2001年宇宙の旅

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 『2001年…』に登場した謎の石版。 奥行・横・縦の比率が1対4対9で、最初の整数(1・2・3)のそれぞれ二乗になっている。クラークの小説版によると、地球のモノリスは「進化を促す教育装置」、月面の物は「掘り出された時に自動的に電波を発信する警報装置」、木星の物は「遥か彼方、銀河系の違う場所に運ぶ為の運搬装置」とそれぞれ説明しているが、キューブリックはそういった直線的で明解な説明的描写は避け、「地球外知的生命体を象徴させる物体」、もしくは「神の化身」といった抽象的な扱いになっている。尚、月面のモノリスは「TMA-1」、木星のモノリスは「ビック・ブラザー」と呼ばれた。

 撮影に使われたモノリスは木製で、それに黒鉛を混ぜた塗料を何度も重ね塗りし、丁寧に磨きをかけたものだそうだ。
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※『ツァラトゥストラ…』のフルバージョン。但し映画で使用された音源ではない。

 リヒャルト・シュトラウス作曲の『2001年…』の事実上のテーマ曲。オープニングや進化のシークエンスには必ずかかっている。『ツァラトゥストラはかく語りき』とは、ニーチェの「超人思想」を記した著作ことで、その作品にインスパイアされたシュトラウスが、人類の前に姿を現した超人をイメージして作曲したとされている。

 何故かエンドロールではノークレジットだったこの曲、公開当時のMGM版のサントラでは、カール・ベーム指揮を収録していたので、当然映画もベーム指揮だと思われていたが、実はカラヤン指揮のウィーンフィル演奏盤だった事が判明。では、何故サントラでは映画で使用されていないベーム盤を収録したのか?レーベルの関係でやむを得ず、という事だったのか?

 「映画ではカラヤン盤を使用したにもかかわらず、サントラではレーベルの問題でベーム盤を収録したため、クレジットを載せる事ができなかった。しかし、ターナー版再発時(1996年)にはレーベルの問題はなくなり、カラヤン盤を収録した」という経緯が推測できるが、事実は不明だ。

 上記はそのフルバージョン。これだけオープニングが有名な曲なのにフルで聴いた事がある人は少ないのでは?是非この機会にフルで聴いて欲しい。まちがいなく名曲なのだから。

2013年9月25日追記:wikiによると以下の事情があったとの記述あり。

 なお、(1)メインタイトル、(2)「人類の夜明け」、(3)ラストと合計3回使われている《ツァラトゥストラはかく語りき》の演奏はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルのデッカ録音だが、デッカ(1968年当時は日本国内ではロンドン・レーベル)が演奏者名を出さないことを許諾の条件としたので、映画のエンド・クレジットでは曲名しか表示されていない。


R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(amazon)


※映画に実際に使用された『ツァラトゥストラ…』が収録されたCD。上記の他にも1959年録音のカラヤン指揮、演奏ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による同じ音源がCD化されている。
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失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫SF)(amazon)


 1972年に出版された、クラーク自身の筆による『2001年…』のアウトテイク集。これも早くから邦訳が望まれていたが、なんと38年も経ってからの出版となった。内容は、クラーク節全開のエンターテーメントSF然とした『2001年…』が満載で、もしこのままキューブリックが映像化したら、陳腐になること請け合いといった内容だ。クラークを「SFロマンの虜」として批判したキューブリックの気持ちが良くわかるような気もするが、小説版『2001年…』の、クラークらしからぬ筆致に少なからず違和感を覚えていたのも事実。クラークの本音は明らかにこちら側だ。

【クラークとキューブリックの共同作業の流れ】

1964年4月、クラークとキューブリックはニューヨークのレストラン、トレイダー・ヴィックスで初めて顔をあわせる。

1964年5月、原案として『前哨』を使うことに合意。製作期間を約2年と見積もる。(実際は4年)

1964年12月、スターゲート到着までの全体のおおまかな筋書きが完成する。

1965年2月、MGMにより、仮題『星々の彼方への旅(Journey Beyond the Stars)』のとして製作を発表する。

1965年春、一度は決定稿と思われていたセクションを次から次へと没にして、再度物語を練り直す。

1965年4月、タイトルをキューブリックが考えた、『2001年宇宙の旅』に決定する。

1965年5月、宇宙人をどう描けば良いのか悩むキューブリックは、クラークの『幼年期の終わり』の悪魔イメージを取り込みたい、と言い出す。

1965年8月、ロンドンのMGM撮影所でセットの立込みが始まり、クラークはそのアドバイスのためにロンドンに向かう。

1965年10月、物語の終わらせ方として、「ボーマンが子供に逆行し、赤ん坊となって地球軌道上に浮かぶ」という案を出し、キューブリックはそれに賛成する。また、キューブリックの判断で、ボーマン以外のディスカバリーのクルーは、皆殺しと決定する。

1965年11月、オリオン号のコクピットのセットを見学した時、思わず「中華レストランに似ている」と口走ってしまい、それを聞いたキューブリックはセットの改装をスタッフに命じる。

1965年12月、月のモノリス発掘現場から撮影が開始される。

1966年1月、「スター・ゲートのありかは土星の衛星ヤペタス以外に考えられない」という考えを、キューブリックに伝える。

1966年4月、小説が完成し、キューブリックに出版の許可を求めるが、「まだ出せる段階ではない」と拒否される。

1966年5月、俳優を使ったシーンの撮影が終了する。以降、特殊撮影の開発、編集、サウンドトラック等の作業が公開ギリギリまで続くとになる。

1966年7月、キューブリックは出版への許可のサインを拒み、クラークは窮地に追い込まれる。

1968年4月、『2001年宇宙の旅』が一般公開される。

1968年夏、ニュー・アメリカン・ライブラリー社から、小説版『2001年宇宙の旅』が出版される。
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Keir Dullea(IMDb)

キア・デュリア(MOVIE-FAN)

 『2001年…』のボーマン船長役。それ以外では『リサの瞳の中で』(1962)が有名らしいけど、 印象深いのはやっぱり 『2010年』(1984)のボーマン役。しょうがないけど。

 1936年5月30日アメリカ・オハイオ州生まれ。
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 『2001年…』のディスカバリー号の船長。ただ一人の生き残りで全人類の総代表。ラスト・シーンで次々に年老いて行き、死に、やがて胎児の姿になって再生し、地球圏に帰還する。草稿段階では「アレックス・ボーマン」となっていたが、もちろん『時計…』のアレックスとは無関係です、念のため。
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