1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」には、後世の映画制作にも影響をあたえた特撮技法が取り入れられています。コンピューターによってあとから映像を加工するVFXがなかった時代、撮影は工夫の連続でした。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:GIGAZINE/2018年4月12日




 記事では「回転するセット」「モーションコントロールカメラ」「スリットスキャン」「フロント・プロジェクション」の4つが紹介されていますが、どれもすでに知られていた特撮方法(スリットスキャンはベースのアイデアがあり、その発展系)です。キューブリックはそられを改良し、より高い品質を求めた、というのが正しい理解です。キューブリックは光学(アナログ)で合成すると画質が劣化するのを嫌がり、なるべく合成の工程を少なくするようにしました。端的に言えば「合成なしの一発撮り」を理想としたのです。となると、セットはなるべく本物に近くなるように作り込むしかなく、それが予算が膨大に膨らんだ理由の一つになりました。

 撮影自体は原始的で、とても手間のかかるものばかりでした。「無重力状態は被写体の真下にカメラを置き、レンズを真上を向けて撮影」「鏡を使ってありえない角度のツーショット」「ガラスにペンを貼って宙に浮かせる」「コンピュータのディスプレイは手描きアニメーション」「それらはリア・プロジェクションでセットに埋め込んだ映写機で表示させる」などなど、当時のスタッフの苦労がしのばれますね。実際に離職率はかなり高かったようです。