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『シャイニング』では「盛会じゃね!」のセリフとともに登場する。役名は「負傷したゲスト(Injured guest)」とそのまんま(笑

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『バリー…』ではヴェルベットの仕立て屋役で(左から二番目)

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『時計…』ではBBC(TV局)のプロデューサー役(一番左)で登場

 キューブリック作品で複数作品出演者といえば、『現金…』のティニー、『突撃』のアーノー二等兵、『シャイニング』のバーテンダーのロイド役で有名なジョー・ターケルや、『時計…』のアレックスのパパ、『バリー…』の執事のグレアム、『シャイニング』のグレイディ役を演じたフィリップ・ストーンの名前が挙がります。それぞれが印象的な役ですし、キューブリック関連書籍でもよく採り上げられているのでご存知の方も多いはず。でもノーマン・ゲイと聞いてほとんどの人は「はて、そんな役者いたっけ・・・?」となると思います。彼の場合、全作品が「ほんのチョイ役」なのであまり話題になりませんが、上記の三役はすべてノーマン・ゲイです。中でも一瞬の出演ながら「盛会じゃね!」の名セリフと血の水割りでインパクトを残す『シャイニング』の出演が一番有名でしょう。

 キューブリックがなぜこのノーマン・ゲイを重用したのかは不明ですが、キューブリックはある時期からオーディションのプロセスを嫌うようになったそうなので、重要なキャスティング以外のチョイ役は、キューブリック独自の映画製作のプロセスに慣れている過去の出演者から選ぶようになったのかも知れません。その方が現場のコントロールがしやすいですからね。家族もよく作品内に登場(この詳細はこちら)しますが、やはりそれもコントロールしやすいからでしょう。そんなキューブリックを『フルメタル…』の伝説的日本語字幕を担当した映画監督の原田眞人氏は「コントロールフリーク」と評しています。

 まあ、こんなマニアックなネタ、飲み会なんかで披露しても呆れられるだけですが、因みにキューブリック作品の最多出演者は『2001年…』『バリー…』『シャイニング』『フルメタル…』の4作品に出演したキューブリックの三女、ヴィヴィアン・キューブリックになります。次点はこのノーマン・ゲイとジョー・ターケル、フィリップ・ストーン、それに『時計…』『バリー…』『アイズ…』に出演したキューブリックの義長女、カタリーナ・キューブリックです・・・ってやっぱりマニアックなネタですね(笑。