アメリカの特殊効果製作者でTV番組『怪しい伝説』の司会者、アダム・サヴェッジが、映画監督で特撮マニアのピーター・ジャクソンを訪ね、所有している『2001年宇宙の旅』のHAL9000のプロップをリポートする動画がありましたのでご紹介。

 なんと、とっても簡単な構造ですね。HALの目はニコンの1:8、f=8mm魚眼レンズで、それに赤色のフィルターを仕込み、裏からライトを当てるという仕組みになっていたようです。もちろんHALの主観映像はまた違うレンズ(フェアチャイルド・カーティス社のシネラマ160度ウルトラワイドレンズ)で撮影していますが、プロップなので単なる赤色の半球体のプラスチックでも良さそうなもの。しかしそうではなくて、本当に魚眼レンズを仕込んでしまうあたりにキューブリックの「こだわり主義者」っぷりが伺えます。

 アダム・サヴェッジは、以前この記事でご紹介した通り、『シャイニング』の生垣迷路のミニチュア(レプリカ)を製作しましたが、それは現在メキシコシティで開催中の『スタンリー・キューブリック展』に展示中です。また、この記事の通り、元宇宙飛行士のクリス・ハドフィールドと共に『2001年…』の月面探査用の宇宙服でイベント会場を練り歩くなど、キューブリック絡みでアクティブに活動しているようです。アダムの今後の活躍に注目です。

2017年5月13日追記:どうやらHALの主観映像はプロップと同じ「ニコン 1:8 f=8mm 魚眼レンズ」だそうです。その記事はこちら