが目指した「語り草になるいいSF映画」の出発点として、ファンなら観ておいて損はない作品だと思います。
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2010年 [Blu-ray](amazon)


 『2001年宇宙の旅』の続編にあたる映画『2010年』がNHK BSプレミアムで6月28日(木)放送。原作はアーサー・C・クラークの『2010年宇宙の旅』。『カプリコン・1』のピーター・ハイアムズが製作、監督、脚本、撮影を担当したSF大作。

●『2010年』
NHK BSプレミアム 2018年6月28日(木)午後1時00分〜2時57分

(全文はリンク先へ:amass/2018年5月1日




 以前この記事でもご紹介した、今年の1月にスターチャンネルでオンエアされた『2010年』が、今度はNHK BSプレミアムでオンエアされるそうです。ファンならよく知られたネタですが、この『2010年』には原作者のアーサー・C・クラークがカメオ出演、キューブリックもある場面に登場(?)しています。

 管理人の『2010年』評は、ずいぶん昔に書いたものですがこちらをどうぞ。

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