突撃

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IVC_BD

 IVCによりやっとBD化が実現した『非情の罠』『現金に体を張れ』『突撃』のBDですが、『現金に体を張れ』『突撃』に日本語吹き替え版が付属するようです。TVOA時のキャストはwikiによると以下の通り。この収録される日本語吹き替え版のキャスティングがこれなのか、新録なのかは今のところ不明ですが、情報がamazonに反映され次第追記したいと思います。

現金に体を張れ
ジョニー・クレイ:家弓家正
フェイ:?
ヴァル・キャノン :仲村秀生
マーヴィン・アンガー:高塔正康
ランディ・ケナン:森山周一郎
シェリー・ピーティ:寺島信子
ジョージ・ピーティ:高木均
モーリス:相模太郎
日本語版ナレーション:山内雅人
放送:1970年11月7日テレビ朝日「土曜映画劇場」タイトル『華麗なる完全犯罪 競馬場現金強奪作戦』でOA

『突撃』
ダックス大佐:宮部昭夫
パリス伍長:羽佐間道夫
ブルラール大将:島宇志夫
ミロー大将:大木民夫
初放送:1968年1月15日NETテレビ『月曜ロードショー』
吹替その他:相模武、石森達幸、清川元夢、村瀬正彦


非情の罠 スタンリー・キューブリック Blu-ray



現金に体を張れ スタンリー・キューブリック Blu-ray



突撃 スタンリー・キューブリック Blu-ray



スタンリー・キューブリック 初期傑作選 Blu-ray BOX


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IVC_BD

 DVD版の『非情の罠』『現金に体を張れ』『突撃』は20世紀フォックスが日本での販売権を所有していましたが、契約が切れたのか『恐怖と欲望』のDVD/BDを販売したIVCによりやっとBD化が実現しました。本国アメリカではとっくにBD化(HD化)されていましたので、遅きに失した感もなきにしもあらずですが、まあ一安心です。

 『恐怖と欲望』はIVCによって全国上映されましたが、今回はそういった機会はないのでしょうか? せっかくのHD化なので、ぜひ劇場で観てみたいですね。


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POG
引用元:Official Harris Kubrick Film Profile Information

 (『突撃』の)脚本ができ上がると、キューブリックはそのプロジェクトを売る方法を思いついた。彼はハリスと一緒に何人かの男友だちを集め、レンタルした第一次世界大戦時のフランス軍服を彼らに着せ、森の中で写真を撮った。ハリスとキューブリックは、写真のリサーチを行った際に第一次世界大戦のもので気に入ったものを見つけていた。キューブリックはフォトジャーナリストの技術を活かして演出して、実際の第一次世界大戦の雰囲気やリアリティを再現した。

 「ウェイターの主任や、ユニバーサルと契約しているヴァイオリニストの友だちが、フランス兵の格好をしているのは可笑しかった」

(引用元:『映画監督スタンリー・キューブリック』




 評伝『映画監督スタンリー・キューブリック』に記述があったこのエピソードの写真らしきものがありましたのでご紹介。おそらく横を向いて捕虜(?)に水筒の水を与えているのがいるのがハリスで、撮影したのがキューブリックでしょう。撮影場所はカリフォルニア州カラバスで、煙幕を焚いて撮影したそうです。撮影時期はおそらく1956年頃だと思われます。

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突撃 [DVD](amazon)


 第一次世界大戦の独仏戦の最前線を描いた『突撃(原題:Paths of Glory)』は、邦題からドンパチがメインの戦争映画を想像するかもしれない。確かに、前半の塹壕戦での無謀な突撃は熾烈を極めるが、後半は一転して、形ばかりの軍法会議を通して戦争の矛盾と理不尽さを浮き彫りにする。当時、若手監督として頭角を現し始めていたスタンリー・キューブリックの企画を、大スター、カーク・ダグラスの強力な後押しにより実現した気骨のある秀作だ。(今祥枝)

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2016年8月5日




 キューブリックは『突撃』について「戦争映画を撮ったつもりであって反戦映画ではない」といった内容のコメントを残していますが、それはちゃんと本作を観ればわかります。ダックス中佐は理不尽な作戦内容に対して反対したのであって、戦争そのものに反対しているわけではありません。なのになぜが本作は「反戦映画」としてひとくくりにされてしまう傾向があるようです。それは原作小説が反戦小説の傑作として認知されてる影響もあるようです。

 ここでのキューブリックのスタンスは、「戦争という巨大なシステムを人間という不確実な存在が扱う危うさに対する警鐘」もしくは「その危うさそのものが戦争の本質である」という指摘です。「上官の理不尽な命令で失わなくてもいい命が無駄に失われる」というプロットの根幹は『突撃』も『博士…』も全く同じで、真面目なドラマにしたかブラックコメディにしたのかの違いでしかありません。キューブリックが『博士…』を一旦は真面目なドラマにしようとしたものの、結局ブラックコメディに改変したのは、この『突撃』が「反戦映画」というレッテルでしか語られていないことが影響したのかもしれません。

 キューブリックは生涯で戦争というテーマを『恐怖…』『突撃』『博士…』『フルメタル…』と四度採り上げていますが、それは全て「戦争とは何か」を追求し、答えを探る試みでした。それを薄っぺらい「反戦映画」のレッテルでしか語れないとなると、キューブリックの真摯な問いかけに対して何も応えられいない、ということになってしまいます。上記の長文記事はなるほど、映画の紹介記事としては良く書けてはいますが、テーマについてはちょっと踏み込みが足らないな、という印象を持ちました。

 『突撃』について、もう一つ私の試みたことは、かつて一度も目にしたことのない偉大なる戦争映画への挑戦だった。実際、反戦映画と言われるものはすべて、戦争というものは醜く、汚辱に満ち、恐ろしいだけのものとして描いている、といったことに終始し、戦争の全側面についての真実は描いていない。完全に真実でないものは、映画において、それほど良くないということである。

 偉大な戦争映画などは、おそらく永遠に存在し得ないだろう。もし存在するとしたら、戦争以外のなにものでもないはずだ。

『ザ・スタンリー・キューブリック』より)


 

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 パリの美術工芸学校「エコール・エティエンヌ」で制作された、レゴブロックで再現した『突撃』のパロディの動画です。

 「レゴブロック」と言っても登場人物がレゴ化されたフルCGアニメーションのようです。キューブリック作品の中では人気がある割に、パロディやオマージュの少ない『突撃』ですのでちょっと珍しいかも。それにフランス軍の醜聞を扱った作品のパロディをパリの学生が作った、というのも面白いですね。

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