スターチャイルドが「子供」ではなく「老人」に見える時点でもうダメな感じ。



 TV番組『怪しい伝説』の司会者、アダム・サヴェッジが『2001年宇宙の旅』のスター・チャイルドのレプリカを制作したそう。でも残念ながらデキは「キューブリックだったらNG出してたな」というレベルです。

 制作したスタッフはエフェクトアーティストのスティーブ・ニール、仕上げはケイティ・サビサー、眼球のメカニズムはジェレミー・ウィリアムズによるものだそうですが、オリジナルのスターチャイルドの造形を担当したリズ・ムーアのコピーにさえ到達していません。スターチャイルドのオリジナルは現在世界を巡回中の『スタンリー・キューブリック展』で展示されていますので、それで十分ですね。

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『スタンリー・キューブリック展』で展示されている、リズ・ムーアが制作したオリジナルのスターチャイルド。(写真提供:LA在住Shin様)

 アダム・サヴェッジは以前、『シャイニング』の生垣迷路のレプリカを制作していますが、これも出来があまりよくないのにも関わらず、『スタンリー・キューブリック展』に展示されています。こういったプロップなどのレプリカ制作では日本の職人技は抜きん出ていますので、そういった「匠の仕事」を知っている日本人にとってみれば「いかにもアメリカンな雑な仕事」にしか見えないのが残念です。ただ、番組内での企画なので、予算に限りがあったであろうことは勘案すべきかとは思います。