フルメタル・ジャケット

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 2015年にリリースされたアルバム『ドローンズ』からのプロモーションシングル曲。

 このミューズというバンドは過去にも『博士…』のオマージュとして「タイム・イズ・ランニング・アウト」、『2001年…』のオマージュとして「ブリス」をご紹介していますが、今回は『フルメタル・ジャケット』。歌詞は「お前をサイコ・キラーに作り変えてやる!」というそのまんまな内容で、PVもかなり直球です。

 ブルージーに唸るギターリフとノイジーなベースが大好物な管理人としては、彼らの演っている音楽はものすごく好みなんですが、いかんせん1960年代〜70年代のロックを大量に聴き込んでしまっているので、どうしても元ネタがわかってしまいます。パープルのこれやドアーズのこれなんかがアイデアのベースでしょうね。

 ミューズはグラミー賞を受賞したほどの世界的に有名なロックバンドですが、ガラパゴス化が激しい日本のミュージック・シーンでは全く知られていません。日本でロックバンドといえばバンプに代表される「切ない・爽やか系」が主流ですが、メジャーシーン以外でこういった骨太系ロックバンドもいないわけではない(以前こんなバンドをご紹介しました)ので、「トレンド」などという軽薄なものに流されず、地道に活動を頑張ってほしいものです。
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FMJ
※かなり素早いドリー・ショットなので一時停止しないとわからない。

 はっきりとスタッフか、もしくはエキストラの姿が映り込んでいますね。カメラの動きを考えるとこれは長いレールを敷いたドリーショットです。レールは地面の上に敷かれていたはずで、このスタッフはそのレールかカメラの影に寝そべって映らないようにしなければならなかったのに、カメラが通り過ぎたと勘違いして身を起こしたか、それとも想像以上にカメラが早くて隠れるタイミングを誤ったかのどちらかだと思われます。

 映画はカット(シーン)をつないで一本のフィルムにするのはどの監督も同じですが、そのカットを撮影する「回数」や「撮影期間」はその監督によってまちまちです。その回数や撮影期間が短かければ短いほどミスは起こりにくいのですが、キューブリックはそのどちらにもじっくりと取り組むのでミスが起こりやすい撮り方だと言えると思います。もちろん、念密な撮影計画を練り、撮影現場のセットやプロップの位置の変更を記録するためにポラロイドカメラを使ったりと、ミスをしない努力は怠らないのですが、いくら「完全主義者」と言われるキューブリックとは言え、「完全にミスをなくす」ことは現実的には不可能です。

 一つのショットに徹底的にこだわり、平気で一週間以上かけるキューブリックは、そのショットが自らの厳しい基準を満たす、充実したものだと感じれば迷わず採用します。その際、カットとカットをつなぎ合わせた際に生じる矛盾(セットや小物の配置が違うとか、ポーズが微妙にちがうとか)はよほど明確ではない限り無視します。ですので世間一般で言われる「キューブリックは完全主義者」とは「ミスを許さない完全主義者」ではなく、「細部までこだわり、自分が気に入るまで妥協を許さない完全主義者」であるというのが正しい理解です。その誤解を生まないよう、当ブログでは「こだわり主義者」(ちょっと苦しい言い方ですが)という表現を使っています。

 そのキューブリックですが、『ロリータ』ではモロに自分自身が映り込んでしまうという大ポカをやらかしています(その記事はこちら)。『フルメタル…』でのこのミスも、もし気づいていたとしても、このカットが気に入っていれば「しょうがないなあ! でもこれだけ早いとバレないか。それに以前俺もやらかしたし。」と思ってしぶしぶ採用したのかも知れませんね。

情報提供:okayu様
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 クリス・ケナーとアラン・トゥーサンの共作による1961年のヒット曲。ロックファンには1970年代にイギリスで活躍し、ニック・ロウが在籍したパブロックバンド、ブリンズレー・シュワルツ(最近はシュウォーツ表記)が名盤『ナーバス・オン・ザ・ロード』でカバーしたバージョンが有名ですね。

 ところでこの曲、サントラには収録されていますが本編では未使用・・・というより、使用したシークエンスをキューブリックがカットしたものと思われます。例によってそのカットがギリギリだったため、サントラの変更に間に合わなかったのではないかと推測しています。そのカットされたシークエンスがどこだったかはわかりませんが、映画のちょうど中間あたりに原作にも登場したジャニュアリー大尉がモノポリーをしているシーンがあったそうなので、それだったかもしれません。

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※『フルメタル…』のエンドクレジットにも表記はない。

 本編未使用曲が収録されているにもかかわらず、必要不可欠ではないか? と思われるストーンズの『黒く塗れ!』『ミッキーマウス・マーチ』が未収録のこのサントラ。何故こんな中途半端な仕様でしかリリースができなかったのかひたすら疑問ですが、『ミリタリー・ケイデンス』のリミックスなんて余計なことはやめてオリジナルをそのままに収録し、『黒く塗れ!』と『ミッキーマウス・マーチ』を追加して『ロリータ』や『2001年…』のようにリイシューしてほしいものですね。


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 「英語じゃないのよ、映画よ。最初からそれしかない。映画が好きだから英語を勉強したわけで、英語そのものが好きな人間ではないのです。ボーナスで英語を勉強したっていうだけ。映画がすべての始まりでした」

 映画字幕翻訳者の戸田奈津子さん(80)の名前を、洋画のエンドロールで一度は見たことがあるのではないだろうか。

 『E.T.』『タイタニック』『ジュラシック・ワールド』など、これまで1500本超える作品の翻訳を手掛けてきた戸田さん。

 字幕翻訳の夢が叶うまで20年も掛かったにもかかわらず、あきらめなかったのはなぜか。誤訳批判について思うこととは。BuzzFeed Newsは40年間、字幕翻訳の第一線で活躍している戸田奈津子さんに話を聞いた。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:BuzzFeed/2016年1月4日




 よくもまあぬけぬけと、といった内容のインタビューですが、以下のコメントには『LotR』ファンはブチ切れ必至でしょうね。

 「抗議をした方々は、数十年前の本の翻訳を聖書と思っているわけ。数十年前の翻訳ですよ?日々変わる言葉が、その間にどれだけ変化するか。今の観客が違和感を抱かない字幕にするのが当然じゃないでしょうか」

 批判の趣旨を理解できずに言っているのか、それとも自分のミスを認めたくないのでしらばっくれているのか・・・そのどちらかはこのコメントからは読み取れませんが、個人的には批判をかわすためにあえてミスリードしている印象を受けます。つまり「誤訳してしまったミスに対する批判をかわすため、問題をすり替えている」ということです。しかしこのコメント、原作の翻訳者が聞いたらなんて言うんでしょう?「あなたの翻訳は時代遅れなので、私が現代に即した翻訳に直しました」って、原作ファンや原作翻訳者に喧嘩売っているんでしょうか?

 キューブリック作品絡みでは『フルメタル…』で一度戸田が翻訳したが「元のセリフの猥雑さが出ていない」とNGになり、原田眞人氏に変更になったという顛末が有名です。また、『アイズ…』では劇場公開版は戸田でしたが、DVDではレオン・ヴィタリの監修の元、佐藤恵子氏が翻訳を担当しています。

 キューブリックは翻訳に関して、

 忘れられない例がある。ドイツで『八月十五夜の茶屋(The Teahouse of the August Moon)』(1956年、ダニエル・マン監督)を見たときのことだ。マーロン・ブランドがいう幕切れの台詞が「Pain makes man think, wisdom makes life endurable(痛みは人を思考に導き、英知によって人生は耐えられるものとなる)」というのだが、この「endurable」を「glucklich」と訳してあった。これでは「耐えられるものになる」が「幸せなものになる」と全然違った意味になってしまう。一つのストーリーの最後を締め括る大切な台詞なのに。これは余程注意しないといけない。翻訳台詞の端々までおろそかに扱ってはいけない。そう決心した。

イメージフォーラム1988年6月号/キューブリックのロングインタビューより)


 と、至極真っ当で、当たり前のことを語っています。

 このまとめにある数々の事例では、戸田の誤訳の尻拭いは他の翻訳者が担当させられているようです。間違いの修正をその当事者に当たらせないのは、その当人は信頼されていない証左だと考えられます。この事実だけでも戸田の無能っぷりがわかるというものですが、プライドが高い(だけ)のご当人は決して認めることはないでしょうね。
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〈前略〉

 このミュージック・ビデオはオアシスの全英No.1シングル「ドゥ・ユー・ノウ・ワット・アイ・ミーン?」の1997年に制作されたクリップのニュー・ヴァージョン、ディレクターのドム&ニックとオリジナル版を手掛けたプロダクション・チームが、ノエル・ギャラガーが新たに手がけた同曲のミックスに合わせて編集し、未発表映像を付け加えリメイクを行った。

 ディレクターのドム&ニックは以下のようにコメントしている。

 「オリジナル・ビデオのクオリティを今日の高解像度の標準へと引き上げ、この映像を新鮮な目で見て何を改良できるかを見極める千載一遇のチャンスだったよ。

 あの飛ぶ鳥を落とす勢いの時代、当時の映像制作技術の最高峰とも言える、僕たちは見映えのよい35ミリのフィルムで長編映画のようにビデオを撮っていた。今あのようなフィルム撮影を行うのは、この規模のミュージック・ビデオでは考えられない。デジタル・カメラと比べて、桁外れに贅沢なプロジェクト以外でフィルムを使うのは、とにかくコストがかかりすぎるからね。それから、これを新兵募集のパーフェクトな原動力と如才なく見なしたイギリス陸軍の支援も得ることが出来た。イギリスの納税者がオアシスのミュージック・ビデオ制作を支援しているのかって庶民院に質問されたけどね!

 それから、スタンリー・キューブリックの映画『フルメタル・ジャケット』のロケ地で、爆撃で大破した建物のあるところでも撮影をしたんだ。警察とロンドン・シティ空港に今にも中断させられそうだったけど、私有地だったから好き勝手にやることができたよ。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:MUSICMAN-NET/2016年8月22日




 少し前に掲載した記事『【オマージュ】一編まるまるキューブリック作品に捧げたプローモションビデオのまとめ』で突然動画が削除されたのはこのPVのリメイクをしていたからなんですね。該当記事のリンクはオリジナルPVにしておきました。上記を観る限り、どうやらエキストラの出演カットを多くしたようですが、かといってこちらの方が出来がいいかと言えば・・・うーん、微妙(笑。オリジナルのままでも良かったのでは?

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