スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)作品の中からキューブリックが好んだ撮影方法のひとつ、ドリーショットをフィーチャーしたトリビュート・ビデオ「Following Kubrick」が制作され話題に。ドリーショットはカメラを移動させながら撮影する方法。『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『アイズ ワイド シャット』の4作品からのドリーショットを取り上げています

(引用先:amass/2015年7月28日




 上記の記事ではカメラを移動させて撮影する事を全てをドリーショットとしていますが、正確にはカメラをドリー(台車)に乗せて撮影する方法を指します。動画では『時計…』のレコードショップや病院シーンですね。台車の移動が不安定な場合は下にレールを敷きますが、『突撃』や『バリー…』の戦闘シーンの横移動撮影がその代表例です。『シャイニング』はほとんどステディカムで撮影されていて、一部でドリーの代わりに車椅子にステディカムを乗せたりなどの工夫をしています。『2001年…』のモノリス発掘現場の坂道を降りるシーンは手持ち撮影です。動画にはありませんが、他にもクレーンを使った移動ショットもあります。

 ただ、上記の動画でドリー(移動)ショットではないのがいくつかあります。『2001年…』のスターゲート、『時計…』の車のシーン、そしてあともう一つは・・・答えはこちら。なんとリア・プロジェクションだったんですね。もちろんカメラは固定ですのでドリーショットではありません。

 動画製作者の意図は、以前ここでもご紹介し評判になった一点透視図法のトリビュートビデオに触発され、前進(後退)撮影を集めたものでしょう。なので記事は正確さを欠いています。前述のドリーショットの誤解を避けるためにも「スタンリー・キューブリック作品の前進(後退)撮影をフィーチャーしたトリビュート・ビデオが話題に」とすべきでしょうね。