2001年宇宙の旅

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Douglas Rain as King Henry V in a 1966 Stratford Festival production



 SF映画『2001年宇宙の旅』(1968)でコンピューターHAL 9000の声を担当した俳優のダグラス・レインさんが現地時間11日朝、カナダ・オンタリオにあるセント・メアリーズ・メモリアル病院で亡くなった。90歳での自然死だった。カナダの舞台芸術祭ストラトフォード・フェスティバルの広報が発表した。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2018年11月12日





 『2001年宇宙の旅』『2010年』のHAL9000コンピュータの声を担当した、カナダ人俳優、ダグラス・ジェイムス・レインは、2018年11月11日朝、自然死で逝去しました。享年は90歳でした。

 ハリウッド・リポーターの「Douglas Rain, Voice of HAL 9000 in '2001: A Space Odyssey,' Dies at 90」やそのリンク先の「2010 Odyssey Archive/Douglas Rain - The Immortal Voice」には、HALの声録音のエピソードとして「(レインは)1967年後半(末)にニューヨークに飛んで、HALの声を録音するために1日半 、約9時間30分を費やしました」とあります。HALのシーンの撮影は1966年前半ですので、なんと1年半もの間キューブリックはHALの声を決めかねていたことになります。ということは、キューブリックはこの時期渡米していたんですね。翌年の4月には『2001年…』のニューヨークプレミアで渡米していますので、「何回か旅客船で大西洋を横断している」というのは『人類の夜明け』のパートの撮影が終わり、スターゲート・シークエンスをあれこれ試しつつポストプロダクションをしていた、1967年頃のことだったようです。

 AppleのCMにHALを登場させた際、レインはHAL役を拒否しましたが、そのエピソードはこちらにまとめています。また、映画やキューブリックについて公式に語ることはせず、イベントなどにも一切出演しませんでした。「彼はアーティスト」と評されていた通り、ダグラス・レインはカナダのオンタリオ州ストラトフォード・シェイクスピア・フェスティバルで、長期にわたってシェイクスピアからモリエールまでのすべての古典を上演することに成功した、舞台俳優であり監督でした。

 1928年5月9日カナダ・ウィニペグ生まれ。2018年11月11日逝去、享年90歳。故人のご冥福をお祈りいたします。
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 この度、70mmフィルムのニュープリント版とIMAX版の上映、8Kテレビ放送など製作50周年を経た今もなお話題となるSF映画の最高峰、『2001年宇宙の旅』に影響を与えたといわれる奇蹟のSF映画『イカリエ−XB1』が12月26日に国内初ソフト化されることが決定いたしました(レンタル同日開始)。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:KING MOVIES NEWS/2018年11月8日






 今年5月に日本初公開され、話題になった『イカリエ-XB1』については、以前こちらこちらで記事にしていますが、既定路線通り、DVD/BD化されるそうです。

 キューブリックは『2001年…』の制作にあたり、ありとあらゆるSF映画を観ていたというのは有名な話ですが、この『イカリエ-XB1』もその中の一作でした。ただ、キューブリックのアシスタントだったアンソニー・フリューインは『イカリエ-XB1』の影響については否定的なコメントをしています。

 ムック『季刊映画宝庫 SF少年の夢』の座談会で、参加者の石上三登志氏が「そうすると『禁断の惑星』から68年の『2001年宇宙の旅』までぽんと飛んでしまうのでしょうか。ただその間に、たとえば『ミクロの決死圏』もあり、『博士の異常な愛情』もある。怪獣SFが人形アニメーションのレイ・ハリーハウゼンの活躍もある」と語っています。それに対して映画評論家の森卓也氏は「ここでハリーハウゼンを入れ込んでくるとちょっとややこしくなる」と応えています。つまり宇宙映画としてのSF映画として、この『イカリエ-XB1』の存在が当時全く知られていなかった、ということになります。それもそのはず、この隠れた傑作SF映画は当時日本未公開だったのです。もしこの映画の存在を石上氏や森氏がご存知であれば必ず名前を挙げていたでしょうし、『禁断の惑星』(1956年)と『2001年宇宙の旅』(1968年)を繋ぐミッシング・リンクとして重要視していたでしょう。

 この『イカリエ-XB1』の原案は小説『マゼラン星雲』で、作者は『惑星ソラリス』の原作者、スタニスワフ・レムです。もちろん本作は『2001年…』の完成度には及ぶべくもありませんが、SF映画史にその名を刻んでもおかしくはないクオリティは維持されていると思います。発売は12月26日でレンタル同日開始。未見の方はぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか。
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2001

8K版『2001年宇宙の旅』を一足先に見た! 1年に渡る修復で引き出された70mmフィルムのポテンシャル

NHKは本日、12月1日(土)に放送する8K版『2001年宇宙の旅』のマスコミ向け試写会を行った。

 12月1日は、新4K8K衛星放送が開始される日。8K版『2001年宇宙の旅』は、NHK BS8Kで午後1時10分から放送される。

〈中略〉

 8Kへのデジタイズは、ワーナーが依頼したラボが、オリジナル・カメラネガから8K化用に、新たに作成したフィルムを使って行った。またオリジナルネガを8Kスキャンし、傷や経年の色彩変化などを修復していった。

 実際の作業では、70mmフィルムを映写したものを見ながら、同じ色調になるよう、横に置いた4Kや8Kの小型モニターで、何度も何度も繰り返し丹念に作業を行ったという。8K化に要した時間は実に1年間というから、その作業の膨大さがよくわかる。

 ワーナーで作成されたファイルは、P2に収められてNHKへ納品された。解像度は8K(7,680×4,320)で、色域はBT.709。HDRではなくSDRの24pファイルとなる。音声は5.1ch。このテストファイルがワーナーからNHKへ届いたのが今年8月のことで、NHK側で24p→60p変換を行った。

 なお、この8K化の過程を紹介するドキュメント番組も、11月23日(金)午前4:30-4:59まで、NHK総合で放送される。この番組も、2001年ファンなら必見だ。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:PHILEWEB/2018年11月7日




 NHKの本気を見ました。受信料払っててよかった(笑。当然録画案件です。深夜帯〜明け方の放送なのでメモしておかないと忘れそう。期待しましょう!!

2018年11月8日追記:ドキュメンタリー番組のタイトルは『8Kでよみがえる究極の映像体験! 映画「2001年宇宙の旅」』、案内役は佐野史郎さんと中川翔子さんです。
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 2018年10月19日から全国一部のIMAXで上映されました『2001年宇宙の旅』IMAX版の上映が終了いたしましたのでレポートしたいと思います。

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 私は諸事情からT・ジョイPRINCE品川で鑑賞いたしました。まず、アスペクト比ですが、例のHALの初出シーンでモニター8つの表示を確認しております。ただ、ギリギリ画面に納めた感じで、70mmに比べて左右に余裕がありませんでした。

HAL
70mmフィルム上映ではもう少し余裕があった。(参考画像)

 オリジナルネガをフィルムに焼くか、デジタルでスキャンするかでは、根本的な制作方法が違うと思いますので、映像データの縁をシャープに出さなければならないデジタルデータの場合、当然オリジナルネガから影響ない範囲で少し内側にカットしなければなりません。おそらくその範疇の問題ではないかと判断しました。IMAXのDCPデータのアスペクト比が4K UHDと同じであれば、オリジナルネガの1:2.2を同比率で若干内側にトリミングしたのだと思います。以下は4K UHDのサンプルです。比率は1:2.2になっています。

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リンク先の元画像は、レターボックスを含んだ画面サイズが2160×3840ピクセル、映像サイズは1745×3840ピクセルの1:2.2。(引用元:blu-ray.com/2001: A Space Odyssey 4K Blu-ray

 また、字幕のフォントが大きすぎ、フォントのエッジにジャギーが出ていた点が気になりました。家庭用TVで見ているバランスで大きさを決めているのだと思いますが、IMAXだと大きすぎます。まあ、観ているうちに気にならなくはなりましたので、4K UHD版のデータを流用しているのなら仕方がないと割り切るしかないでしょう。

 次に色調ですが、ベースは70mにしつつも、70mmにあったシーンによって色調が異なるという問題点を微調整し、なるべくフラットにしたという印象を受けました。それを是とするか非とするかは個々の判断ですが、私個人としては観やすかったので是としたいと思います。それもこれもそれを決めるご本人が不在なのが悪いのですが、今更どうすることもできないので、こればかりは現実的な判断を優先するしかないでしょう。また、デジタルならではのシャープネスが70mmにあった奥行き感を弱めていた印象は残りました。しかし、左側から巨大なディスカバリー号がどどーんと現れた時には度肝を抜かれ、そのディテールの作り込みにも改めて関心してしまいました。キューブリックがモデルの仕上がりに徹底的にこだわった結果なのですが、50年も経っているのにリアリティを失わないそのクオリティにはただただ驚くばかりです。

 一部で報告があった「人工衛星がカクカク動く問題」ですが、気になった上映館もあったそうです。ということはこの「カクカク」はソースの問題ではなく、上映設備の問題だと判断できるので、4K UHD版では問題ないでしょう。

 今後改善していただきたいのが音源です。70mm版の時も気になりましたが、やはり音源の音圧が足りていない印象です。音圧がない音源の音量を上げればたちまちノイズ感が増してしまいます。IMAXの音響設備は優れているのですが、上映館によっては圧が足りていなかった、ノイズが気になったという報告もあるようです。それはどの上映館でも共通して高い品質の音響をアウトプットできるだけの音源ではないからです。それが困難なのは百も承知ですが、なんとか音源の回復・復元をお願いしたいと思います。

 最後に上映フォーマットですが、70mmフィルム上映のフォーマットに各上映館ができる範囲で対応した、という点を高く評価したいと思います。IMAXにはカーテンがありませんので、それは仕方ないにしても、なるべく当時の上映環境に近づけようとする各館の努力に、『2010年』との併映で、前奏も休憩もエンドロール後のドナウもカットした「ぶった切り」上映を観ている管理人としては(笑、惜しみない拍手を贈りたいと思います。尚、ドナウ後にはメタリックなワーナーロゴとIMAXロゴを確認済みです。

 以上ですが、今回のIMAX上映を存分に楽しませていただいた嬉しさの反面、今後『2001年…』を鑑賞するのにシネコンのDCPでは満足できない体になってしまった、とも言えます(笑。池袋や川崎、札幌や名古屋など、4KレーザーIMAXが開館予定になっていますし、今後8Kにスペックアップする可能性も高いです。また、特設会場設営によるシネラマ完全再現上映(デジタルでないと難しいとは思いますが・・・)という夢も抱かざるを得ません。これらは将来の夢として楽しみにとっておきたいと思いますが、できましたらまた50年後とは言わず、近い未来で実現していただけたら嬉しいですね。
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 NHKは24日、12月1日に本放送がスタートする「BS8K」で、同日午後1時10分からSF映画の金字塔「2001年宇宙の旅」(68年、スタンリー・キューブリック監督)を世界で初めて8K放送すると発表した。

〈中略〉

 同作の世界初の8K放送を呼び掛けたNHKに、作品を管理しているワーナーブラザースが応えて実現した。オリジナルネガを8Kスキャンし、本来の臨場感を家庭で楽しめることになった。漆黒の宇宙空間や、謎の物体モノリス、極彩色のクライマックスなど、作業チームも思わず息をのんだという。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:日刊スポーツ/2018年10月24日




 放送技術会社としてのNHKには定評があるので、NHKからの8Kオンエアの申し出に、将来の8K化(すでに4K化済み)を考えていたワーナーがホイホイ乗っかっちゃたということなんでしょうか?

 現在IMAXは4Kレーザーシアターが続々オープン予定ですが、将来的にはそれが8Kに置き換わるということだし、その予定も組み入れた上での4Kになっているのでしょう。そうなれば近い将来、8KのIMAXで『2001年…』が観れると言うことだし、8Kなら特設会場でデジタルシネラマ上映という可能性だってありえます。

 ただ、価格.comで8Kテレビを見てみると、その値段の高さに愕然・・・とても現時点では個人での購入は無理というもの。NHKはパブリック・ビューイングなど上映イベントを開いてくれないんでしょうか? 12月1日は土曜日ですので可能性はありますね。チェックしておきましょう。
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