2001年宇宙の旅

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 以前紹介したイギリスのロックバンド「ミューズ」ですが、セカンドアルバム『オリジン・オブ・シンメトリー』からのこの曲では、地味にこんなところでオマージュしてたんですねぇ。こういうさりげなさって好きです。『Time is〜』は露骨すぎましたんで。これからどんなオマージュを仕込んでくるか、彼らのプロモはチェックの必要がありそうです。
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whiteroom

 ルイ王朝風だ、いやロココ調だとなにかと問題になる『2001年…』の白い部屋ですが、そのインテリアがいつの時代のものかはさして問題ではなく、重要なのはここが「ホテルの部屋」(もしくはホテルの部屋を模したもの)であるということです。ここがホテルの部屋である事はその調度品やバスルームを見れば理解できるし、撮影現場の写真にははっきりと「HOTEL Room」との記述がります。では、なぜ「ホテル」なのでしょうか?

hotel roomスタッフがかざすシートには「HOTEL Room」という書き込みと1966年7月7日の日付が見える。

 それは、動物園を想像してみれば良いでしょう。人間は動物園の檻に動物を入れますが、動物にとって檻はどのように認識されているのでしょう?食事と寝床とトイレが用意され、しかも常に清潔に保たれている。外敵が襲ってくる心配もない。それはまさしく動物にとって「ホテル」と言えるのではないでしょうか?

 クラークの小説版には「ホテルの部屋を模したもの」である事が明解に説明されています。それによると、月面のモノリスが地球のTV番組をモニターして地球人の生活環境や習慣を熟知。その知識を元にこのホテルの部屋を作り、ボーマンを迎え入れたと説明されています。(ボーマンが部屋を調べた際、引き出しが開かなかったり、本は背表紙だけの見せ掛けなのを発見するくだりは結構スリリング)。ボーマンは部屋に備え付けの天井TVに映し出されたドラマのワンシーンに、自分が今いる部屋と同じデザインのホテルの部屋が登場しているのを発見し、その真実を知ることになりました。

 しかし、キューブリックはインタビューで「人間動物園のような環境」「彼自身の夢と想像から作られた」と説明し、「ホテル」とは説明していません。それは、ホテルにしては広すぎる部屋(カメラを自由に動かしたいキューブリックが、わざと大きめなスイートルームを作らせたのかもしれない)であること、ネタばらしである「ホテルの部屋」と言いたくなかったなどの理由が考えられます。

 いずれにしても、この部屋がホテルの部屋であることは間違いありません。異星人(もしくは「科学的に定義された神」)よって作られたこの(偽物の)ホテルの部屋に招待されたボーマンは、加速度的に老いてゆき、死に、そしてスターチャイルドとして再生します。

 ちなみにダグラス・トランブルによると、この部屋にはモデルがあり、それはロンドンの最高級ホテル「ザ・ドーチェスター」だそうです。
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FrankPoole

 『2001年…』の、ディスカバリー号の乗組員で印象の薄い方。HALが操るスペース・ポッドに追突されて死んでしまう。おまけに遺体も放棄されるなんてちょっと可哀相すぎる。
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 今となっては「あの騒ぎは一体何だったんだ?」と首を傾げてしまうコンピュータの「2000年問題」。その2000年問題にMacintoshは対応済みというメッセージの為に製作された当時のAppleのCMにHALが起用され、話題になりました。その名も「HAL2000」。で、こんな事言ってます。

 「ねえデイブ、西暦2000年に起きたコンピュータ障害に起因した金融市場での大恐慌は僕達が悪いんじゃないんだ。ねえデイブ、みんな人間が引き起こしたプログラムのバグが原因だったんだよ。でもMacintoshシステムだけは正常に作動を続けていたんだ。その時も。」

 まあ、HALに言われても全然説得力ないんですが、結局実際は大した問題にはならなかったので、このCMも2000年問題同様すぐ忘れられてしまいました。日本では結局オンエアしなかったし。ところで、キューブリックは多分Winユーザーでしょうね、このシリーズをこのまま使っていたとすれば。古い写真ですが律儀にIBMを使っているのはちょっと微笑ましい。なんせ「HALはIBMの一歩先」、ですからねぇ。
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 なんと申せばよいのやら、トンデモ説をもっともらしいCGでゴリ押しした、ブライアン・デ・パルマ監督による「観るに耐えないほどイタい脱力系SF映画」。

 いつぞやのNASAの火星探査で撮影され議論を呼んだ、人の顔に見える岩の写真をヒントに、地球・火星同起源説を唱え、『2001年…』、『未知との遭遇』、『アビス』風味で仕上げる(あくまで「風味」だけ)というアイデアも底が浅いが、クルーの数を減らしたい意図がミエミエの「単なる事故」や、友好的とは言いがたいエグい嵐で危機感を煽った割に、突然手のひらを返して優しく地球人を迎える火星人の強烈な違和感(CG火星人は言わずもがな)、あげくにゲイリー・シニーズは突然「彼らと一緒に行く」と言い出す始末(動機はあるにはあるのだが弱い)。

 豪華なCGで押しまくれば脚本のアラなんて気にならないさ、とデ・パルマが言ったかどうかは分からないけど、この監督にSFを撮る資格のない事だけははっきりしました。『2001年…』とプロットは似通っていても、監督の画作りひとつでこれだけ駄作になってしまうという事は、キューブリックがいかに偉大かよくわかる。クラークの『失われた宇宙の旅2001』によると、けっこうこの『ミッション…』と共通点が多く、雰囲気も似通っているため、一歩間違えば『2001年…』だってこうなっていた可能性があったのだ。

 そういう意味ではキューブリックが撮る事を拒否した『2001年…』と思って観るのもありかもしれない。遠心機のシーンはそれなりに出来は良いし。でも・・・もうデ・パルマにはSF撮って欲しくないです。ホントに。


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