open_door_pod
言われなきゃ気づきません。素晴らしいアイデアです。

 デイヴィッド・G・ストーク編の『HAL伝説』によると、『2001年宇宙の旅』の人工知能やコンピュータ関連のアドバイザーだったマービン・ミンスキーはこう証言しています。

 ディスカバリー号の緊急ドアをあけるのにポッドが使われるシーンを見たときは、とりわけ感心した。あのシーンのためだけに、非常に精巧なギアとモーターの仕掛けを作ったにちがいないと思ったんだ。そのあと自分がどんなに世間知らずが思い知らされたよ。じつは、あのシーンはストップ・モーションで撮影され、ディスカバリー号のなかの裏方がハンドルを回していたんだ。ポッドのアームはそれにあわせただけなんだ!ちょっとがっかりしたな。

 映像を見ると、ストップモーション(コマ撮り撮影)とは思えないほどスムーズにハンドルが回っていますが、個人的にはコマ撮り撮影を試したけど不自然でボツになり、モーターを使ってゆっくり回して高速度で撮影したんじゃないかと思っています。どちらにしてもポッドのマニピュレーターではなく、扉の裏側から回していたなんて、単純だけどよく思いつきますね。カットの割り方が自然なので完全に騙されていました。

 なお、このミンスキーが『2001年…』に与えた影響・貢献は少なくないものがあるのですが、それは後日まとめて記事にしたいと思います。