2001年宇宙の旅

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Zero-Gravity Toilet

 『2001年…』で、アリエス1B宇宙船に備え付けてあるトイレ。 フロイドが便意を催しトイレに行ったはいいが、あまりの操作の複雑さに困惑してしまう…というオチ。クラークによると、キューブリックは最初から冗談のつもりでこのシーンを作ったらしい。以下はその操作マニュアル。

無重力トイレ〈使用の前に指示書をよく読んでください〉

1)トイレは標準ゼロGタイプです。 必要に応じて 「システムA」又は「システムB」を選ぶことができます。 表示はトイレ内にあります。「システムA」の場合はレバーを押し下げてください。 するとダルクロン除去器が下の溝にセットされます。 粘着性の縁を締め、大文字の 「X」 と書かれた接合部に排出ホースをしっかりと固定してください。 接続部の1インチ下の銀色の輪が しっかりと接続されるまでひねってください。

2)トイレの準備ができました。ソノヴァッククレンザーは口の上の小さいスイッチよって作動します。安全のため、二つのオレンジ色の線が合うように、最初の位置まで後方に輪を戻し、外してください。後部の真空容器にダンクロン除去器を置き、青いボタンを押して作動させます。

3)「システムB」の操作盤は壁の反対にあります。赤いスイッチを押して、尿吸引器をセットします。これは青い手動ボタンを押せば、手動で上下に調整することができます。口は自動的に開きます。使用後は緑のボタンを押してください。蒸発器が作動し、尿吸引器が収納されます。

4)ドアの上にある緑の出口ライトが点灯したら、トイレを出てください。もし赤いライトが点灯している場合は、洗面所の装置が正しい位置でなく、安全ではありません。ドアの右手の「スチュワーデス呼び出しボタン」を押してください。スチュワーデスは外側のコントロールパネルから、すべての装置を正しい位置に戻します。緑の出口ライトが点灯したら、トイレを出てください。ドアはきちんと閉じてください。

5)超音波シャワーを使う場合は、最初に服を脱いで、服ラックにすべての服を置いてください。すぐ下のキャビネットにあるマジックテープ室内履きを履きます。シャワー室に入り、コントロールパネル右上の「シャワーシール」ボタンを押すと、下の青いライトが点灯します。調節ダイヤルでお好みの水量を選び、超音波シャワー作動レバーを押し下げて、通常のようにシャワーを浴びてください。

6)超音波シャワーは、補助手動スイッチを「手動オフ」にしない限り、三分後に自動的に停止します。シャワー室を出る場合は、青い「シャワーシール解除ボタン」を押してください。ドアが開きます。そしてマジックテープ室内履きを脱ぎ、キャビネットに戻してください。

7)もしコントロールパネルの上の赤いライトが点灯していれば、便器は使用中です。緑のライトであれば、入って構いません。但し惰性飛行中(ゼロG状態)で使用する場合は、次の指示に正しく従ってください。トイレ内部には(1) 超音波洗面台(2)超音波シャワー(3)トイレと三つの設備があります。すべてが無重力で使われるように設計されてます。それぞれの操作手順をよく読んで、守ってください。

8)超音波洗面台で、洗顔や手の洗浄する場合、「おしぼり」モードと「 超音波洗浄」モードの二つのモードが利用できます。お好きなモードの「作動」ポジションにレバーを動かすことによって、選ぶことができます。「おしぼり」モードを選らんだ場合、黄色のボタンを押し、必要な長さを引き出してください。使い終われば、使用後のタオルがローラーが完全に真空容器に戻るまで、「作動」の位置のまま、緑のライトが点灯するまで待ちます。追加のタオルが欲しい場合は、黄色のボタンを押して同じ手順を繰り返してください。

9)「超音波洗浄」モードを選んだ場合、指定の青いボタンを押してください。 ツインパネルが開いてから、 AとBの輪を引っ張っぱってください。この姿勢のまま手を洗います。タイマーを必要な秒数、10秒、20秒、30秒、40秒 の中からセットしてください。 ノブは左手の青いライトの下にあります。低、中、高の中から選べますが、通常は中が適当でしょう。

10)以上の設定が終わったら、赤いスイッチをオンにし、装置を作動させてください。洗浄中に設定を変更する場合は、「手動オフスイッチ」をオフにし、設定を変更してから同じ手順を繰り返してください。
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46)

 『2001年…』に登場する、 パン・アメリカン航空のスペース・シャトルの名称。元々「オリオン」とは、惑星間宇宙船の推進システムの計画名で、宇宙船の後部で小規模な核爆発を起こし、それを弛緩板を装備した宇宙船で受け止め、その反動で推進力を得よう、というもの。ディスカバリー号の推進システムとして検討されていたが、結局ボツになったため、その名称だけがスペースシャトルに付けられた。小説版によると、打ち上げ方法は現在のスペースシャトルと異なり、射出カタパルト式になっている。
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決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) (amazon)


 通常キューブリック作品は、ちゃんとした原作があり、それを脚色、映画化するというスタンスを取っているのだが、この『2001年…』に限っては多少事情が異なり、「原作」としては『前哨』を含む何編かのクラークの短編小説がそれに当たるだろう。では、この小説『2001年…』は何かといえば、キューブリックと共同で生みだした全く新しい物語を、クラークが小説に書き下ろしたもの、と言うことができる。現に、クラークは「映画と小説は相互にフィードバックが行われ」、「ラッシュフィルムを観てから小説を書くという、少々贅沢な創作方法をとっている」と言っている。

 だが、前代未聞のこの映画を創るに当たっての、クラークの苦労は並大抵の物ではなく、圧倒的な支配力でダメ出しをし続ける、キューブリックの飽くなき追求に疲労困ぱいだったらしく、完成した(クラークにとって)小説の小説の出版を、キューブリックが「まだ読むヒマがない」として差し止めるに至り、相当なプレッシャー(クラークはこの時点でかなりの借金をし、また、「ポリオ症候群」という原因不明の病気にも蝕まれていた)を抱え込んでいた。結果的には映画も小説も大成功・・・となるわけだが、これ以降、クラークは決してキューブリックと一緒に仕事しようとしなかった。

 そんなキューブリックの強大な干渉の影響もあってか、クラークの他の著作に比べて、この『2001年…』は、明らかに肌合いが異なっており、通常なら人間味タップリに魅力的に描写される筈の登場人物が、妙にサバサバした印象を与えるものになっていたり、出来事を淡々と描写するそのドライな筆致など、キューブリックのフレーバーがそこここに感じられるものになっている。

 どちらにしても、この二人のコラボレーションなくしては、この傑作は産まれることはなかった訳であるし、映画の謎をクラーク側から解説する書としても重要なので、必読に値するのは間違いないだろう。
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AE-35C

 『2001年…』の宇宙船ディスカバリー号のアンテナの背面にある装置の名前。 アンテナを正確に地球のある方向に向ける働きをしている。この装置の故障を HAL が「わざと」誤って予報した事から、HALの狂気が始まった。
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 1969年にイギリスのミュージシャン、デヴィット・ボウイが発表した曲。歌詞は「トム少佐」がドラッグを飲んで宇宙に行き「僕に出来る事はなにもない」と気持ち良くなっている・・・という他愛もない内容。アコースティックギターの微妙なコード弾きと相まって、浮遊感のあるトリップ・ソングになっている。当時『2001年…』が「究極のトリップ映画」と解釈されていたのが想像できる、まさに『宇宙の珍品』の名に相応しい曲。でも名曲です。
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