デヴィッド・ボウイ/スペース・オディティ(David Bowie - Space Oddity)

 まずは外せない超有名曲。1969年にデヴィッド・ボウイがリリースした初期の名曲『スペース・オディティ』から。「宇宙の変人」というタイトルからしてそうですが、当時のサイケデリック・ムーブメントと『2001年…』がいかに密接に結びついていたかを示す、トリップ的浮遊感のある微妙なコード進行が特徴的な名曲です。



クリス・ハドフィールド/スペース・オディティ(Chris Hadfield - Space Oddity)

 関連作品としてご紹介します。2013年当時NASAの現役宇宙飛行士だったクリス・ハドフィールドが、国際宇宙ステーションにギターを持ち込み、『スペース・オディティ』をカバー(ボウイの許可済み)したMVです。宇宙飛行士ですのでミュージシャンとしては素人ですが、それにしても素晴らしい音楽と映像です。歌詞もオリジナルの「プロテインを飲んでヘルメットをかぶれ」を、「ソユーズのハッチを閉めてヘルメットをかぶれ」に変えるなど工夫があり、最後のソユーズ地球帰還シーンはご本人が搭乗していたものを使用しているそうです。



レニー・クラヴィッツ/ビリーヴ(Lenny Kravitz - Believe)

 当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったレニー・クラヴィッツが1993年に発表したアルバム『自由への疾走(Are You Gonna Go My Way)』からのセカンドシングル。監督はミシェル・ゴンドリー。



マイケル・ジャクソン/スクリーム(Michael Jackson - Scream)

 今更説明不要のマイケル・ジャクソンですが、妹ジャネット・ジャクソンとデュエットした1995年発表のアルバム『HIStory』からのシングルカット曲。監督はマーク・ロマネク。ギネスに「史上最も費用のかかったMV」として認定されているそうです。



ペット・ショップ・ボーイズ/アイ・ドン・ノウ・ホワット・ユー・ウォント(バット・アイ・キャント・ギヴ・イット・エニイ・モア)(Pet Shop Boys - Don't Know What You Want (But I Can't Give It Anymore))

 1990年代を代表するテクノ・ダンス・デュオ、ペット・ショップ・ボーイズの1999年発表のアルバム『ナイトライフ』からのシングルカット曲。しかしこのMVは謎だらけで、途中『2001年…』の白い部屋でなぜか袴に着替えるのです。前半は『THX-1138』、後半は『マトリックス』っぽいですが、更に謎なのが眉毛。これはひょっとしてギャグのつもりなんでしょうか?よく・・・わかりません。



ミューズ/ブリス(Muse - Bliss)

 イギリスのロックバンド、ミューズの2001年にリリースされたセカンドアルバム『オリジン・オブ・シンメトリー』から。落ちてゆく縦穴の中にある横穴に、見覚えのあるエアロックが登場します。



イマジン・ドラゴンズ/オン・トップ・オブ・ザ・ワールド(Imagine Dragons - On Top Of The World)

 アメリカ・ネバダ州出身のオルタナ系ロックバンド、イマジン・ドラゴンズが2002年に発表したシングル曲。どうやらビートルズの4人になぞられたメンバーが宇宙飛行士になり、月へと向かうが実はそこは・・・というストーリーの様です。2001という番地の家からサイケ野郎はジョン、六角サングラスがポール、ヒッピーはジョージ、ライダー風はリンゴのつもり? その4人が横断歩道で「アビイ・ロード」して、「0009LAH」という監視カメラがそれを監視、つれてこられた月面セットにはディレクターチェアーに座ったいかにもユダヤ人くさい風貌でアーミーパーカーを来た人物、多分これがキューブリックですね。その隣のうさんくさい政治家はニクソンでしょうか。思いっきり『アポロ陰謀説』を茶化しています(笑。『シャイニング』成分も多めの楽しいビデオに仕上がっています。



レディ・ガガ/バッド・ロマンス(Lady Gaga - Bad Romance)

 あまりにも有名なレディ・ガガですが、2009年に発表したアルバム『ザ・モンスター』からのシングル曲『バッド・ロマンス』のMVは、『2001年…』の白い部屋のようなセットが印象的です。同じイタリア系という事もあってマドンナとよく比較されているようですが、この曲は1980〜90年代にヨーロッパ(主に英国)を席巻したニューウェイブ、エレクトロ・ポップ系の影響が強いように感じます。マドンナがあまりにもアメリカン・エンターテイメント的であったのに対し、ガガはヨーロッパ的なイメージも合わせ持っていて、クイーン(クイーンの『ラジオ・ガガ』が『レディ・ガガ』になった話は有名)やデヴィット・ボウイの影響がそう感じさせる要因のひとつでしょう。



スティグ・オブ・ザ・ダンプ[ft. ジェスト] - キューブリック/Stig Of The Dump - Kubrick [ft. Jehst]

 イギリスのヒップホップ・アーティスト、スティグ・オブ・ザ・ダンプが2015年にリリースした『キューブリック』というそのまんまの曲のMVが、やっぱりそのまんまキューブリックです(笑。途中でチラっと映る「Here's Johnny!」とハートマン軍曹は多分ジェストでしょう。この小太りのおっさんのビジュアルはともかくとして、『2001年…』以外にもキューブリック作品が数多く登場し、各作品の再現度が高いのは嬉しいですね。しかも珍しいことに『非情…』まで採り上げられています。でも最後に登場するレコジャケまでそのまんまなのはどうなんでしょう? ロバート・マッコールにはちゃんと許可を取ったのでしょうか。ちょっと気になります。



ビッグ・ショーン/バウンス・バック(Big Sean - Bounce Back)

 ビッグ・ショーンはアメリカ・デトロイト出身のアーティストで、2017年にリリースした『バウンス・バック』は「立ち直る」という意味なんですが、歌詞を見ると「やり返す」「這い上がる」というもっと攻撃的なニュアンスで歌われているように感じます。最初と最後に『2001年…』のスターゲート・シークエンスのようなカットがありますが、これはドラッグでのトリップでしょうか? ヒップホップカルチャーもドラッグとは切っても切れない関係ですからね。
(情報提供:okayu様)


 以上ですが、意外に少ない印象です。探せばもっとたくさんあるんだと思います。もし何か他に情報がありましたら掲示板までおしらせください。