博士の異常な愛情

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キューブリック絡みでは、『博士…』とプロットが似ていて制作時期も近かったことから、訴訟問題まで発展(キューブリックが訴えた側)した『未知への飛行』はぜひ押さえておいてほしい一編です。良作です。

 核攻撃や核戦争は起こってほしくないこと。でも万が一、万が一起こってしまったら私たちはどうすればいいのでしょう?

 日本は核攻撃を受けた唯一の国ですが、その悲惨な経験を知る人は年々少なくなってきているので、戦争体験談を聞く機会もうんと減りました。今後、核の脅威を知るならば博物館や展示会に行くことになります。しかし、もっと手っ取り早いのが核戦争をテーマに映画ではないでしょうか。

 というわけで、今回は核攻撃を扱った映画9選をお届けします。

 ちなみに、核実験を描いた作品でまず先に頭に浮かぶのはスタンリー・キューブリック監督の『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか』やジョン・デイリー監督の『ミラクル・マイル』かと思いますが、ここではコメディ要素が強く核の恐怖が伝えきれていない作品は除外しています。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:GIZMODO/2017年8月31日




 ん?核実験? 核戦争もしくは核攻撃ですよね・・・と思ったら、また中川真知子さんですか(呆。この方は、映画関係の翻訳記事のライターさんらしいですが、何度も何度何度もミスをしています。一応メジャーなニュースサイトですから校正ぐらいはちゃんとして欲しいものです。

 で、リストアップされた9作品ですが、管理人が観ていないのは『ラスト・カウント・ダウン 大統領の選択』『原子怪獣と裸女』『スレッズ』です。『原子怪獣と裸女』っていう作品があるんですね。しかもコーマン作品(笑、コーマンといえば、昔テレビで『性本能と原爆戦』っていうなんともアレな(原題は『Panic in Year Zero!』とまともなもの。笑)邦題をつけられた核戦争ものの映画を観たことがあるんですが、こっちもなかなかな迷作でした。

 しかし、チョイスされた作品に一貫性があまり感じられません。原文筆者の単なる好みでしょうか? 私ならここにアニメの『風が吹くとき』を入れますね。デヴィッド・ボウイの主題歌がなんとも重く心に響きます。オススメです。
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サイレント・ランニング ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray](amazon)


サイレント・ランニング
BSプレミアム8月29日(火)午後1時00分〜2時31分

 地球上の植物が絶滅状態となり、わずかに残った木々や生きものたちが宇宙船のドームで育てられていた。ある日、地球から、計画を中止し、ドームを爆破、帰還せよとの指令が届く。植物学者のローウェルは、植物を絶滅させる指令に耐えられず、反乱を起こす…。「2001年宇宙の旅」はじめ、数々の傑作で特撮を手がけたダグラス・トランブルの初監督作品。愛らしいロボットと、ジョーン・バエズのフォークソングが心に残る。

【製作】マイケル・グラスコフ
【監督・特撮】ダグラス・トランブル
【脚本】デリック・ウォッシュバーン、マイケル・チミノ、スティーブン・ボッコ
【撮影】チャールズ・F・ウィーラー
【音楽】ピーター・シッケル
【出演】ブルース・ダーン、クリフ・ポッツ、ロン・リフキン、ジェシー・ヴィント ほか

製作国:アメリカ
製作年:1972
原題:SILENT RUNNING
備考:英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ



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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
BSプレミアム8月30日(水)午後1時00分〜2時36分

 東西冷戦の時代、正気を失ったアメリカの将軍がソ連への核攻撃を命令。米国大統領や高官たちは、事態を収拾しようとするが、核兵器を搭載した爆撃機は目標に進んでいく…。巨匠スタンリー・キューブリック監督が戦争を痛烈に風刺した傑作ブラックコメディー。ピーター・セラーズが、米国大統領と、英国大佐、そして、兵器開発局長のストレンジラブ博士の3役を見事に演じ、アカデミー主演男優賞にノミネートされた。

【製作・監督・脚本】スタンリー・キューブリック
【原作・脚本】ピーター・ジョージ
【脚本】テリー・サザーン
【撮影】ギルバート・テイラー
【音楽】ローリー・ジョンソン
【出演】ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン ほか

製作国:アメリカ/イギリス
製作年:1963
原題:DR.STRANGELOVE OR:HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB
備考:英語/字幕スーパー/白黒/レターボックス・サイズ

(情報元:NHK BSシネマ





 キューブリックファンなら見逃せない『サイレント・ランニング』(詳細はこちら)と『博士…』がNHKのBSプレミアムシネマに登場します。「夏休み最終週の火・水の午後一時から」と覚えておきましょう。楽しみですね。
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 ロシアのプーチン大統領とアメリカの映画監督オリバー・ストーン氏が、故スタンリー・キューブリック監督の映画「博士の異常な愛情」を一緒に鑑賞していたことが明らかになった。

 6月12日にアメリカの衛星テレビ「ショウタイム」で放送された、ストーン氏制作のドキュメンタリー番組で紹介された。

(全文はリンク先へ:HuffPost Japan/2017年6月13日




 できればストーンではなく、トランプと肩を並べて爆笑しながら観て欲しかったですが、「プーチンが『博士…』を観た」という事実は、キューブリックファンにとってはちょっと意識してしまいますね。今後、核関連のニュースがロシアから流れてくるたびに「『博士…』を観たプーチンがこう言っている」というバイアスが良くも悪くもかかってしまいますので。

 インタファクス通信によると、映画を見終わった後、プーチン氏は「当時と今とでは状況はあまり変わっていない。兵器のシステムがより複雑になったということぐらいで、『報復のための兵器システム』という根本思想は変わっていない」と感想を述べた。

とのことですが、核抑止力が現在の平和の均衡を保っているという一面は疑いもない現実です。しかしその反面、核の暴走の行く末が破滅なら、それを回避するために我々は一体何をすべきか?という問いに、世界の指導者は常に「正解」を出さなければいけません。しかもその「正解」は長い年月が経ち、「歴史」になってみないとわからないというやっかいなものです。もしかしたら映画は、そのやっかいな正解を可能な限り正確に予測する最良の媒体かも知れません。キューブリックが意図したのか、していなかったのかはわかりませんが、いくつかのキューブリック作品がそういった未来予測の役割の一旦を担っているのだとしたら、やはり「キューブリックは天才」(本人は嫌がっていたようですが)という評価は揺るぎないと思わざるを得ませんね。

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 アメリカ合衆国の現状を見るに、この上ないタイミングでの登場です。詳細は以下から。

 スタンリー・キューブリック監督の傑作「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。冷戦下で核兵器を巡るドタバタと人類の末路を描くこの上なくシニカルなブラックコメディ作品ですが、そこに登場する人物たちの有様は今現在の世界にも十分通用するもの。

 この作品をヒューマン・リーグ、ヘヴン17のメンバーであり、ティナ・ターナーやイレイジャーなどのプロデューサーとしても活躍するマーティン・ウェアが作中の映像と台詞を電子音楽でリミックスしています。

(全文はリンク先へ:Buzzap!/2017年2月18日




 うーん、記事で煽っているほどでは。それよりも動画の作者であるマーティン・ウェアが「ヘブン17」のメンバーだったことに触れて欲しかったですね。そう、『時計…』でのレコードショップでナンパされた女の子のセリフ「誰が好き?ゴグリー・ゴゴル?ジョニー・ジバゴ?ヘヴン17?」が元ネタになったバンドです。そのヘブン17についてはこちらで以前記事にしています。マーティン・スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のリミックスがこの再生数ですので、これで味をしめたみたいですが・・・残念ながらここまではバズらないでしょう。

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Thomas_Schelling
Thomas Schelling(IMDb)
トーマス・シェリング(wikipedia)

 アメリカの経済・政治学者。専門はゲームの理論。『博士の異常な愛情』のコンサルティングを担当した。

 キューブリックはシェリングの書いたピーター・ジョージの小説『赤い警報(破滅への二時間)』の紹介記事を読んで興味を持ち、映画化権を獲得したが、小説には大きな問題があった。原作小説が書かれた1958年頃は爆撃機が核攻撃の主な手段だったが、1960年代までには大陸間弾道ミサイルがそれに取って代わっていたからだ。 そのため、爆撃機を使ったもっともらしいシナリオを考え出すためにシェリング、キューブリック、ピーター・ジョージ、核の理論家ウィリアム・カウフマンらと協議することになった。「私達は核戦争の始め方をどうするか苦労した」「私達は(戦略)空軍で狂った誰かがいない限り、最終的には核戦争が起こるはずがないと考えた」。そうやってキューブリックとピーター・ジョージは小説を「ナイトメア・コメディ」に改変することを決めたそうだ。

 また、映画に登場した「皆殺し装置」はシェリングのアイデアで、それは自身が最も興味を持っていたテーマ(戦略的コミットメント、誤ったコミュニケーション、意図せぬ結果)でもあった。

 1921年4月14日カリフォルニア州オークランド出身、2016年12月13日死去、享年93歳。
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