この度、70mmフィルムのニュープリント版とIMAX版の上映、8Kテレビ放送など製作50周年を経た今もなお話題となるSF映画の最高峰、『2001年宇宙の旅』に影響を与えたといわれる奇蹟のSF映画『イカリエ−XB1』が12月26日に国内初ソフト化されることが決定いたしました(レンタル同日開始)。

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(全文はリンク先へ:KING MOVIES NEWS/2018年11月8日






 今年5月に日本初公開され、話題になった『イカリエ-XB1』については、以前こちらこちらで記事にしていますが、既定路線通り、DVD/BD化されるそうです。

 キューブリックは『2001年…』の制作にあたり、ありとあらゆるSF映画を観ていたというのは有名な話ですが、この『イカリエ-XB1』もその中の一作でした。ただ、キューブリックのアシスタントだったアンソニー・フリューインは『イカリエ-XB1』の影響については否定的なコメントをしています。

 ムック『季刊映画宝庫 SF少年の夢』の座談会で、参加者の石上三登志氏が「そうすると『禁断の惑星』から68年の『2001年宇宙の旅』までぽんと飛んでしまうのでしょうか。ただその間に、たとえば『ミクロの決死圏』もあり、『博士の異常な愛情』もある。怪獣SFが人形アニメーションのレイ・ハリーハウゼンの活躍もある」と語っています。それに対して映画評論家の森卓也氏は「ここでハリーハウゼンを入れ込んでくるとちょっとややこしくなる」と応えています。つまり宇宙映画としてのSF映画として、この『イカリエ-XB1』の存在が当時全く知られていなかった、ということになります。それもそのはず、この隠れた傑作SF映画は当時日本未公開だったのです。もしこの映画の存在を石上氏や森氏がご存知であれば必ず名前を挙げていたでしょうし、『禁断の惑星』(1956年)と『2001年宇宙の旅』(1968年)を繋ぐミッシング・リンクとして重要視していたでしょう。

 この『イカリエ-XB1』の原案は小説『マゼラン星雲』で、作者は『惑星ソラリス』の原作者、スタニスワフ・レムです。もちろん本作は『2001年…』の完成度には及ぶべくもありませんが、SF映画史にその名を刻んでもおかしくはないクオリティは維持されていると思います。発売は12月26日でレンタル同日開始。未見の方はぜひこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか。