映画制作において、楽な仕事なんて(現場レベルでは)まったくないと言っていいかと思いますが、中でもカメラマンやカメラオペレーターの苦労は他に比するものがないくらい大変な仕事です。この動画はそんなカメラマンやカメラオペレーターの悪戦苦闘ぶりが一挙に紹介されていて、大変興味深いものになっています。

 0:45に登場する『シャイニング』で、シェリー・デュバルを追いかけるギャレット・ブラウンのシーンを始め、様々な映画の様々な撮影風景が登場しますが、こうして見ると現場では様々な工夫が凝らされているのがわかります。

 ショットの代表的な例に

(1)カメラを肩や三脚に乗せたパンやチルト
(2)カメラを乗せた台車(車輪付きやレール)を走らせるドリーショット
(3)カメラをクレーンに乗せたクレーンショット
(4)ステディカムを使った手持ち撮影

などがありますが、これらを色々組み合わせたり、他の移動手段(バイク、車など)を使ったり、中にはスタントまがいのワイヤーアクションまで。カメラマンも命がけです。

 エンドクレジットに掲載されたカメラマンの名前には敬意しかありませんが、この動画で多く使用されているのがステディカムであるとう事実が、いかにこの装置の発明が画期的だったかを物語っています。発明者のギャレット・ブラウンと、その特性を存分に生かしきった映像を史上初めて『シャイニング』で実現(ステディカムを使用した史上初の映画は『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』)させたキューブリックは、やはり特筆すべき「先駆者」だと思いますね。