キューブリック作品の俳優たち

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『2001年宇宙の旅』でカメラマン(左)を、『スターウォーズ(新たなる希望)』でデル・ゴレン(右)を演じたバーネル・タッカー

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『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』ではワイロン・サーパー大尉(一番右)役で登場

 クラビウス基地の会議室や、モノリス前での記念撮影のカメラマンを演じたバーネル・タッカーは、『スター・ウォーズ(新たなる希望)』で反乱同盟軍の通信士デル・ゴレンを演じているのですが、次作『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』では同じく反乱同盟軍の氷の惑星ホスのエコー基地所属、ワイロン・サーパー大尉を演じています。かと思えば『007は二度死ぬ』で潜水艦のクルー、『オーメン』ではシークレット・サービス、TVシリーズの『謎の円盤UFO』ではパイロット、『電撃スパイ作戦』では通信士や潜水艦のクルー、『U-571』ではデューク提督、『フラッシュ・ゴードン』では旅客機の副操縦士などを担当。

 キューブリック作品では『博士の異常ない愛情』でマンドレイクの副官を、そしてきわめつけは『シャイニング』で警察官を演じてるんですね。でもそのシーンはキューブリックによって公開後すぐカットされちゃいましたが(笑。

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『博士…』出演シーン。セリフは「将軍から」のみ。

 典型的な「なぜかそんな役ばっかり」の役者さんですが、ここまで警察・航空・軍関係ばかりが続いているのはめずらしいのでは? そんなバーネル・タッカー、『スター・ウォーズ』ファンの間では結構有名な存在らしく、こんな動画まであります。



 ただ、バイオグラフィはカナダ生まれだということぐらいでIMDbにもそれ以上の情報がなく詳細は不明。俳優業も2012年のTVシリーズ『ドクター・フー』以降出演がないようです。キューブリック作品に3回も起用されていますし、どこかでインタビューでも受けてもらって、当時の撮影秘話など聞いてみたいものですね。
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キア・デュリアが『2001年宇宙の旅』に出演する前に主演した映画『バニー・レイクは行方不明』。この後デュリアは『母の旅路』に出演後、『2001年…』の撮影(1966年前半)に臨むことになる。



 『バニー・レイクは行方不明』を撮っていたある日、私の代理人から「今、座っている?」と電話がありました。私は「いいえ」と答えた。彼は言った。「まあ、座ったほうがいい。スタンリー・キューブリックの次の映画の主役へのオファーがあった」。私はオファーを知りませんでした。私はオファーについて一言も聞いていなかった。私はすでにキューブリックのファンだった。私は演劇学校に通っていたときに観た『突撃』が大好きでした。

(引用元:cleveland.com/2011年7月9日




 IMDbの『バニー・レイク…』のトリビアの項目には「この映画のキア・デュリアのパフォーマンスは、キューブリックが『2001年…』のボーマン役を選んだことにつながりました」となっていますが、どうやらそれは間違いで、それ以前の映画(『リサの瞳の中に』?)を観てオファーしたことになります。このインタビューでデュリアは、監督であるオットー・プレミンジャーが恐ろしかったらく、「撮影はハッピーな体験ではなかった」「怒鳴ってばかりで、みんなを侮辱するのを楽しんでいるように見えた」とも語っています。

 この『バニー・レイク…』、そのせいもあってか全体的にピリピリとした神経質な雰囲気が張り詰めた、良質のサスペンス映画に仕上がっています。機会があればぜひご観賞あれ。

情報提供:sinika様
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 『キューブリック全書』には以下の記述があります。

 小柄なイギリスのコメディアン、ロニー・コーベット(コルベット)は、猿人の一人として出演する予定だったが、メーキャップテストをしたところ「スタジオの秘書たちが悲鳴を上げて廊下を逃げまわるほどグロテスクな姿」になったので、役を降りた。

 もっと詳細な証言は本人の口からも語られています。

「キューブリックはジブラルタル・バーバリーマカク役(映画『スナッチ作戦(Operation Snatch)』に登場したサル)の私を見て、会いにきた。しかし、それには重大な技術的問題があり、ボツになった」(引用元:The Gibraltar Olive Press/2016年4月16日

 とあります。「技術的問題」、つまりグロテスクだったということでしょう(笑。では、メーキャップされたのは当初案の「人間に近い猿人」か、それとも採用案の「猿に近い猿人」か、ですが

「恐ろしい経験でした」「彼らは私の鼻孔の上に2本のストローを入れて呼吸ができるようにし、私の顔全体をプラスチックで覆った」(引用元:Disital Spy/2016年3月31日

 とありますので、猿に近い猿人のメーキャップだったことがわかります。

 このロニー・コルベット。すでに故人ですが、イギリスでは有名なコメディアンだったそうで、逝去の際には、当時のキャメロン首相からも追悼メッセージがおくられるほどだったそうです。

 ちなみに当初案の「人に近い猿人」については以前こちらで記事にしていますので、よろしければどうぞ。

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『シャイニング』では「盛会じゃね!」のセリフとともに登場する。役名は「負傷したゲスト(Injured guest)」とそのまんま(笑

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『バリー…』ではヴェルベットの仕立て屋役で(左から二番目)

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『時計…』ではBBC(TV局)のプロデューサー役(一番左)で登場

 キューブリック作品で複数作品出演者といえば、『現金…』のティニー、『突撃』のアーノー二等兵、『シャイニング』のバーテンダーのロイド役で有名なジョー・ターケルや、『時計…』のアレックスのパパ、『バリー…』の執事のグレアム、『シャイニング』のグレイディ役を演じたフィリップ・ストーンの名前が挙がります。それぞれが印象的な役ですし、キューブリック関連書籍でもよく採り上げられているのでご存知の方も多いはず。でもノーマン・ゲイと聞いてほとんどの人は「はて、そんな役者いたっけ・・・?」となると思います。彼の場合、全作品が「ほんのチョイ役」なのであまり話題になりませんが、上記の三役はすべてノーマン・ゲイです。中でも一瞬の出演ながら「盛会じゃね!」の名セリフと血の水割りでインパクトを残す『シャイニング』の出演が一番有名でしょう。

 キューブリックがなぜこのノーマン・ゲイを重用したのかは不明ですが、キューブリックはある時期からオーディションのプロセスを嫌うようになったそうなので、重要なキャスティング以外のチョイ役は、キューブリック独自の映画製作のプロセスに慣れている過去の出演者から選ぶようになったのかも知れません。その方が現場のコントロールがしやすいですからね。家族もよく作品内に登場(この詳細はこちら)しますが、やはりそれもコントロールしやすいからでしょう。そんなキューブリックを『フルメタル…』の伝説的日本語字幕を担当した映画監督の原田眞人氏は「コントロールフリーク」と評しています。

 まあ、こんなマニアックなネタ、飲み会なんかで披露しても呆れられるだけですが、因みにキューブリック作品の最多出演者は『2001年…』『バリー…』『シャイニング』『フルメタル…』の4作品に出演したキューブリックの三女、ヴィヴィアン・キューブリックになります。次点はこのノーマン・ゲイとジョー・ターケル、フィリップ・ストーン、それに『時計…』『バリー…』『アイズ…』に出演したキューブリックの義長女、カタリーナ・キューブリックです・・・ってやっぱりマニアックなネタですね(笑。
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アンダーソン
Richard Anderson(IMDb)
リチャード・アンダーソン(MOVIE-FAN)

 『突撃』で、軍法会議の検事を担当したサンオーバン少佐を演じた。『禁断の惑星』(1956)や『トラ・トラ・トラ!』(1970)などメジャー作にも出演しているが、当たり役は何と言っても『バイオニック・ジェミー』のオスカー・ゴールドマン局長役。『バイオニック・ウォーズ/帰ってきたバイオニック・ジェミー&600万ドルの男』(1989)では出演とプロデュースも担当している。また、日本合作映画『野性の証明』(1978)にロバーツ大佐役で出演している。

 他の出演作は『真珠』(1947)、『黄昏の惑い』(1951)、『ミズーリ横断』(1951)、『目撃者』(1951)、『二世部隊』(1951)、『血闘(スカラムーシュ)』(1952)、『三つの恋の物語』(1953)、『ブラボー砦の脱出』(1953)、『叛逆者』(1954)、『皇太子の初恋』(1954)、『艦隊は踊る』(1955)、『バスター・キートン物語』(1957)、『僕はツイてる』(1958)、『長く熱い夜』(1958)、『顔のない男の呪い』(1958)、『強迫/ロープ殺人事件』(1959)、『ダッジ・シティ』(1959)、『南太平洋ボロ船作戦』(1960)、『ミサイル空爆戦隊』(1963)、『ひとりぼっちのギャング』(1963)、『セクシー・ダイナマイト』(1964)、『五月の七日間』(1964)、『セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進』(1966)、『縛り首の三人』(1967)、『疑惑のメロディ』(1970)、『西部番外地 』(1970)、『死人に口なし』(1971)、『ロデオに生命を賭けた男』(1972)、『さよならコール先生』(1972)、『暗く長い夜』(1972)、『SF火星の謎/アストロノーツ』(1972)、『600万ドルの男/対決!サイボーグ国際誘拐シンジケート』(1973)、『サイボーグ危機一発/ミサイル大爆発!核兵器売ります』(1973)、『事件記者コルチャック/ナイト・ストラングラー』(1973)、『謎の完全殺人』(1979)、『大津波/コンドミニアムの恐怖』(1980)、『新・弁護士ペリー・メイスン/愛と欲望の行方』(1985)、『ケネディ家vsFBI長官フーパー/第2次南北戦争・スキャンダルと陰謀の日々』(1987)、『バイオニック・ジェミー スペシャル/蘇えった地上最強の美女』(1987)、『ザ・プレイヤー 』(1992)、『ゲティスバーグの戦い/南北戦争運命の三日間』(1993)、『グラス・シールド』(1994)など。

 1926年8月8日、アメリカ・ニュージャージー州のロングビーチ出身。
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